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#舞台感想

心を動かされた演劇や舞台についてのレポを募集します! 作品名のハッシュタグと一緒に投稿してください。

急上昇の記事一覧

舞台 「三人吉三廓初買」 観劇レビュー 2024/09/15

公演タイトル:「三人吉三廓初買」 劇場:東京芸術劇場 プレイハウス 劇団・企画:木ノ下歌舞伎 作:河竹黙阿弥 監修・補綴:木ノ下裕一 演出:杉原邦生 出演:田中俊介、須賀健太、坂口涼太郎、藤野涼子、小日向星一、深沢萌華、武谷公雄、高山のえみ、山口航太、武居卓、田中佑弥、緑川史絵、川平慈英、緒川たまき、眞島秀和 公演期間:9/15〜9/29(東京)、10/5〜10/6(長野)、10/13(三重)、10/19〜10/20(兵庫) 上演時間:約5時間20分(途中休憩25分、20分の

舞台 「ワタシタチはモノガタリ」 観劇レビュー 2024/09/14

公演タイトル:「ワタシタチはモノガタリ」 劇場:PARCO劇場 企画・制作:PARCO PRODUCE 2024 作:横山拓也 演出:小山ゆうな 出演:江口のりこ、松岡茉優、千葉雄大、入野自由、富山えり子、尾方宣久、橋爪未萠里、松尾諭 公演期間:9/8〜9/30(東京)、10/5〜10/6(福岡)、10/11〜10/14(大阪)、10/18〜10/19(新潟) 上演時間:約2時間35分(途中休憩20分を含む) 作品キーワード:ラブコメディ、青春、脚本家、舞台美術、笑える 個人

コンテンポラリーダンスは現代アートなのか?

本日9月14日観に行ってきました。 以前にコンテンポラリーダンスに触れたことはありますが、ここまでハッキリとコンテンポラリーと銘打った演目を観たのははじめてでした。 プレトークでコンテンポラリーダンスは難解といった印象があるのか敬遠されがち、と言ったニュアンスの話をされていました。なるほど素人としてはやはりバレエと言えば華やかな古典を想像してしまいます。幸運というか、今まで触れたコンテンポラリーダンスが比較的分かりやすくて楽しい舞台だったこともあって、敬遠されがちというのが意

舞台感想その2 宝塚歌劇 星組公演 記憶にございません Tiara Azul-Destino-

星組公演を観てまいりました。 二度目、三度目の観劇をまとめて、舞台感想その2としてみました。 ちなみに、一度目の感想はこちら 舞台感想 宝塚歌劇 星組公演 「記憶にございません」「Tiara Azul 」  |おとぼけ男爵 (note.com) 二階席からの見え方 一度目は二階B席から 二度目は下手側の二階S席から 三度目はセンターに近い二階S席から 二階席からは全体を観ることができるので、ダンスのフォーメーションなどが美しく見えます。ただ、客席降りの時は、疎外感

<XX時間限定記事>本日のチョン・ミョンフン指揮「マクベス」東京フィル

「マクベス」と言えばシェイクスピア劇でも、ヴェルディ歌劇でも、私が気になるのはバンクォー(バンコー)の亡霊が出るかどうかという件である。つまり演出のことだ。果たして亡霊はマクベスだけに見えて、客には見えないのか。あるいは客もマクベスと一緒に亡霊を見るのか。 個人的な希望としては出て欲しいのだ! 出るかな。出るかな。出るかな。(ドキドキ・・・) やっぱり出た〜!!!きゃーお化け!!コワイ〜!! と怖がってみたい。それだけ(笑) さて、今日はどうだろう。 出るかな。出るかな。

舞台『12人の淋しい親たち』配信視聴

今年の5月中旬頃に配信レンタルをやっていた『12人の淋しい親たち』 富田麻帆さんが出演していらっしゃったので視聴 その時にぐわ~~~っと書いていた感想、もとい心の叫び声が残っており、読み返したら生々しくておもろ~笑となったので投げておく ひとまず当時のものを弄らずぺっと貼ってしまうので、体裁とかは勘弁 感想というか、かなり「独白」という雰囲気になっている ------------------------- 主導権を握ろうとしているデカい声が凄く苦手で、だから結構見てい

