マガジンのカバー画像

不眠症

29
運営しているクリエイター

記事一覧

鍼灸は中々いいものです

鍼灸は中々いいものです

心身に不調を感じるとき、まず大切なのは「疲れを取ること」です。疲れを癒し、しっかりと眠ることで、私たちの体と心は回復し始めます。現代社会では、頑張ることが美徳とされますが、頑張りすぎて疲労が蓄積すると、体だけでなく心も病んでしまいます。どんな治療を受けたとしても、疲れが溜まったままでは効果も半減してしまうものです。

「こまめにリフレッシュして、疲れをためないようにすればいい」とは言うものの、忙し

もっとみる
獣医の自殺

獣医の自殺

自殺率2位の職業は獣医。これは人間相手の医師の5倍だそうです。ちなみに1位は精神科医。

人間を相手にする医師が、必ずしも人間が好きで医師という職業を選ぶわけではないのと違って、獣医になろうという人は動物が好きだから獣医になったのだと思います。

にも関わらず、病気やケガで苦しむ動物や、動物の死に多く直面する。それに耐えられないのであれば、獣医という職業を辞めなければなりません。動物の苦しみや、悲

もっとみる
効果を最大限に引き出す

効果を最大限に引き出す

本物の薬を飲んだ100人のグループAと、
偽薬を飲んだ100人のグループBとを比較し、
偽薬を飲んだ人は、100人のうち50人にしか効果が無く、
本物の薬を飲んだ人は、100人のうち60人に効果が有れば、
その薬は、プラシーボ以外の効果が認められた、ということになります。

グループAの効いた60人の効果が純粋に薬効によるものなのか、
これは本当のところはわかりません。グループAでは、本物の薬を飲

もっとみる
気を通す、すなわち病気を治し、痛みから逃れるために必要な「2つ+3つ」のこと

気を通す、すなわち病気を治し、痛みから逃れるために必要な「2つ+3つ」のこと

「不通即痛、通即不痛」とは、

通らなければ痛み、通れば痛くない、という意味。

ここで通るものとは「気」です。

気は体中の経脈絡脈をめぐり、四肢五臓を滋養し、暑さ寒さ、ウィルスなどから身を守っています。

痛みとは体で起きている異常が表面化したものですから、痛みをなくすためには、痛みの大本をよくしなければなりません。

頭痛、腰痛、生理痛、胃痛、急性痛に慢性痛と様々な痛みがあります。どのような

もっとみる
最良の方法

最良の方法

日本は労働時間が世界一長い国だそうです。

労働時間が長いというのは、それだけで良いとか悪いとかいうことではないでしょうが、本当はそんなに長く働きたくない、とみんなが思っているのであれば考えもの。

このような話は、ずいぶんと前から耳にしますから、日本人は実は、労働時間を短縮しようと本気では思っていないのではないか?

日本人は休むのが下手、遊ぶのが下手、休んだり遊んだりすることに罪悪感を覚える、

もっとみる
東洋医学は思ったより単純 2

東洋医学は思ったより単純 2

 東洋医学がやることは、「体内で崩れてしまったバランスを元に戻す」、これだけです。別の言い方をすれば、「本来もっている自然治癒力を発揮させる」です。

これは、西洋医学的な病名が何であっても、です。

ガンでも、風邪でも、不眠でも、不妊でも、冷え症でも、自律神経失調症でも、過敏性腸症候群でも、更年期障害でも、うつ病でも、腰痛でも、肩こりでも。

つまり、体内のバランスが崩れれば、どんな病気にでもな

もっとみる
運動は日常

運動は日常

 健康のための3本柱が、運動、休養、栄養といわれます。

食・息・動・想の4本という考え方もあります。栄養のバランスなど毎日の食事に気を使って、運動が習慣になれば、呼吸は自然と深く、ゆっくりしたものとなり、想い(考え)も前向きになるでしょうから、3本でも4本でもどちらでもいいですね。

