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TAT(主題統覚検査)第3図版を見て分かること
TAT(主題統覚検査)は、30枚の図版を見て、物語を作ることで被検者の性格・行動特性を分析する心理査定法。図版それぞれに葛藤場面が描かれており、被検者の、葛藤の認識の仕方と対処行動の傾向を分析します。
(H.A.マレーの欲求-圧力理論が基になっています)
この第三図版(女性用)は、
否定的な感情に揺さぶりをかける図版となっており、
被検者の楽観主義、悲観主義、攻撃型か受動型かなどを
つかむことが
不登校生は なぜ夜「明日学校行く」と言うのに朝起きないの?~スクールカウンセラーが解説~
不登校の子が
「明日 学校に行く」 と言うものの、
翌朝になると
起きられなかったり、調子が悪いと訴えたりして、
結局学校に行けない、となることがあります。
子どもは、
親をだますつもりなどなく、
「行く」と言っている時点では 行くつもりでいます。
しかし当日の朝になると、結局 行けないのです。
不登校はまず、
意欲のコントロールが難しくなることから始まります。
これまで学校に行っていた子
「最近、なぜか『死にたい』という気持ちが出て来ます」~スクールカウンセラーの現場より
「『死にたい』
『死んだらどうなるんだろう』
最近、訳もなくそんな考えが出て来るけど、何で?」
という相談を
生徒から受けることがあります。
お風呂に入っている時や眠る前、朝起きた時、
ボーっとしている時などに出て来るようです。
入浴時やボーっとしている時など、
いわゆるリラックス状態にあるときは
理性の働き(意識の検閲)がゆるくなりますから、
無意識にある様々な思いが
意識上に出て来やすく
震災後、登園(登校)を嫌がるようになりました~子どもに安心感を与える一つの方法
新年早々の大きな地震に、
本来ならまったりモードで寛ぎ
バラエティ番組でも見て笑って過ごすはずだった正月が
恐怖や不安、悲嘆や無力感で過ごすことになってしまいました。
そんな正月、 子ども達に変化はなかったでしょうか。
子どもの心はデリケートです。
直接の被災ではなく、テレビ画面上の出来事でも
強い衝撃を受け、心が不安定になることがあります。
震災以来、子どもが母親にずっとくっついていたがるよ
子どもが食事を一緒にしてくれません~不登校なり立て期
不登校になった我が子が、部屋にこもりがちになったり食事も別にとるようになったり。そしてそれを責めると今度は食事も食べてくれないように…。そんな子どもの行動に、どうしたらいいのか頭を抱えてしまっている親御さんもおられるかも知れません。
これまで特に問題なく学校に通えていた子どもが不登校になった…
そのような子が不登校になった場合、
最初は激しく動揺し、葛藤しています。
特に〝学校に行けなくなった自
不登校の原因が分かりません~2023年の不登校傾向~
「不登校の原因がわからない」
今年の相談で目立ったのが、
これまで登校渋りも不登校もなく、
友人関係も集団活動も勉強も 特に問題なく学校も好き。
なのに今 学校に通えない。
生徒さんも親御さんも 首をひねるばかり。
もしかしてそれは…
自律神経の乱れから起こっているのかもしれません。
2023年、今年の夏は
1989年の統計開始以降、最も高い平均気温となりました。
その異様な暑さだけでも
体
子どもが「汚れていないか」ばかり気にします~コロナ後のスクールカウンセラーの現場より~
スクールカウンセラー21年目。
相変わらず子どもの問題行動・症状の相談は来るのですが、 コロナ以降、
潔癖症を疑う相談の割合が増えました。
もちろんコロナ前からも、潔癖症や強迫行動の相談が来ることはありましたが、そうしょっちゅうではありませんでした。
それも、 自閉症スペクトラムの子の「○○しなければ!」という
〝こだわり”だったり、 PTSDやトラウマに対する反応だったり、 あるいは
統合失