いしまるゆき

愛媛生まれ、テキサス育ちのwonderingwanderer。同時通訳、翻訳歴が20年…

いしまるゆき

愛媛生まれ、テキサス育ちのwonderingwanderer。同時通訳、翻訳歴が20年を超えました。言葉を食み、言葉を紡いで生きてます。得意な分野はIT、エンタメ、宇宙、時折のSDGs。迷子になっても散歩好き。記憶を飛ばせどお酒好き。

マガジン

  • だからエンタがやめられない

    感激の観劇備忘録。だってエンタが好きなんです

  • 大河ドラマ 「光る君へ」感想編

    今年もやります、大河ドラマ感想編

  • やってみたいをやってみた

    些細なことから、壮大なことまで(全私比)

  • 人生が旅だとは言うけれど

    ふらふら旅の記憶の記録

  • 日々雑感

    なんちゃーない日々の独り言

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コトちゃん

コトバが好きです。これはもはや恋なんじゃないかと思うのです。活字中毒、とかではなく、コトバに永遠の片思いをしています。 コトバってやつは、性別的には多分女子です。いや、間違いなく女子です。 こちらに気がある素振りをしたかと思えば、翌日にはつれない態度になったりします。ああもうダメだ、この恋は一生成就しないのだ、なんて絶望の淵に立ち、涙で枕を濡らしていると、翌朝、目覚めた瞬間に満面の笑みを向けてくれたりするのです。そんな時のコトちゃんには、間違いなく後光が差しています。ああ

    • 【身体とは】 ⅲZØ新作公演 「HOMEostasis Transistasis」

      変わりたい、変われない、変わらない。 年齢を重ねれば重ねるほど、変われない自分に辟易する。 でも、どれだけ年齢を重ねても、変わりたいと思う自分に呆れることもしばしばである。 ブレーキとアクセルを同時に踏んだまま、なんで私は変われないのだと勝手に憤り、挙げ句の果てにへとへとになって眠りにつく。側から見たら、一ミリも進んでいないのに。 それでも人は、外に向けて働きかけずにはいられないのだろうか。全身で、「私はここよ」と言わずには生きていかれないのだろうか。 どんなに傷つこ

      • 【物語の種とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第35回

        あからさますぎない?!大丈夫?!と思った回でした。不義の子まで言っちゃったら、流石に道長も気づくのでは?!とヒヤヒヤしたけれど、これまでも、「それ言っちゃうの?!」みたいな正直さはまひろの十八番でしたから、今更です。 それくらいの方が嘘がなくていい、と、気兼ねして言えずじまいになりがちな自分を顧みて学ぶこと然り。言わずじまいにしてしまうと、後々逆噴射してしまう。秘すれば花、はケースバイケース。飲み込んでしまう練習は十分に出来ているので、次に練習するとすれば、相手を信じて正直

        • 【身体メンテナンスとは】 2度目の断食体験 Part 2

          前日まではこちら Day 3 断食道場のみんなに内緒で、こそっと豚しゃぶを食べた夢を見た。夢の中の私は、無意識で豚しゃぶにむしゃぶりついてた。何がきっかけで我に返ったのかは不明だが、ふとハッと気づいて唖然としていた。 「私ったら、無意識とはいえ、なんてことを…」 果てしない罪悪感と共に目が覚めた。どうやら腹が減っていたらしい。 爽やかな目覚めとは程遠いものの、一応目覚めることはできたので、6時半のストレッチと7時の散歩に参加する。今回は、アクティビティにできる限り参

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        コトちゃん

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        • 大河ドラマ「どうする家康」感想編
          45本

        記事

          【声にならない悲鳴とは】 二度目の断食体験 Part 1

          身体が悲鳴をあげている。 気づいたのは数ヶ月前でした。 忙しすぎて体重も乱高下を続けていた頃のこと。1ヶ月で4キロ減。その後、1ヶ月で5キロ増。側から見れば、1キロ増。大したことはないのです。 でも、内実はそうではない。胃がおかしい。満腹中枢も幸福中枢も壊れてる。 そんな時にふと思いついたのが、断食道場でした。 ずっとまた行きたいと思っていたのに、4年いけずじまいだった断食道場。 びっくりするようなタイミングでぽっかりと予定が空いたので、これぞ神の采配とばかりに行って

          【声にならない悲鳴とは】 二度目の断食体験 Part 1

          【共感とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第34回

          彰子さま、あまりにも大切に育てられすぎていたのね、な回でした。 表面的なご挨拶やご機嫌伺的なお話ではなく、お互いに腹を割って話すとか、くだらないことをくっちゃべって笑いあうとか、そういうことを一切してこなかったから、人との接し方が分からない姫様だったのかあ。元祖コミュ障。 御簾の向こうから「素」の父親を目撃して人に対する興味を少し抱いたのは、大きな一歩のようでした。これから周りに対する関心が高まり、顔をあげる機会が増えるのかな。だといいな。これをきっかけにしてまひろとの距

          【共感とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第34回

          【思い出とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第33回

          第一話からのブーメランが届いた回でした。扇子に描かれた子らの着物の色も、髪型も、そして鳥さんも、あの日のまま。告白みに悶えたのは私だけではないはずです。 「鳥が逃げてしまったの」が若紫に繋がることを予感させてからはや9ヶ月。あの頃は、もう少し早めに「源氏物語」を書き始めるだろうと思っておりました。もはや懐かしい。 他にも「地味でつまらぬ女」ブーメランも戻ってきました。 これをベースにしたのが「雨夜の品定め」ですが、その中のワンシーンを弟といとに読み聞かせるまひろ。目をぱ