人体には400~600の筋肉があります(分類の仕方によって数が異なる)。このうちのどれもが日常の生活を送る上で必

もっとみる
うつ病だけでない

うつ病だけでない

陰と陽のバランスが大事。

睡眠が陰、活動が陽。

夜が陰、昼が陽。

女が陰、男が陽。

昼にしっかりと活動するためには、夜にぐっすりと睡眠をとらなければならない。

女がいて、男がいるから、命をつないでいくことができます。

この世はすべて陰と陽。

必要な太陽光が足らなくなると病気になる確率が上がります。これはうつ病にだけいえることではありません。

太陽光が足らなければ、体内のビタミンDが

もっとみる
お参り

お参り

いつ治るか、どれくらいで治療が終了するか、が比較的はっきりしているものとそうでないものがあります。

例えば歯の治療は、治療開始前におおよそのことがわかります。運動器の外傷も、個人差はあれど、これまでのデータからある程度のことは推測できます。大腿骨の骨折ならこれくらい、上腕骨ならこれくらい(で治る)、と。また、感冒(ふつうの風邪)は、悪寒、発熱、喉の痛み、鼻水(鼻づまり)、を経て、症状が治まるのに

もっとみる
五臓六腑に染み渡らせる

五臓六腑に染み渡らせる

「五臓六腑に染み渡る」といったとき、染み渡るものは何か?

多くの場合、酒、ビール。下戸の人は水やお茶、コーラやジュースかもしれません。「ゴク、ゴクッ、プッ、はぁ~!生き返る!!」と心の底から発せられたとき、本当に生き返っているのだと思います。たくさん飲んでも最初の一杯に勝る美味しさを感じないのは、その後は最初の一杯ほどは染み渡っていないからでしょう。生き返るのは最初の一杯だけ。飲み過ぎてはいけま

もっとみる
「とりあえあず」の重要性

「とりあえあず」の重要性

「とりあえずビール」というのは、ビールを飲んでからじゃないと他のことは考えられない、まずはビールに対する欲求を解消して、それから次に取り掛かろう、と大げさにいえば、そういうことですね。

漫画「じゃりン子チエ」のチエ、竹本チエちゃんのおばあちゃん曰く、不幸は「ひもじい、寒い、もう死にたい、の順番でやってくる」そうです。だから悩みがあるならまずは空腹を満たし、温かくする。悩むのはそれから。

食べて

もっとみる
効かない薬、効く薬

効かない薬、効く薬

薬を飲みたくないと思っている人ってどのくらいいるんでしょう?鍼灸師である自分の立場から見るとかなりいる。

というのも鍼灸院に来るのは、そのような人たちだから。そのような人たちの声を聴いて、相手をしていると、みんな薬を飲みたくないんだなぁ、との思いが強くなるわけです。

薬はやみくもに嫌うものではないと考えています。痛さ、つらさが続けば自然治癒力も発揮されず、痛さ、つらさは解消されず。そんなときは

もっとみる
笑顔を取り戻そう

笑顔を取り戻そう

うつ病に伴うとされる不眠症があります。この場合うつ病が治れば不眠症も良くなるということになります。

うつ病を良くするためには良く眠る必要があります。しかし良く眠れないからうつ病も治らない。どうすればいいでしょう?

にわとりが先かたまごが先かのような話で、これはどっちでもいいですね。それが判明したところで、もしくは判明しなかったところで、大勢に問題はありません。同時に治していけばいい。

基本的

もっとみる
眠りがもたらす

眠りがもたらす

不眠には、他の疾患に付随しておきる続発性不眠と、とくにこれといった原因がない(しいていえば精神的ストレス)原発性不眠があります。

痛みや痒み、就寝時の無呼吸が眠りを妨げるように、不眠もまた治癒を妨げ、眠れない、眠りが浅いといったことが多くの病症をつくりだします。

眠れないと、

眠れない → 治癒力の低下 → 慢性化 →             ストレス耐性の弱化(ストレスに対して過敏に反応し

もっとみる