観劇レポ十三代目市川團十郎襲名披露巡業かぶきDOU其の76アフタートーク

いつもかぶきDOUを御愛顧いただきありがとうございます✨ 前々回の番組でもご紹介しましたが十三代目市川團十郎襲名披露巡業公演が行われています。 福岡では9/14(土)J:COM北九州芸術劇場大ホールで開催されました。 午前11時と午後3時の2回公演で行われ、私は午後3時の公演を観劇しました。今回は観劇レポートをお届けいたします! 祝幕 襲名披露公演でまず私たちが楽しめるのは祝幕のデザインですね💕                              飾られていたのは

『破門フェデリコ~くたばれ十字軍~』PARCO PRODUCE2024

2024年8月29日(木)19時 @PARCO劇場 ¥12,000 蔵さん主演の舞台に、凛ちゃんと穂先くんが出る!というので勇んでチケットを取った。ずいぶん早い時期に某特別先行抽選予約申し込んで、当選して発券したらめっちゃ後ろの方の席だった。しょぼーん。こんなんなら普通のパルステ先行で取った方が良かったんじゃ・・・。パルステ先行ではいつも良席だったからちょいショックだった。まあしょうがない。チケットは運だからなあ。 『君子無朋』で中国の皇帝を演ったのが3年前。周囲に理解さ

【観劇記録】NODA・MAP「正三角関係」~最後に思わず涙~

すごいものをみた!という第一印象! もともと地方出身なのですが、 電車で気軽に「博多座」へ 行ける場所に引っ越してからというもの、 観劇が好きになりました。 博多座は外からみたら一見大きく見えるのですが、非常にコンパクトなつくりで、 3階席からでも十分役者の表情が見える。 (細かいところは双眼鏡で) なのでけっこう気軽に、 自分が気になる人(推し!笑)が出ていたら 見に行き出し、それから生ものの演技にどはまり。 今まで見てきたものも、 何れ感想としてnoteに残せたらなと

今夜はblastに躍る

9月13日(金) 朝から偏頭痛の予兆 かかりつけ医で痛み止めを処方してもらい、夜の公演までに落ち着いて欲しいと願う 午前中にも関わらず、数時間で車内は灼熱 帰るまでに軽く熱中症 帰宅後 痛み止めを飲むも、ピークに達してダウン 最悪 1日潰れた 夕方 ようやく効き目が出てひと安心 陽が沈んでも余韻が熱い 今日は初ブラスト 何度か、公演のCMは見たことがあるけどタイミング合わず、今回はたまたま地元テレビ局の告知で知り、チケット購入に間に合った リピーターも多いみ

舞台感想 ミュージカル 七色インコ

七海ひろきさんが七色インコを演じるミュージカル「七色インコ」を観てまいりました。 手塚治虫原作の作品です。 手塚作品、色々見たり読んだりしています。 「リボンの騎士」とか「ジャングル大帝」とか「鉄腕アトム」は子供の頃にアニメで見ていました。 「ブラックジャック」とか「火の鳥」はもう少し成長してから、読んだり、映画を観たりした記憶があります。 しかし、「七色インコ」は存じ上げませんでした。 こりゃ、読まなくては…… ということで、e-bookで購入しました。 7巻までありま

おわら恋唄「恋川純弥芸能生活45周年特別公演」

9月11日12日、北区にある北とぴあ つつじホールで行われた「恋川純弥芸能生活45周年特別公演」に行ってきました。 8月で45才になった純弥さんは芸能生活も45周年です。 2日間3公演の公演を全て観てきました。 お芝居と舞踊ショーの二本立て。普段の大衆演劇の小屋ではなくホールです。広い舞台を使った純弥さん演出のお芝居と舞踊は新鮮で心憎いものばかりでした。 特にお芝居「おわら恋唄」を楽しみにしていました。 この公演のために脚本家の坪田塁さんが書き下ろした作品です。最近

