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徒然なるままに 20代後半。夫と2人暮らし。旅行、甘いものが好き。

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徒然なるままに 20代後半。夫と2人暮らし。旅行、甘いものが好き。

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私は夫に恋をしている

夫と出会って8年が経った。付き合いはじめてからは5年半。結婚して1年半。 夫と一緒に過ごすようになって、私はまるっきり変わった。 一言で言ってしまえば、夫は私に愛を…

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友達が妊娠した

大好きな友達が妊娠した。 素晴らしく嬉しいことだ。 でも少し寂しくも感じてしまった。 友達は母になる。 なんとなく、ちょっと遠くに行ってしまったようだ。 私自身は…

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ちょっとずつ鬱ぬけ(3)好きなことを好きと言う

仕事に行けなくなって、8ヶ月経った。 今はかなり元気だ、と思う。鬱とは最近会ってない。 やっと、ようやく、好きなことを好きと言えるようになった。 やりたいことをや…

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「ロマンスドール」を観た

モヤモヤすることがあって、それはもう何度向き合っても解決の糸口が見えないから、いったん目を逸らそうと思って映画を観ることにした。 前々からちょっと気になってた「…

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生きていた記憶

父は私が高校生の時に亡くなった。 まだ50手前で、私たち兄弟は3人とも生徒と呼ばれる歳だった。 癌だった。見つかった時にはもう転移が進んでいて、手術もできない状態だ…

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夫にラブレターを贈る

久しぶりに夫宛ての手紙を書いた。 遠距離恋愛をしていた頃は、記念日や誕生日に手紙を送ったし、彼も送ってくれた。 お世辞にも綺麗とは言えない文字で宛名を書いた、可愛…

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2年前
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強い人になりたかった

大人になれば、自分で稼げば、自由になれると信じていた。 出来るだけ自由で、強くなれるように、出来うる最大の力で勉強した。 はやく一人で生きられるようになりたかった…

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2021年を生き抜いた私へ

今年を一言でまとめると、しんどかった。 こんな言葉でまとめるのは悲しいことだけれど。 仕事をして社会の役に立ちたいと昔からずっと思っていて、やっと社会人にも慣れ…

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結婚したから幸せだと思い込んでいた

2年と少し前に大好きな人と結婚した。 その頃はまだコロナウィルスなんて言葉はなくて、結婚式にはたくさんの友達が来てくれて、私と夫はとびきりのおしゃれをして、世界で…

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ちょっとずつ鬱ぬけ(2)「頑張らないこと」を頑張る

鬱に近い適応障害と診断されて半年ほど、少し調子が良くなってきたので先日から鬱ぬけを記録している。 (私はもともと鬱が軽度だったことや、幸い仕事を辞められたこと、周…

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2年前
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ちょっとずつ鬱ぬけ(1)

最近元気に過ごせる日が増えてきた。 相変わらず体力はないけど、前向きな気持ちでいられる時間がかなり増えた。 変化について、長くなりそうなので何回かに分けて、記録し…

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実家から出て気がついた実家の暖かさと居心地の悪さ

実家は大好きだ。 生まれてから、25で夫と一緒に暮らすために家を出るまで、ずっと実家で暮らしていた。 私が小学生の頃は転勤族だったから、何回か引っ越したけど、私が…

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自分が幸せになるのが苦しい

ほとんど鬱だったと思う。 死にたいと言うより、死んだほうが楽だ、と思って包丁を手にした。 結婚するときに母が持たせてくれた、私の名入りの包丁。 こんなことに使うも…

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1日の終わりを笑顔で

なんのために生きるのか、という話になった。 私の生きる目標はもうずっと前から同じで、死ぬ瞬間に、 「あ〜楽しかった」 と思うこと。 だから特別長生きしたいとか、お…

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3年前
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私を救ってくれた言葉(2)

私は自分が嫌いだった。 今でも完全には好きになれずにいる。 今はもう思わないけど、以前は、 もし私がもっと明るい性格だったら、 とか もし私がもっとかわいければ、 …

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「〇〇したほうがいい」という呪縛

私は石橋を叩いて渡るタイプだ。 受験も就職試験もめちゃくちゃ勉強した。 大学においても、卒業に必要なぶんよりかなり余裕がある単位スケジュールを組んだ。 もっと日常…

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3年前
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私は夫に恋をしている

