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2021年を生き抜いた私へ

今年を一言でまとめると、しんどかった。
こんな言葉でまとめるのは悲しいことだけれど。

仕事をして社会の役に立ちたいと昔からずっと思っていて、やっと社会人にも慣れてきたのに、涙が止まらなくて仕事に行けなくなった。
仕事に行けない自分が不甲斐なくて、でも人と顔を合わせることが苦しくて、身体はしんどくて、どうにも出来なかった。
大好きな夫にすら、自分の今の状況や気持ちを上手く話せなかった。伝えたいことはたくさんあるのに、言葉が出てこない。
適応障害と言われていたのが、ほとんど鬱だと診断された。

桜が満開の夜、ひとりで川沿いまで歩いて、橋の欄干に手をかけて、ここで飛び降りようか、と思った。
もう考えるのが苦しい、楽になりたかった。
なぜ飛び降りるのをやめたのか、はっきりとは思い出せない。
お花見シーズンで人気があったから、さすがに人前では、とぼんやり思った気がする。

生きてるはいいものの、相変わらず仕事には行けないし、身体はしんどいし、本当に苦しかった。
仕事を辞めると決断して、家族や職場と話をするのにも、ものすごいエネルギーを使った。
辞めたら辞めたで、これからどうするのか、無職のままなのか、新しく仕事をするのか、働き方はどうするか、失業手当は?、保険は?、と考えることは山ほどあった。

それでもやっぱり社会の中に居場所が欲しくて、自分が誰かの役に立つ実感が欲しくて、仕事は探すことにした。
HSPのこと、心理学なんかも少し勉強して、ちょっとでも楽に生きる方法を探した。
就活のための勉強もしたけど、やりたいこともちょっとずつやってみた。料理、コーヒー、読書。
それでも鬱がやってきては、年甲斐もなくわんわん泣いて、もうやめたい、全部やめて楽になりたいと思った。
包丁を手に持ってみたりもした。
それでもなんとか、もう少し、と自分に言い聞かせて、生きる方を選んできた。
なけなしの勇気と体力を振り絞って、スーツを着て、面接も受けた。

私、よく頑張りました!
お疲れさま。

2021年は生き抜いた、という感じ。
鬱と戦うのはとんでもなくエネルギーが要る。
ぼろぼろの心と身体でよく戦った。
まだ完全に勝ったわけじゃないけど、今でも時折、嗚咽するほど泣いては、全部やめて楽になりたいと思う日があるけど。
でも今日まで生き抜いた。
私、お疲れさま!
支えてくれた全ての人、ありがとう。

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