¥100

(感想)こうして舞台はつくられる

(以下、筆者Xより転記) 『公開ケイコ!』鑑賞。台本ができているところから(台本はネット上にて公開されていて観客も読んで来られる)、読み合わせ→稽古→調整→本番までを観客を入れて行ってしまう公演。という企画がもう興味深く、実際に観てもとても面白かった。 演出家と俳優にとっては稽古でありつつ本番になるわけで、観客の目がある場所で素を見せることにもなる。これは、普段の芝居作りでもいかに気を抜いていないか、ということの証明になるのだと思う。 観客は成果物しか観られないから、そ

ハッピーエンド最高☆ ~ PRETTY WOMAN The Musical ~

ブロードウェイ。 海外に行く予定が無いので、縁も無いと思っていました。 んが、向こうから日本にやって来てくれた上に、知っているストーリー。 これは字幕表示で字幕が追えなかったとしてもイケる! 思い切ってブロードウェイを感じようとポチっとして、新国立劇場へいそいそと出掛けて来ました。 恐らくネタバレも何もなので、シュっと書きます! これからご覧になる方、御安心ください。 舞台の両サイドに字幕があります♪ (安村さん?とか聞こえない) ものすごーーーく、ざっくりし

宮オム第七弾『愚れノ群れ』を観劇して

『愚れた先のズレた世界』 『俺らは正しく間違ってきた』 赤澤さん演じる潤輝が言うこの台詞がこの舞台を的確に表現している。 普段あまりこういうのは書かないし初めてのnoteだけど、舞台から3ヶ月ほど経って改めてBDを見たことで誰かに感想を聞いほしくて居ても立っても居られなくなった。なので正確にいうと観劇ではなく視聴かもしれない。 この舞台は一つの「國崎會」という疑似家族と二つの親子、そして三組の幼馴染が登場する。 メインは橘親子と孝雄、潤輝、ヤスの幼馴染だが他の國崎會の構

【感想】劇団四季『アラジン』を見てきた

今まで興味はありつつ、「なんか独自のルールとか厳しかったらどうしよう…」「チケット代金が結構高い…」「感受性の特別豊かな人が見に行くもの…」という印象から敬遠していた演劇を見に行ってきました! 独自ルールは特になし 結論、独自ルールはそんなにないです。そもそも予約時点で座席がほぼ埋まっていて、選択肢がなかったので私は今回一番端っこの席を予約しました。終わったあとに気づいたのですが、通路側の席の人はなるべくギリギリに座席につくのがマナーらしいのですが、開始30分前くらいの早

『戦隊大失格』ザ・ショー:全員が狂っている、大茶番な世界が、すぐそこに。

秋の訪れを感じた瞬間があったのも束の間、 猛暑が再来している今日この頃🥵 昨日は、シアターGロッソで上演している 『戦隊大失格』ザ・ショーを鑑賞してきました!! 大満足な内容だったので、そのレポを🦸‍♂️🔥!! (9日前に同じ場所で2.5を見たばかりですが笑) メインキャスト全員が、最高の憑依演技をまず声を大にして言いたいのが、 メインキャスト全員の演技が凄かった ということ!! それぞれ語らせてください・・・。 (以下語りたい順です笑) 🟥レッドキーパー まずはレ

『A Number―数』『What If If Only―もしも もしせめて』観劇

世田谷パブリックシアターにて。 堤真一さん目当てに見に行ってきました。 『What If If Only―もしも もしせめて』 大東駿介、浅野和之、 ポピエルマレック健太朗・涌澤昊⽣(Wキャスト) 25分の短い劇ですが、わたし的にはすごく良かったです! 大東駿介さんの演技が良くて、こんなに上手な人だったんだと思いました。 いわゆるザ•劇のような独特な台詞回しではなく、自然でいて、でも声は通るし、すんなり物語に入っていけました。 動きも美しく、バレエのようと言ったら大袈裟で

