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「最近、なぜか『死にたい』という気持ちが出て来ます」~スクールカウンセラーの現場より


「『死にたい』
『死んだらどうなるんだろう』
最近、訳もなくそんな考えが出て来るけど、何で?」
という相談を
生徒から受けることがあります。

お風呂に入っている時や眠る前、朝起きた時、
ボーっとしている時などに出て来るようです。

入浴時やボーっとしている時など、
いわゆるリラックス状態にあるときは
理性の働き(意識の検閲)がゆるくなりますから、
無意識にある様々な思いが
意識上に出て来やすくなります。

入眠時や寝起きなどの
意識がしっかり働いていない時も同様
無意識の思いとアクセスしやすくなります。

「死にたい」なんて考えが出てくると
ギョッとする人も多いことでしょう
”自分は死を望んでいるんだろうか!?” と。

しかし
人間の身体は本来
自らを滅ぼそうと望むことはありません。
『死にたい』という考えの根底には、
『本当はこんな生き方したくない』
という思いがあります。

「死にたい」という考えが出て来るようになった、
その場合はまず、
ここ最近の自分自身をふり返ってみましょう。
自分のことを、
ないがしろにしていなかったでしょうか?

他人のことや やらなければならないこと、
人が決めたことなどで
振り回され過ぎてませんでしたか?

人がどう思うか、人からどう思われるか、
自分のエネルギーを
人のことを考えるためばかりに使っていて、
自分を喜ばせること、労わることに
使っていなかったのでは?

「自分を犠牲にしている、
 自分の人生を生きていない、
 楽しんでない、
 こんな生き方嫌だ」、

頭ではそう思っていなくとも、
体はそう感じているかも知れません。

「死にたい」は 
『今の自分はまるで生きてないよ!』
『エネルギーを外に使い過ぎ!』
『生きる喜びを充電して!』という
体の声でもあります。

無視したりせず、
自分が喜ぶことを
自分にしてあげること。

何をしたら自分は喜ぶだろう?
しなければならないことに追われていた時、
本当は何をしたかったのだろう?

自分の関心がどこにあるかを考えることも
エネルギー補充になります。

もし思いつかない場合は
(相当疲弊しているということですが…)
寝ることをお勧めします。
(睡眠は 究極の自己中心の世界ですから)

自分が主となる世界に没頭することで
エネルギーは補充されていきます。

なぜか「死にたい」という気持ちが
出てきた時は
それだけ頑張っているんだと知って、
まず自分へのご褒美の時間を
用意してあげて下さいね。

(*過去のトラウマなどが出て来ている
 という場合もありますので
 心配な方は、専門家にご相談下さい)

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