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四季時期

施設職員が季節感を出そうとして飾りつけをしたのを
見ていると保育園や幼稚園の施設の飾り付けに似ていて
心の中でため息をついてしまうことがあったのを思い出す。

発想が幼い。そして子供と大人の区別をつけられていない
飾り方になる。

昔とは大きく異なる現代を生きている若い者なのだから
仕方ないといえばそうだし、高齢者にはそれを受容できる
だけの達観もあるだろう。

大人の趣向は高級で本物嗜好でお金がかかるので
そこまでするのは無理があるのもわかる。
桜と梅の区別もつかないことにモヤモヤするのは
両方の間にいる私たちの世代だけかもしれない。

ただ、今の高齢になられている方々というのは
私たちよりもずっと季節の微かな変化を繊細に
感じ取り、それらを味わい・親しみ・愛して
いたと思う。

どんなに忙しかったり大変な日々の中でもハッと
するほどの自然の美しさや情緒を見出すことも
我々よりはるかにあっただろう。

そうでなければこんなにも花鳥風月の美しさを
写した美術調度品は日本に存在していないのでは
ないだろうか。

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