【初ファミミュ🙌】劇団四季『ふたりのロッテ』 感想

劇団四季のファミリーミュージカル 「ふたりのロッテ」を観てきました~ 人生初のファミミュ~! 自由劇場デビューでした🙌㊗🎉 つい3ヶ月ほど前から劇団四季の虜になり、先月までは横浜公演の「オペラ座の怪人」に鬼通いしていた私ですが、 それをきっかけに以前から好きだった舞台観劇がさらに好きになり、俳優さんや劇団四季さん自体に興味を持ち始めました。 横浜に通っている時から「オペラ座が終わったら、他の作品もひとつずつ観に行こう!」と思っていて、 ついに先月、オペラ座千秋楽を見送った後

舞台観劇感想『ミュージカル新テニスの王子様The Fourth Stage』大阪公演編

どうも、東京公演遠征でも台風に見舞われホームの大阪公演でも台風に翻弄されたテニモンです。(なんとか観劇できました) 遠征を断念された方、大迂回して来られた方達も沢山いらっしゃったみたいで……皆さんお疲れ様でした😭 大阪千秋楽を無事に迎えた今、日々薄れゆく記憶と感想の雑ログを残しておこうと思います。  長々書いてたら1万字を超えてしまった。  今回のテニミュはUー17W杯準決勝 作中世界ランク1位のドイツ戦です。 私は手塚、平等院、ビスマルクのファンなので「推し選手達の試合

「比べる」で楽しさ倍増!_第56回文楽鑑賞教室『伊達娘恋緋鹿子』、『夏祭浪花鑑』(Aプロ&Bプロ感想)

新国立劇場の9月、第56回文楽鑑賞教室、AプロとBプロを見てきた。 もとはBプロだけチケットを買っていた。 もうひとつ追加したのは、いとうせいこうによる呂勢太夫のインタビューに、世話物の語りは人によってずいぶん違うので、比べてみるといい、とあったからである。 この聴き比べ、やってみるとその魅力は悪魔的だった。 感じたもの、違いなど残させていただきたい。AプロBプロが混じった形で読みづらい点、先にお詫びします。 ■配役表 1. 『伊達娘恋緋鹿子』火の見櫓の段AプロとB

舞台「正三角形」を観てきたんだな

舞台「正三角形」を観てまいりました。 *若干ネタバレ入ります 今回は 松本潤さん、 長澤まさみさん、 永山瑛太さんというもはや説明不要の3人が出演。 もともとプラチナチケットとなっているNODA MAPのチケットは ダイアモンドかエルメスのバーキンかと言うぐらい取りづらくなり。 いや、ダイアモンドやバーキンは別の意味で買えないけれど。 ワタクシも東京公演はボロ負けで、やっと手にする事ができた次第。それでも取れただけ素晴らしい。 美味しいかき氷も食べられたし。か

【歌舞伎鳩】福叶神恋噺ほか(歌舞伎町大歌舞伎 / THEATER MILANO-Za)【感想】

中村屋さんだ!ということで意気揚々とお切符をとっていたら、なんとその後もう一枚いただくという謎の事態が発生しましたため、2回見ました。どちらも1階G-H列5番あたり。花道(仮)が近く、役者さんがみなさん大変近くを通って行かれました……。 正札附根元草摺 ざっくりとしたあらすじ: 父親を討った仇である工藤祐経の屋敷に向かおうとする曽我五郎(中村虎之助)。それを引き止めようとする小林朝比奈の妹・舞鶴(中村鶴松)。 ただ引き止めるだけでは五郎は止められないと悟った舞鶴は、男女の

二度あることは三度あるし、四度ある

おはよう☀こんにちはこんばんは🌕 今年2度目のnote更新です。またまた期間があいてしまいました… 今日は、1月29日(月)に観劇した朗読劇「ラヴ・レターズ」について書きます。出演はもちろん、岡本圭人くんです。相手役は圭人がとってもとってもお世話になっている若村麻由美さんです。(実は共演3回目!) 人生初めての経験 俳優だけでなく、アーティストや芸人、声優など様々なキャストと組み合わせで上演されており、今回は2024年の新春版として、岡本圭人が出演することになりました。

ミュージカル 「ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜」 観劇レビュー 2024/09/07

