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【狂い桜とは】 劇団☆新感線 「バサラオ」 1回目

俺こそが光

こちらで触れた「福岡での用事」とは、この「光」を浴びることでありました。

そんな話だとは知らずにチケット取ったのですが、めでたく生田斗真さんの「美しい」御尊顔を讃えまくって帰宅しました。

「顔面が良いから」ボーカルになることを勧められたのは、かの櫻井敦司こと魔王でありますが、「顔が良い」「魔王」というキーワードが散りばめられると、どうしてもあっちゃんを思い出してしまいます。思いが昂じてなんでもかんでも結びつけてしまう。

そしてもう1つ大きな結びつき。

狂い咲く桜の花と言えば!「桜の森の満開の下」じゃないですか!!!!

ちょうど坂口安吾を読んだばかりだったので、ど頭の美術に息を飲みました。まんまやん。

途中、愛した男の髑髏を首にぶら下げている公家の血を引く女剣士が登場するのですが、これも「桜の森」で首で遊んでた女じゃん… 

流れた血の分、狂い桜は咲き乱れ、この俺は美しくなる

孤独と狂気と向き合うタイミングなのだとしたら、とことんまで狂い切ってしまえばいい。堕ちるならとことん堕ちればいい。そこには絶対的な美が存在する。それが「善」とは限らないが、目を離せなくなることもまた事実。斗真くん演じるヒュウガと安吾を重ね合わせながら、そんなことを思った。

一言で言えば、謀と駆け引きと忠義と裏切りの物語。腹黒い思いと表面的な言葉とに乖離がある登場人物らの、何をどこまで見せるか、誰を味方にいれ、誰をどのタイミングで裏切るのか。状況が変わった時、速やかに手のひら返しをするか、自分の義を貫くか。各人の心変わりの早さに、時々振り落とされそうになった。

裏切りと皆殺しの物語と言えば、近年だと「鎌倉殿の13人」が記憶に新しいけれど、本作も下敷きは南北朝時代。この時代に生きていた人たち、心が休まるタイミングなんてあったのかな。

買っちゃうよねえ…

博多座内のお祭り感!好き

どんたく!
狂い桜に願いを込めて
こんなところにも桜!芸が細かいっ!
もう一発。麗しいお姿と共に

東京でもう一回見るので、ネタバレ感想戦はその時に。

noteでの新感線感想戦は以下。





右近さんが、歌の入りを間違えた!珍しい… のでは…?


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