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『球体の球体』           芝居したい高校生による観劇記

先日、21日ソワレ公演で舞台「球体の球体」を見に行きました!

一人でU25価格の席を予約していってきました。
それにしても私は普段今しか使えない割引を使いたいがために、高校生以下の料金で取り扱いのある作品を中心としてみているので舞台作品に対しての出費としては過去最高でした( ´∀` )

ざっくりかなりざっくり言うと、壮大ないのちの物語・・・ですかね
ざっくり過ぎて誰かに怒られちゃいそうですが、
発想が、天才的・・・

いやぁ、よかったぁ・・・。
ポスタービジュアルの良さに惹かれて予約してみて本当に良かった。
入ってびっくりしたのはもうそこは央楼美術館そのもの。ここは劇場で合ってるかしら?と驚きました。私は一番後ろのもたれかかる形の席だったのですが、ただの最後列と思ったら大違いです!なんと開演してすぐ、主演の新原泰佑さん、いや、2024年の本島幸司さんが目の前を通るとは思わないじゃあないですか!そこはもう客席じゃないです、35周年式典が執り行われている美術館内そのものでした・・・舞台が舞台上だけじゃないなんて初めての体験。

役者さんたちも観ていてびっくりでした。新原さん演じる本島はもちろん、相島さん演じる35年後の本島の来館者への語り掛け、前原さん演じる独特の空気感をもったキュレーターも、小栗さん演じる大統領のカタコト口調も 笑。最高でした!本島さんが踊り始めたらもう、鳥肌ものです。
脚本売ってたら買いたい。

4人の役者のみの物語だなんて・・・見終わってしばらくたった今でも信じられないですよ。あの世界は本当にあんなに少ない役者が、セット替えもほぼないあの舞台上のみで完結させてしまったんですか?観ているときは夢中なので意識していませんが、冷静に考えるとやばい。なんだか頭悪そうな感想ですが、やばいですよ。

開演前見て回れたのですが、舞台中央にガチャガチャがつみあげられた「Sphere of Sphere」という美術作品が設置されていて・・・その時はどんな物語か分からなかったのですごいなぁ、と思ったのみだったんですが終わってみるともう一度あの芸術作品を見たいなぁと思っちゃいますね。

最後まで気づかないくらい夢中になりながら、号泣してました笑
何で泣いていたかわからないです。神秘的なあの瞬間と、内容の衝撃で驚いてこぼれたのか、あの国は結局変わらないのかなぁと絶望したのかもしれません。

もういちど、あの瞬間に戻りたいと思うくらい素敵でした。

毎回色んな発見がある。これだから舞台鑑賞はやめられない。ですね。

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