公演タイトル:「ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜」 劇場:東京建物 Brillia HALL 企画・製作:TBS、ホリプロ、梅田芸術劇場、WOWOW 音楽:エルトン・ジョン 脚本・歌詞:リー・ホール 演出:スティーブン・ダルドリー 出演:井上宇一郎、益岡徹、濵田めぐみ、根岸季衣、吉田広大、芋洗坂係長、厚地康雄、森山大輔、大月さゆ、大竹尚、加賀谷真聡、黒沼亮、後藤裕磨、齋藤桐人、聖司朗、辰巳智秋、照井裕隆、春口凌芽、丸山泰右、森内翔大、山科諒馬、小島亜莉沙、咲良、竹内晶美

ミュージカル『憂国のモリアーティ』の話。

⁂はじめに⁂ いまだに、足を踏み入れた『きっかけ』が分からない。 "日比谷"の本作発足のニュースがあった時は、薄らぼんやりと見た記憶はあるけれど、本作の決定的な観劇には至らなかった。 原案の『シャーロック・ホームズ』シリーズに特別力を入れて読了しているわけでもなかった。コロナ禍の最中ではあったけれど、ただOp.3が大阪で公演があると聞いて、気が付けばふらっとチケット取ってふらっと劇場に足を運んでいた。 楽しかった。 2.5次元でも、こんなハイレベルな舞台があるんだなと

「うみねこのなく頃に」初心者 VS うみステEP4(初見感想)

「うみねこのなく頃に」ってすごくポジティブな作品だと思ったし、令和の今だからこそこの作品を引っ張り出して上演していく価値って絶対にあるよなって思った。 ・前回までのあらすじ 「うみねこのなく頃に」ミリしらなのに突然うみステを見た回 「うみねこのなく頃に」に出会って10日くらいのオタクのうみステEP3の感想 ・観劇の魔女になった 進戯団 夢命クラシックス×07th Expansion vol.10「うみねこのなく頃に~Stage of the golden Witch

『朝日のような夕日をつれて2024』 KOKAMI@network vol.20

2024年8月16日(金)19時 8月28日(水)19時 @紀伊國屋ホール ¥9800 今回、2公演分のチケットを購入。先行抽選で第一希望と第二希望を選択したら、両方取れてしまったのだ。おっかしいな、どっちか一方でよかったんだけど。そういうシステムだと思ったんだけど、何か間違えたらしい。 とりあえず一回観て、もういいやって思ったら片方は誰かに譲るかあ・・・ということで1回目観て、まんまと2回めも自分で観た訳だ。ははは。 んで8/16。かなり強い台風が来るって触れ込みで、2

2024.8 舞台感想 ナイロン100℃「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃ 「江戸時代の思い出」 @兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール とりとめない覚え書き。 なので私がどれだけナイロン100℃や(その時代に出てきた)小劇場演劇が好きかとか、細かい説明は省きます。 観劇も、ナイロン100℃も、大変久しぶりでした。 ナイロン100℃の49th session「江戸時代の思い出」は、完全ナンセンスコメディ。 伏線回収なし!(笑)  とにかくKERAさん流の「気持ち悪さ」「コミュニケーションのすれ違い」などなどがぶっこまれてい

(感想)表現して、伝える

(以下、筆者Xより転記) 9/8、ノトゲキ特別上演、石川県立七尾東雲高等学校演劇部『あなたと』鑑賞。舞台となるのは能登半島地震から1週間後の避難所。歌うことが好きだった皆尾は、避難所の皆のために歌ってと頼まれるが、歌いたくないと返す。 大きな震災を経験した人々の心の内を思うだけでつらさが伝わってくる。演劇にしようとしたこともつらいのかもしれないとも、つらいからこそ演劇として表現しなければと考えたのかもしれないとも思う。 劇中では、2023年5月の珠洲地震の復興応援ソング

観劇記録 2024年7月後半~8月まとめ

 観劇記録を溜め込んだ結果、時間が経ちすぎて書けるものも書けなくなってきてしまったので、短め感想を並べて無理やり追いつくことにする。半年ぶり2回目。全て独立記事にしたいのは山々なのだが、普段から唸りながら記事を書いているくらいなので、どうしてもどこかで躓いてしまう。 劇団壱劇屋東京支部『九十九 -つくも-』2024.07.19 @ シアターグリーン BIG TREE THEATER  個人的にワードレス芝居の好きなところは、冗長なやりとりが無いところ。それが分かっているだ

