自宅から施設へ来た高齢者は大体心身がパニックになる。 それくらい今までの環境が変わるということに対して 高齢者の受けるダメージは大きく、良いこともあれば 悪いこと…
転倒について。 人数にもよるがどこの介護施設でも毎月の 事故報告で転倒が今月0件でしたと言えた 月はないのではないかと思う。 そのくらい利用者様の転倒は多い。 有…
介護士が利用者様に言われることで パッと思いつきやすいのがこのふたつ。 まずは「これ何の薬?」 介護士をするようになって施設内で認めてもらえたと 思うことのひとつ…
介護において言葉は取り繕えても その人の心は手から伝わる。 時間がなくて焦って急ぎ働きをすれば その人がどのような仕事をしたのか、 痕跡はエグいくらい分かるものだ …
施設職員が季節感を出そうとして飾りつけをしたのを 見ていると保育園や幼稚園の施設の飾り付けに似ていて 心の中でため息をついてしまうことがあったのを思い出す。 発想…
昼の休憩中に廊下に出たら見守りをしている 若い女の子がお腹をさすっているのに気づいて 声をかけると「トイレ我慢しててお腹痛く なってきた」と言う。 「我慢しないで…
何年も前から左足首に違和感を覚えるようになった。 正座がしにくく、歩くのにもたまに覚束なさを感じる ことがある。なぜだろう?と考えていたらどうも10代の 頃ひどい…
私が介護の世界に入った頃は全く着目されて いなかったなぁ、と思うことにフットケアがある。 入れ歯は持っていません、全部自歯ですという方は 少ないながらもいらっしゃ…
コロナが5類扱いになって4・5ヶ月が過ぎた。 電車の中は今や半分、もしかしたらそれ以上の 人がノーマスクで乗っているだろうか。 医療福祉関係者はそうはいかない。 …
衣食住とはよくいった言葉だなと思う。 施設に入ると食と住は整えられて提供されるので 現代に見合った生活はできる。残るは「衣」。 こればかりはご本人とご家族に委ねら…
転職経験のおかげで勤め先の施設形態が違えば いろいろな気づきや発見がある。 私には男性と女性についてひとつの仮説なる ものができている。 夜勤中、巡回のため男性の…
施設では100歳前後の方は珍しくない。 仕事環境のなかの人口比率が高いので「90歳です」と いう言葉にも驚くことはないが本来はここまで 生き抜いてきた強運を心から寿ぐ…
最近「この世は自分の作り出した幻想です」などと いう言葉に納得する人もいるかなと思う。 人はその人の頭の中、脳内スクリーンで現実を見て いるので、本人が思っている…
介護の仕事に退所というお別れはあるとしても 学校の教員のように自分の関わる人が一年で ごそっと入れ替わったりはしないから延べにしたら 驚くような人数にはならないか…
介護士として仕事をしていなければ気づかなかったことがある。 人生の中でこれだけは避けたい思ったこと。 それは同級生職員から介護を受けること。 それも学生時代の自…
施設で高齢の方の食事を見てデータはないながらも思うこと。 <3食きちんと摂れる方はそうでない方よりも健康> 毎回きれいに完食される方は施設の中でも抵抗力が備わっ…
あいだ まき
2024年5月31日 20:05
自宅から施設へ来た高齢者は大体心身がパニックになる。それくらい今までの環境が変わるということに対して高齢者の受けるダメージは大きく、良いこともあれば悪いこともある。家でできていたことが施設ではまるで通用しなくなる。家族には認知のないように見えても施設での様子を見る私たちからはスタッフの全員がかなり認知症があるという見解になることも多い。これまでの生活パターンを大きく崩さない日々
2024年4月28日 21:13
転倒について。人数にもよるがどこの介護施設でも毎月の事故報告で転倒が今月0件でしたと言えた月はないのではないかと思う。そのくらい利用者様の転倒は多い。有名なマズローの5段階の欲求でベースに位置する部分に挙げられてはいないものの私は歩行欲求が入ってもいい気がしている。歩くことは人間にとって排泄や食の欲求と同じ自然なことだと思う。だからその欲求を妨げることは身体拘束にな
2024年3月30日 18:48
介護士が利用者様に言われることでパッと思いつきやすいのがこのふたつ。まずは「これ何の薬?」介護士をするようになって施設内で認めてもらえたと思うことのひとつに服薬がある。やはり職員として働きを認められていないと服薬には関わらせてもらえないのだが、そこからもう一段階あって今度は利用者様から新しく薬が追加されてはないのに「これ何の薬?」と問われるとまだ信用されていないんだなと思う。
2024年2月29日 08:30
介護において言葉は取り繕えてもその人の心は手から伝わる。時間がなくて焦って急ぎ働きをすればその人がどのような仕事をしたのか、痕跡はエグいくらい分かるものだ(だから職員同士のモラハラや個人的信用にも繋がりやすい)。それはたとえ相手に直接触れていなくてもそうで、車椅子を動かしたりするだけでもカップひとつ出す動作にしても時間がないとか、細やかなことがめんどくさいとか、要領よくする
2024年1月31日 18:05
施設職員が季節感を出そうとして飾りつけをしたのを見ていると保育園や幼稚園の施設の飾り付けに似ていて心の中でため息をついてしまうことがあったのを思い出す。発想が幼い。そして子供と大人の区別をつけられていない飾り方になる。昔とは大きく異なる現代を生きている若い者なのだから仕方ないといえばそうだし、高齢者にはそれを受容できるだけの達観もあるだろう。大人の趣向は高級で本物嗜好でお金が