私は夫に恋をしている

夫と出会って8年が経った。付き合いはじめてからは5年半。結婚して1年半。

夫と一緒に過ごすようになって、私はまるっきり変わった。
一言で言ってしまえば、夫は私に愛を教えてくれた。

夫と付き合い始める前、私はどうしようもなく自己肯定感が低い人間だった。
仮に私が死んでも誰も悲しまない、と本気で思っていた。

ろくな恋愛もしたことがなかった。誰かに愛されるなんて自分とは無縁の話としか思えなかったか

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友達が妊娠した

大好きな友達が妊娠した。
素晴らしく嬉しいことだ。

でも少し寂しくも感じてしまった。
友達は母になる。
なんとなく、ちょっと遠くに行ってしまったようだ。

私自身は、いつかは子どもが欲しいと思っている。
そのことについては、夫とも話していて、でもまだ先だねとふたりで決めている。
結婚して以降、かなり強く子どもが欲しいと思っていた時期もあったけど、今はまだ先にしたいと思っている。
今はまだ、私自身

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ちょっとずつ鬱ぬけ(3)好きなことを好きと言う

仕事に行けなくなって、8ヶ月経った。
今はかなり元気だ、と思う。鬱とは最近会ってない。

やっと、ようやく、好きなことを好きと言えるようになった。
やりたいことをやりたいと言えるようになった。
心の中に閉じ込めないで、誰か聞いていようが、聞いていまいが、口に出して、自分の外に出すことが、できるようになってきた。

私はただ怖かった。
私の好きなものや好きなことを、誰かに何か言われるのが怖かった。

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「ロマンスドール」を観た

「ロマンスドール」を観た

モヤモヤすることがあって、それはもう何度向き合っても解決の糸口が見えないから、いったん目を逸らそうと思って映画を観ることにした。
前々からちょっと気になってた「ロマンスドール」を選んだ。
(ネタバレするつもりはないですが、内容に関する記述をするので承知の上で読んでください。)

泣くつもりで観たわけじゃなかったけど、かなり泣いた。
とにかく蒼井優がかわいくて美しくて、高橋一生の不器用で優しい主人公

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生きていた記憶

生きていた記憶

父は私が高校生の時に亡くなった。
まだ50手前で、私たち兄弟は3人とも生徒と呼ばれる歳だった。
癌だった。見つかった時にはもう転移が進んでいて、手術もできない状態だったと聞いている。
父は、また仕事に行きたいと言って、抗がん剤での治療を受けていたが、とにかく病気を見つけるのが遅すぎたのだと思う。

父がいなくなって、私は、もう父に会えないという悲しみと、母と子3人でこれからどうやって生きていけばい

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夫にラブレターを贈る

夫にラブレターを贈る

久しぶりに夫宛ての手紙を書いた。
遠距離恋愛をしていた頃は、記念日や誕生日に手紙を送ったし、彼も送ってくれた。
お世辞にも綺麗とは言えない文字で宛名を書いた、可愛らしい封筒がポストに届くのが嬉しかった。
一緒に暮らし始めてからは、毎日顔を合わせるし、1人の時間も少なくなって、わざわざ手紙を書くことはほとんどなくなった。
しかし、久しぶりに気持ちを文字に書きたくなったので、便箋を引っ張り出してきた。

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強い人になりたかった

強い人になりたかった

大人になれば、自分で稼げば、自由になれると信じていた。
出来るだけ自由で、強くなれるように、出来うる最大の力で勉強した。
はやく一人で生きられるようになりたかった。

社会人になりたての頃の私は自由だった。
仕事は最初大変だったけど、ある程度慣れてきたら、周りにも認められて、大先輩ばかりの部署で好きにやっていた。
給料がとりわけ良いわけではなかったけど、気の合う母と二人暮らしの実家からは出ずに、お

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2021年を生き抜いた私へ

2021年を生き抜いた私へ

今年を一言でまとめると、しんどかった。
こんな言葉でまとめるのは悲しいことだけれど。

仕事をして社会の役に立ちたいと昔からずっと思っていて、やっと社会人にも慣れてきたのに、涙が止まらなくて仕事に行けなくなった。
仕事に行けない自分が不甲斐なくて、でも人と顔を合わせることが苦しくて、身体はしんどくて、どうにも出来なかった。
大好きな夫にすら、自分の今の状況や気持ちを上手く話せなかった。伝えたいこと

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結婚したから幸せだと思い込んでいた

結婚したから幸せだと思い込んでいた

2年と少し前に大好きな人と結婚した。
その頃はまだコロナウィルスなんて言葉はなくて、結婚式にはたくさんの友達が来てくれて、私と夫はとびきりのおしゃれをして、世界で一番幸せだなんて思った。