結局ベタなお笑いが一番面白い(2024年8月の観劇記録)

8月は4本の芝居を観た。 夏休み期間は、子どもが楽しめる作品が多く上演されているが、大人が観ても色々な発見があり興味深い。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ ふたりのロッテ何気なくチケットを取った劇団四季のファミリーミュージカル。 可愛らしい世界観の作品かと思いきや、結構ドロドロした話だった笑 夏休みということもあり、劇場には多くの子どもたちが観にきていたが、どういう感想を抱いたか、非常に気になるところ。 というのも、子どもが主役の物語なのに、父親の新しい恋人であるイレ

舞台感想 宝塚歌劇 月組全国ツアー公演 琥珀色の雨にぬれて Grande TAKARAZUKA 110!

友会が全国ツアーを当てて下さったのは、初めてではないだろう? ああ、ありがとうございます。 北陸新幹線が敦賀までつながって、金沢が近くなったので、金沢公演に行くのは、めちゃ嬉しい~ 一日目は、金沢21世紀美術館に行って、金沢おでんを食べて、人気のチョコレート屋でお茶して、金沢歌劇座でヅカ友さんと合流して観劇! 翌日はヅカ友さんと近江町市場で海鮮丼を食べる! という計画を立てまして、目いっぱい遊びました。 観劇旅行記はこちら 宝塚歌劇 金沢観劇旅行|おとぼけ男爵 (note

REVIEW:K-BALLET TOKYO's "Mermaid" 08/09/2024(World Premiere)

Since last year, 2023, when I first saw the beautiful ballet costumes designed by the world-famous Serbian costume designer Angelina Atlagić, I completely fell in love with her brilliant artistry. She always delivers wonderful dreamlike exp

映像系美大卒がRENT見たらマークがインドに行かないか心配になった話

日米合作ブロードウェイミュージカルRENT最高ですよね。 推しの山本耕史が21歳で演じた後にずっと焦がれ続けて26年ぶりに同じ役を全編英語でBWキャストと共に演じるというあまりにも『スタァライトされちゃった舞台じゃん』ということで速攻でチケットを抑えたオタクです。 実は始まる前は自分はあんまり好きじゃないタイプのお話かな~と思ってたのですが、幕が開いたら歌の力と「愛愛愛優しさ優しさ愛愛」みたいなエグいコンボ連打ですっかり虜になってましたね。 「La Vie Bohème」と

まさかのオチの不思議な物語。 ~ 夫婦パラダイス ー 街の灯はそこに ー ~

今週もコングラボードを頂けました。 お読み頂いた皆さま、有難う御座いました! 好きな俳優さんの出演や劇団のチケットをポチリとしたくなりますし、有名な演目もまた然り。 ですが以前、若手の方メインで自分が知らないだけかもしれませんが、聞いたことの無いストーリーの舞台のチケットが、ちょっとお得に手に入る機会がありました。 そこまで期待をしていなかったのですが、思いがけず面白い舞台で(失礼)これは新しい発見でした。 今回は段田安則さんがご出演なので若手云々は当てはまりません

16年前の9月

私は16年前に猿之助さんの歌舞伎に出合いました。 8月の自主公演「亀治郎の会」でした。 母の影響で小学生の頃から時代劇をTVでよく観ていました。人生の初観劇は千葉真一さんが主催していたJACです。 中学高校時代は演劇部に所属。女子校だったので男役もしたし、裏方も好きだったので演出みたいなこともしました。 当時は小劇団ブーム。三宅裕司さんのラジオが好きで、スーパーエキセントリックシアターをよく観に行っていました。平行して劇団四季も時々観ていました。 学生時代で観劇熱は