          【思い出とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第33回

          【振動とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第32回

          まひろのこれまでに思いを馳せる一言でした。「リボンの騎士」「ベルサイユのばら」などのとりかへばや物語の数々や、ちょっと外れますが「不思議の国の千一夜」などを思い出すなどもしました。 女性であることには色々な足枷も存在します。それは今も残っています。それでも、女性で良かったと思える生き方をしたい。 「Character, like photographs, develop in darkness(写真も個性も闇で育まれる)(Yousuf Karsh)」という言葉を最近知りま

          【振動とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第32回

          【人とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第31回

          まひろが書く物語の背骨がとうとう現れた回でした。同時に、一年の三分の二を使って丁寧に丁寧に描いてきたエピソードの多くが回収された回でもありました。 清少納言は、意図的に中宮様の光のみを書き残しました。それはそれでアリだし、帝はそれにより大層御心を慰められています。 それを、和泉式部は「気が利いてはいるけれど、人肌の温もりがない」と一刀両断に切り捨てます。今読んでも、艶かしさは確かに無い。そこに凛としたプライドのようなものを感じるわけですが。 猿楽師だった直秀が物語の効能

          【人とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第31回

          【創造のタネとは】 鈴木康広展 「ただ今発見しています」

          「台風一過の青い空」を、「台風一家の青い空」だとかなり長い間思い込んでいた。そうか、台風家族の末っ子は青い空なんだ、お父さんお母さんは足が早いから置いていかれちゃったんだ。だから台風が通り過ぎた後はスカッと晴れあがるんだ、と妄想していた。全て間違っているわけではない辺りがわけわからない。 私の脳は、回転させればさせるほど真実から遠のくシステムを搭載している。 「サミット参加国」を「サミット3カ国」と聞き間違えた時は、業務に支障が出かけた。訳しながら「残りの4カ国は欠席して

          【創造のタネとは】 鈴木康広展 「ただ今発見しています」

          【歌舞伎者とは】 劇団☆新感線 「バサラオ」 2回目

          顔面の良さ、という一点突破で執権も帝も倒してのし上がっていく男の物語。生田斗真くんだからこその説得力。彼が演じるヒュウガなら、 と、単なる客観的事実の羅列になっていく。これぞ顔面偏差値のなせる技。 なにしろ冒頭の神降臨としか表現できない登場で、思わず手を合わせて拝みたくなる。神様仏様、生田斗真様をどうもありがとう。 キメ顔は逐一正面だし、なんならほぼ全てがセンターだし。どんだけサービスしてくれるのよ、その顔面をよ。 衣装もひらりひらりと豪華絢爛。美しい。この世のものと

          【歌舞伎者とは】 劇団☆新感線 「バサラオ」 2回目

          【集合的無意識とは】 劇団イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」

          つい最近、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」を読み直した。「メッセージ」という題名で映画化もされている作品だ。ポスターにどでかい「バカウケ」がデデンと載っていたSF作品と言ったら分かりやすいだろうか。 その中で、エイリアンたちは因果関係の無い時空間、すなわち、過去現在未来が同居している文字システムを使っている。 本作の小説家、黒澤も、「言語のすべての組み合わせを作ったら、そこには過去現在未来全てが記述される」という話を、若い頃の恋人とする。 この「全てのこと」は、生

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          【心とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第30回

          和泉式部、満を持しての登場!!!でした。 自分に正直で、賢くて、感情豊かで。恋に奔放なのはそういった要素の延長線上にあるように思います。よって、恋の駆け引きはすれども、処世の為の駆け引きはしなさそう。 セミの羽根って、確かに薄くて飴細工のようだけれど、それをこんなに美しい和歌にするなんて、まさに観察眼の鬼。こんな風に周りの四季の移ろいをじっくり観察する時間が、今の時代には足りないように思います。 「あかねさまのように生きてみたかった」というまひろの一言は、もしかしたら、

          【心とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第30回

          【人の影とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第29回

          「源氏物語」爆誕へのカウントダウンが始まった回でした。 それは即ち、清少納言と紫式部が何故後世、仲が悪かったと言われているのかにも繋がっていくのです。 これまで2人は賢い女性同志としての友情で結ばれていましたが、中宮の死を道長の責任とする清少納言とまひろの間には、当然の如く隙間風が吹き始めます。 中宮ただ1人の為に書き始めた「枕草子」ではありますが、死後も中宮の輝く姿を残したいと清少納言が願ったが故に、物語は政治色を帯びていく。「知性」と「芸術」が政治に与える影響が大き

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          【狂い桜とは】 劇団☆新感線 「バサラオ」 1回目

          こちらで触れた「福岡での用事」とは、この「光」を浴びることでありました。 そんな話だとは知らずにチケット取ったのですが、めでたく生田斗真さんの「美しい」御尊顔を讃えまくって帰宅しました。 「顔面が良いから」ボーカルになることを勧められたのは、かの櫻井敦司こと魔王でありますが、「顔が良い」「魔王」というキーワードが散りばめられると、どうしてもあっちゃんを思い出してしまいます。思いが昂じてなんでもかんでも結びつけてしまう。 そしてもう1つ大きな結びつき。 狂い咲く桜の花と

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          【悼みとは】 ライブ 「Kay-Ta Crypto String Society」@Jz Brat

          歳を重ねることは、生者の務めのように感じる時がある。幸せになることが子どもの義務だと感じるのと似ている。 自分が幸せであることを、願ってくれている。あの人も、この人も。思いがけないほど、多くの人が。 自分がやりたいことをやって大丈夫、というまいちゃんからのメッセージが、Kay-Taさんを通して改めて、届いた。 ライブ前半のセットリストは、西海岸meets歌謡曲を感じる選曲だった。どこまでも続く海岸沿いを軽快なスピードでドライブしていく。その間、色々な景色がバビューンと通

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