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手にあらわれる

介護において言葉は取り繕えても
その人の心は手から伝わる。

時間がなくて焦って急ぎ働きをすれば
その人がどのような仕事をしたのか、
痕跡はエグいくらい分かるものだ
(だから職員同士のモラハラや個人的
信用にも繋がりやすい)。

それはたとえ相手に直接触れていなくても
そうで、車椅子を動かしたりするだけでも
カップひとつ出す動作にしても時間がないとか、
細やかなことがめんどくさいとか、要領よくする
ことだけ考えているとか、苦手意識のある相手とか、
心ここに在らずとか、全て自分の手が何を思って
動いているのか利用者様にはすぐに分かる。
 
触れてなくてもそうなのだから触れればもっと分かる。

完璧な人などいない。
良かれと思ってやっても相手の受け取りようもある。

ただ、人をどれだけ思いやった手の行動を当たり前に
とれるかが介護士の力量のひとつになる。

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