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人間味

昼の休憩中に廊下に出たら見守りをしている
若い女の子がお腹をさすっているのに気づいて
声をかけると「トイレ我慢しててお腹痛く
なってきた」と言う。

「我慢しないで早く行ってきて」とその子が
戻ってくるまで見守りをしていたことがある。

息つくまもなく動いていて、自分の排泄なんか
そっちのけなんてあるある中のあるある。結果、
自分が尿路感染や膀胱炎になったなんて珍しくない。

世間では介護士の不適切な対応が取り沙汰されて
目立つけれど、ほとんどの職員は善良で自分の
ことよりも他人のために動くことを厭わない人たちだ。
(そうでなくては成り立たないが・・)

利用者様の身体を主にした日常生活、広くはその方の
人生と関わるので本来なら家族の中で学ぶような
学びをしているかのようでもあり立ち位置として
半分家族のよう、と思う時がある。

それだけに相手から学びを受け取り、自分の内面と
向き合い、人知れず葛藤したり自分の未熟さを知ったり
実に家族的なヒューマンな体験をする。

介護は人間味を知る世界のような気がする。
どの業界でも同じだけど、介護も利用者様との
関係の中で喜怒哀楽全てを経験しながら人を愛し、
より良くしよう良くなって行こうと頑張っている
奉仕の人の方が多いんです。

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