2023年12月23日 14:53
昼の休憩中に廊下に出たら見守りをしている若い女の子がお腹をさすっているのに気づいて声をかけると「トイレ我慢しててお腹痛くなってきた」と言う。「我慢しないで早く行ってきて」とその子が戻ってくるまで見守りをしていたことがある。息つくまもなく動いていて、自分の排泄なんかそっちのけなんてあるある中のあるある。結果、自分が尿路感染や膀胱炎になったなんて珍しくない。世間では介護士の不適
2023年11月27日 13:44
何年も前から左足首に違和感を覚えるようになった。正座がしにくく、歩くのにもたまに覚束なさを感じることがある。なぜだろう?と考えていたらどうも10代の頃ひどい捻挫をしたことが原因のように思う。高齢で足首が変に弱かったり曲がって歩くことが困難だったりする方がいるのはこんな理由があるのかもしれないと思い至る。大して気にすることなくやり過ごし、治したと疑いもなくいた頃のダメージが忘れ
2023年10月14日 16:48
私が介護の世界に入った頃は全く着目されていなかったなぁ、と思うことにフットケアがある。入れ歯は持っていません、全部自歯ですという方は少ないながらもいらっしゃる。が、足の爪が全て綺麗ですという方はほんとうに少ない。もしかしたら皆無に近いかも。ほとんどの方は白癬などで爪が厚くなったりすべてではないにしてもひどい巻き爪になっていたりする。糖尿などで手の爪も介護士が介入できない方はい
2023年9月30日 12:49
コロナが5類扱いになって4・5ヶ月が過ぎた。電車の中は今や半分、もしかしたらそれ以上の人がノーマスクで乗っているだろうか。医療福祉関係者はそうはいかない。規制が緩くなったとはいえ自分がどこかで感染して院内・施設内に持ち込むわけにいかないのは以前と変わらないし、今だに面会も時間制限の厳しいところは多い。職員だって感染が分かったら今までと変わらず10日間出勤できないし、施設内は
2023年8月31日 17:58
衣食住とはよくいった言葉だなと思う。施設に入ると食と住は整えられて提供されるので現代に見合った生活はできる。残るは「衣」。こればかりはご本人とご家族に委ねられるのでなんとも言えないが、この「衣」が整っている人は少ない。事情はさまざま。買ってきてくれても体の状態に合わなかったり好みや着心地の問題でご本人がほっこりしなかったりそもそも枚数が不足しがちだったり数あればいいというも
2023年7月13日 17:32
転職経験のおかげで勤め先の施設形態が違えばいろいろな気づきや発見がある。私には男性と女性についてひとつの仮説なるものができている。夜勤中、巡回のため男性の個室に入るとどんなにさっぱり系の方の部屋でも男性の部屋からは独特のにおいが感じられた。一般に男性臭と言われる類のものだと思う。男性の方にはごめんなさい。自分が女性だから疎いのかもしれないけれど女性の個室からはそのような強
2023年7月4日 14:14
施設では100歳前後の方は珍しくない。仕事環境のなかの人口比率が高いので「90歳です」という言葉にも驚くことはないが本来はここまで生き抜いてきた強運を心から寿ぐべきことなのだ。本当に誰しも生きてはこられないと思う。ただ、ご本人方にとってはそれが幸せかどうかはよくわからない。長く生きればそれだけ親しい人との別れや人生の辛さを体験しているはずであり、身体の自由が利かなくなれば
2023年6月26日 17:57
最近「この世は自分の作り出した幻想です」などという言葉に納得する人もいるかなと思う。人はその人の頭の中、脳内スクリーンで現実を見ているので、本人が思っている真実と周りの見ている真実が食い違っていることは多い。物取られ妄想などはわかりやすい例だと思う。周りにはどんなにそれが本当のことでなくても本人には事実だったりといったことが日々さまざまにあり、私は個人の思考は本当に幻なんだと
2023年5月31日 18:45
介護の仕事に退所というお別れはあるとしても学校の教員のように自分の関わる人が一年でごそっと入れ替わったりはしないから延べにしたら驚くような人数にはならないかもしれない。でも10年以上施設で多くの高齢の方の入浴介助に関わらせていただいて気づいたことがある。今まで傷ひとつないお身体の方はひとりもいなかった。これは痛かっただろうと容易に想像のつく大小の傷痕、骨のあきらかな変形、手術
2023年5月20日 17:47
介護士として仕事をしていなければ気づかなかったことがある。人生の中でこれだけは避けたい思ったこと。それは同級生職員から介護を受けること。それも学生時代の自分を知っている同級生とその前後の年齢の人に。特に地方で地域に介護施設がわずかしかないという場合、現実的にあり得ない話ではない。定年退職年齢が上がってきて65歳、健康ならば70歳までパートで働いてもいいよと言われる時代。60歳が
2023年5月15日 18:33
施設で高齢の方の食事を見てデータはないながらも思うこと。<3食きちんと摂れる方はそうでない方よりも健康>毎回きれいに完食される方は施設の中でも抵抗力が備わっているのか、より体調を崩しにくい気がする。そういう方が食事を残されるとこちらも体調変化にすぐ気付いていつもより介護士としての見守りセンサーを働かせていられる。もちろん人生の終わりを迎える中で食事量が減るとか、そういう自然な変