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【任侠とは】 劇団☆新感線 「神州無頼街」

久方ぶりのいのうえ歌舞伎

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薩長同盟やら尊王攘夷やら、表舞台が激震する中、裏の世界もにわかに蠢き始めます。

裏家業とはいえ、自分の進むその道は任侠か、はたまた人狂(にんきょう)か。そこに義はあるや否や。

裏稼業の無頼の里を牛耳るのは、松雪泰子さんと高嶋政宏さん。極彩色の極道がお似合いです。

その向こうを張るのが、宮野真守さんと福士蒼汰さんの「髑髏城の七人」上弦、下弦の月の捨さま2人組とあっては、見逃すわけにはまいりません。

舞台が富士の麓ということもあって、東京公演前に富士市に遠征。#東京も行くお

俺1人の命も背負えないのか

谷川俊太郎さんの詩に、「殺ノナラアアセメテ、ナキナガラ殺シタカッタ」という節がある。

その一節を思い出しました。命が失われる時、人は何を思うのか。

早乙女兄弟という美しい殺陣の方々がおられないのは残念だけど、まもるんの歌はたっぷり堪能。マジか、ラインハルトがべらんめえでロケンローしとる。しかも、目の前で。

宮野さんが「陽」の「口出し屋」という役所なのに対し、そのバディである福士さんは「隠」よりの「いわくつきの医者」。月ドクロでも思ったけれど、この2人は陰陽度合いの相性がいい。

そんな手でも、人の手だ

私の手は、綺麗なのかな。綺麗でありたいな。

美しい御御足があっちこっちで見られる大人向けのストーリー。一部、それは流石に奇想天外にすぎるやろ、というスーパー力技な設定はあるけれど、その設定と、目の前の俳優さんの姿とのギャップと歴史を想像するのも、また一興... ってことにしておこう(笑)

なんせ総じて、歌えや踊れのこんこんちきで、手放しで楽しかった!久しぶりに劇団員さんが重要な役を担いながら、大人数で登場します。あっちでもこっちでもミニドラマが繰り広げられている。ああ、目が足りない。

中でも釘付けだったインディさん。セリフひとっことも無いのに、冒頭下手で死にかけながら歌えやおどれでさりげなーく手拍子打ってるとこ、好き。#手拍子の間だけ生き返る的な

次郎長親分川原さんの、着物の捌き方にも萌え萌え。前合わせを背中の帯にキュッと巻き混んで暴れやすくする所作の、なんと自然なことだろう。好きすぎる。次郎長おやびんの有名な口上も、待ってましたの感動もん。

次は、東京公演!よって今回はネタバレ無しの初見の感想!

明日も良い日に。


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