結婚式から少し後に一緒に暮らし始めた。
夫の職場がある土地に、私が引っ越してきた。引っ越すために、結婚式の準備と並行して転職活動をして、新卒から頑張ってきた仕事は辞めた。

3年弱の遠距離恋愛の間、月に一度会え

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ちょっとずつ鬱ぬけ(2)「頑張らないこと」を頑張る

ちょっとずつ鬱ぬけ(2)「頑張らないこと」を頑張る

鬱に近い適応障害と診断されて半年ほど、少し調子が良くなってきたので先日から鬱ぬけを記録している。
(私はもともと鬱が軽度だったことや、幸い仕事を辞められたこと、周りの、特に夫の理解や協力などの要素もたくさんあります。)

「頑張らないこと」を頑張るメンタルの調子が悪くなる前から、家族や友人、職場の人からもよく言われたのが、「無理しちゃだめだよ」「もっと気楽にやりなよ」。
私には、この言葉たちの真意

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ちょっとずつ鬱ぬけ(1)

最近元気に過ごせる日が増えてきた。
相変わらず体力はないけど、前向きな気持ちでいられる時間がかなり増えた。
変化について、長くなりそうなので何回かに分けて、記録しておく。

自分の部屋を手に入れた夫と一緒に暮らすために、2年弱前から2LDKの賃貸マンションに住んでいる。
引っ越した当初、これといって深く考えたわけではないが、LDKでない部屋のうちひとつを寝室に、ひとつを2人で共用の部屋にした。

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実家から出て気がついた実家の暖かさと居心地の悪さ

実家から出て気がついた実家の暖かさと居心地の悪さ

実家は大好きだ。
生まれてから、25で夫と一緒に暮らすために家を出るまで、ずっと実家で暮らしていた。

私が小学生の頃は転勤族だったから、何回か引っ越したけど、私が中学生の時に両親がマンションを買ってから、10年以上そこで暮らした。
田舎ながらも生活には便利で、緑も多く、暮らしやすい街だった。
家自体も当時新築のマンションで綺麗だったし、住みやすかった。
だからこそ、通勤通学に毎日3時間かかっても

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自分が幸せになるのが苦しい

ほとんど鬱だったと思う。
死にたいと言うより、死んだほうが楽だ、と思って包丁を手にした。
結婚するときに母が持たせてくれた、私の名入りの包丁。
こんなことに使うものじゃない、もしこれで私が自殺したら私よりも母の方が苦しむだろう、と思って包丁は置いた。
涙が出た。
私に生きてほしいと望んでいる人がいる。

変わらなければ、と思っている。
このままでは、鬱から逃げられない。

まず初めに、頑張るのをや

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1日の終わりを笑顔で

1日の終わりを笑顔で

なんのために生きるのか、という話になった。

私の生きる目標はもうずっと前から同じで、死ぬ瞬間に、
「あ〜楽しかった」
と思うこと。
だから特別長生きしたいとか、お金が欲しいとか、名声が欲しいとか思っていないほうだと思う。(もちろんあれば嬉しいけど、目標ではないかな。)

夫は、
「俺は毎日そう思いたい。毎日、あ〜楽しかった!って思いたい。」
のだそう。

仕事とか家族とかお金とか、ついつい大きな

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私を救ってくれた言葉(2)

私を救ってくれた言葉(2)

私は自分が嫌いだった。
今でも完全には好きになれずにいる。

今はもう思わないけど、以前は、
もし私がもっと明るい性格だったら、
とか
もし私がもっとかわいければ、
とか思った。
そしたらもっと上手に生きられるのかな。

たらればから解放してくれたのは夫だ。
当時彼氏だった夫、私は彼に見合う女性になりたくて、
彼に捨てられない女でいたくて、必死だった。

それこそ嫌われそうな言動だが、
あれができ

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「〇〇したほうがいい」という呪縛

「〇〇したほうがいい」という呪縛

私は石橋を叩いて渡るタイプだ。
受験も就職試験もめちゃくちゃ勉強した。
大学においても、卒業に必要なぶんよりかなり余裕がある単位スケジュールを組んだ。

もっと日常的にも、明日は雨だから今日のうちに洗濯しておいたほうがいい、とか、(頼まれもしないのに)夫の帰宅時間に合わせて食事を作ったほうがいい、とか考えている。

倒れそうなほど疲れている時は後回しにもするが、たいていやったほうがいいことは先にや

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