雪組 新人公演「ベルサイユのばら」

 東京宝塚劇場で「ベルサイユのばら」の新人公演を見た。  1幕ものをうまく構成し直したことと、主要な出演者の技術力の高さによって、単に新人公演を見たというよりも、本公演の別ver.を見たというほうがしっくりくる。  まず構成については、本公演では少々複雑になっている。特に今宵一夜とバスティーユ場面が1幕と2幕に分かれており、なかなか話の繋がりが見えづらいのだが(2幕にも2番手であるオスカルを登場させるための工夫ではある)、新公ではフェルゼンの回想シーンであることは変わらず

ミセスフィクションズのファッションウィーク の感想

(会場:駅前劇場) ショーケース番長Mrs.fictionsによる3団体によるショーケース。15 Minutes Madeシリーズと違い今回はファッションをテーマにした3作でまとめられている 上演作品すべてが傑作というとんでもない当たり企画。 チケットが洋服のタグのようなデザインで、お洒落。 舞台には大量のハンガーにかかった服が左右に並び洋服屋のような状態そんな中、音楽が流れ男女二人が登場。Tシャツを着ていて後ろを向くとそこには劇団名とタイトルが なかないで、毒きのこち

(感想)ほんとうのさいわいを見つけるために

(以下、筆者Xより転記) 9/8、ノトゲキ番外特別上演『能登版・銀河鉄道の夜』観賞。「ほんとうのさいわい」を探求する本質はそのままに、楽しく観られて前向きさを感じさせる作品だった。『銀河鉄道の夜』は悲しみも持つ小説であるが、それをぼかすことなく、だけど受け取りやすくして伝える。とても丁寧な作劇だと感じた。 導入として演出から物語の簡単な説明などがあったり、途中に無理やりではなく観客も参加できる部分があり、そこでは同時開催のマルシェの宣伝もなされと、観劇しやすくし、芝居に親

ここが好きだよ、劇団四季『ゴースト&レディ』①

初回観劇からかなり間が空いてしまいましたが、感想を残しておきたいと思います。 まずは敢えて、この作品の構成や好きなポイントのみに絞って触れます。また、私は初観劇時は原作未読でしたので(2回目の観劇までに読みました!劇場で紙の本も買いました♡)、原作との差異には深く言及しません。キャストさんごとの感想などは改めて別記事にしようと思います。 ※ネタバレしてます!ネタバレなしの記事はこちら↓ ゴースト&レディ、もう本当に私のための作品か?????というぐらいブッ刺さりでした。

劇団四季『美女と野獣』感想

前提として、私は大の映画好きであるがゆえに、表現方法が全く異なる演劇をそこまで好きになれずにいた。 映画はどんなささやき声でもちゃんと届くし、編集という名の魔法で東京とブラジル、月と地球を一瞬で繋げることだってできる。CG技術も発達して、嘘を限りなく現実に近づけてみせてくれる。 それに比べて演劇はどうだ。 場面転換するにしても舞台上は狭いため、瞬時に移動できる映画に比べて自由がない。そもそも映画批評において「演劇的な」という言葉は、度々ネガティブな意味合いとして形容される

バレエ感想「マーメイド」K-BALLET TOKYO(2024/09/08 世界初演)

(最終更新:2024/09/15) ※かなりネタバレを含んでいます。 もし見に行かれる予定のある方は、絶対にネタバレを見ない方が楽しめると思いますのでご注意下さい。舞台を見に行くか迷っている方は、このnoteを読まずにさっさとチケットを購入して見に行ってから読んでください😂 9/8 K-BALLET TOKYO「マーメイド」世界初演を見に行きました。 Kバレエと言えばゴージャスなセットや衣装が毎回話題になりますが、今回もまさに大スペクタクルショーのような豪華な舞台で、とても

舞台「オーランド」鑑賞記

 こんにちは。銀野塔です。先月、舞台「オーランド」のキャナルシティ劇場での大楽公演を観てきましたのでそれについて。 *******  8月18日キャナルシティ劇場。7月パルコ劇場で開幕した「オーランド」の大楽公演を観てきた。大楽を狙ったというよりそこがスケジュール的にベストだったからそうなったんだが。なぜ観に行こうと思ったかというと、話は1990年代後半に遡る。白洲正子の『両性具有の美』(新潮社)という本を買ったんだが、それの一番最初に収録されていた文章のタイトルが「

