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歩行欲求

転倒について。

人数にもよるがどこの介護施設でも毎月の
事故報告で転倒が今月0件でしたと言えた
月はないのではないかと思う。

そのくらい利用者様の転倒は多い。

有名なマズローの5段階の欲求でベースに
位置する部分に挙げられてはいないものの
私は歩行欲求が入ってもいい気がしている。

歩くことは人間にとって排泄や食の欲求と
同じ自然なことだと思う。

だからその欲求を妨げることは身体拘束に
なる。本人がバランスを崩して転倒し、怪我を
する危険を100%回避した介護は基本できない。

今はもうそんな無茶な状況はないかもしれないけど
夜勤帯、20人の持ち場でセンサーマット6台使って
いたことを思い出す。

またどういうわけか連動して複数人重なることも多く、
あの頃は3人以上同時にマットが反応しはじめると
正直訪室した時にはもう転倒しているかもしれないと
覚悟を決めたものだった。

それなのに一部の家族は転倒して怪我をすれば
補償だの訴えるだの絶対に転ばすなだの・・。

努力しても防ぎきれないのが転倒。
それらが全て損害賠償になるとしたら施設の
運営は成り立たない。


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