バレエって別世界だけど、私の世界でも楽しめることが分かった『レ・ミゼラブル-運命を動かせ-』

書いてる途中のnoteも、書きたいこともたくさん溜まってるんだけど、感じたことを今のうちに書いておこうと。 先日、娘と観に行きました。 谷桃子バレエ団2024年8月公演『Les Miserables(レ・ミゼラブル)ー運命を動かせ-』 初めてのバレエ鑑賞。 私の中の「バレエ」のイメージは、これ。 でも全然違った! 普通のミュージカルの舞台のようなセットと衣装やメイク。 セリフがないこと、動きがバレエの動きであること、が違うだけ。 まぁ、その「違い」が大きいと言えば大きい

芝居にハマる

昨日は一日中、歌舞伎に浸っていました。 ですが私が今月通ってしまいそうなのが篠原演芸場です。 恋川純弥さんが座長を務める「Team純弥公演」が1日から公演中です。今月だけのメンバー構成です。 今一番ワクワクする方が純弥さん。そして、注目している劇団暁の座長、三咲暁人さんがメンバー。初日から楽しくて仕方がありません。 私はそれぞれ二人が作るお芝居が好きです。 大衆演劇を知ってから約1年半。まだ知らないことばかりですが、最近の私はお芝居が面白くて気になるものは観るように

破門フェデリコ

蔵之介さんの舞台はいつ振りだろうか  中世の異端児フェデリコはニンだなと思う蔵さんらしい芝居 特筆すべきというか私的に舞台初見の六角精児さんの達者な事憎々しげでコミカルでフェデリコと対峙する。 良い役者さんだなあとしみじみ感じる まだ公演が続くので内容に触れるのは止めておくが栗原英雄さんがとにかく大きく豊かな芝居だ。 上田竜也君の一生懸命な芝居はまわりの大人達に助けられているがこれから舞台にも積極的に進むのだろうか ファンの方は楽しみだろう。 蔵さんは猿之助の兄貴的な

【日記】九月歌舞伎昼の部を駆け込み観劇

昼の部は『摂州合邦辻』と『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す』の二本立て。 どちらも、自分が見ているものは必ずしも真実ではないという色即是空(っていうんだってこういうの。作中で空海が言ってた)の仏教的密教的な物語だった。 見るもの聞くもの考えるもの全てに疑いを持つ。 それはいちいち突っかかるようなアマノジャク的な思考をしろというわけではなく、何物にもしがみつかず、その時々に会わせて上手くバランスを取って風のように生きるということなのかなと。2部の空海を見て思った。そう、空海はチ

夏の終わりの香りがする

とはいえ、ほとんど引きこもりなので奇跡的に外に出た際にふと感じる空気と物悲しさを察知してのことですが 今年の夏は帰省をして半月ほど東京から離れていました ついこの間の3月に祖母が亡くなったなあと思ったらもう初盆、はやいものです 悲しさのピークは過ぎ去りそしてまだどこか他人事のようにいるのは現実逃避なのか 今回の帰省では母方の親戚にたくさん会えてとても嬉しい日々でした 母方の親戚は大好きです、あたたかく明るく世話焼きで太陽のような人々です また会いたいな そんな夏が過ぎ

*宝塚歌劇雪組公演『ベルサイユのばら〜フェルゼン編〜』

先日、ご縁あって宝塚歌劇の雪組公演 『ベルサイユのばら』を観劇してきました。 私にとって人生初の宝塚観劇! 私はベルばらの大ファンなので観たいとは思いつつも、そもそも宝塚のチケットの仕組みもよくわかっていませんでした。 しかも一般枠じゃどうせ取れないだろうな〜とほぼ諦めて忘れ去っていたところ、前の職場の方が「チケット取れたけどどう?」とお声がけしてくださったのです。 一緒に働いていた頃、「2024年に絶対に宝塚でやるはずなので行きたいんです!」と、日々熱弁していた甲斐が