サステナブルとは?~今こそ把握したい国際的な潮流~
こんにちは!
総合商社新卒3年目、就活アドバイザーのYasuです。
「サステナブルなビジネス」が依然として注目されていますが、
皆さん正しくトレンドを理解されていますでしょうか?
10年前は
サステナブルなビジネスは積極的にやっていこう!
でしたが現在は、
サステナブルでないビジネスは廃止に追い込もう!
に変化してきています。
ゆえに、全ての企業が意識せざるを得ない項目になってきていますね。
株主の投資基準にも盛り込まれています。
私自身、サステナビリティには興味があり、大学院でも研究していました。
今回は「なぜサステナブルが重要なのか」、またどんな事例があるのか、総合商社の例を用いて解説してみようと思います。
筆者ってどんな人?
2019年卒で、総合商社にて勤務しております。
趣味:読書とスポーツ全般
出身大学:MARCHレベル
就活時は幅広く業界を見ており、40社にエントリー。面接も70回以上受け、結果的に外資金融、外資コンサル、大手食品メーカー、広告代理店を含む6社から内定をいただきました。
noteでは、就活のコツや総合商社業界に関する記事を中心に書いています。
学歴で諦めない、攻めの姿勢の就活を応援します!
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サステナブルとは?~今こそ把握したい国際的な潮流~
サステナブルなビジネスと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますでしょうか?
漠然と自然や環境にやさしい事業を想像するかもしれません。
Sustainable(サステナブル)= "持続可能性のある"
という意味ですね。
例えば、森林を伐採し続けたり、石油を海に垂れ流していたり、CO2を多く排出するビジネスは、持続可能性があるとは言えません。
過去の経済的価値向上だけを目指したクリーンでないビジネスにより、
地球温暖化や環境破壊が進んでいる現状があり、持続可能なビジネスが求めらているのだと思います。
2015年、サステナブル取り組みを加速させることを目的に、
国連がSDGs(Sustainable Development Goals)を採択しました。
2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標」として17の目標を決めたのです。これにより、企業だけでなく消費者まで広く周知されることになりました。
少し余談ですが、最近日本の小学校でもSDGsに関する教育が行われているとのこと。驚きですね!
SDGsと共に覚えていただきたいのが、ESG投資です。
ESG投資:Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を判断材料とする投資家行動
簡単に言うとパフォーマンスが良くても、これら3つの項目を満たさない企業には投資をしないということですね。
ESG投資はヨーロッパから始まりましたが、最近日本でもポピュラーな考え方になってきています。
サステナブルを無視する会社は今後、資金調達に苦労するかもしれません!
上のトレンドをまとめますと、
株主、顧客、政府、その他世界中のステークホルダーから認めてもらうために、企業はサステナブルなビジネスを展開する必要があるのです。
これは決して「ボランティア」ではなく、「義務」になってきています。
サステナブルなビジネス例(総合商社業界)
次に、最近のサステナブルなビジネス例を紹介したいと思います。
私自身、総合商社業界に属していますので業界内のニュースで解説させてください。
総合商社でのサステナブルなビジネスは2つのパターンに分類できるかと思います。
◆エネルギーをクリーンにする
◆循環型ビジネスを作る
具体例を挙げてみますね。
◆エネルギーをクリーンにする
まず供給するエネルギーをクリーンにする取り組みです。
総合商社はエネルギーや電力分野で大きな存在感があります。
最近ですと、菅首相が推している水素、アンモニア、日本の地形を活かした風力、木質チップを燃焼するバイオマス、安定の太陽光などの再生可能エネルギーの導入ですね。
一方で、石炭や天然ガスを使用した環境への負荷の大きいエネルギーを再エネに転換していくことが求められます。
石炭火力はもってのほかとの認識が強まっており、ベトナムで展開する三菱商事の火力発電は環境家からバッシングを受け、丸紅も秋田の火力発電から撤退することとなりました。
再エネの普及は、マストです!!!
「カーボンゼロ」についての記事を書きましたので、こちらもご参考まで。
◆循環型ビジネスを作る
今までのビジネスは生産→消費・使用して終わりという直線のモデルでした。しかし、資源には限りがありますので直線型ビジネスを続けていくと、いずれ枯渇してしまいますよね。
そこで、リサイクル・再利用を通じて循環型にしていこう!という動きがあります。
ポリ袋、小麦ブランを利用した紙皿、車載電池など、商品は様々で、今後も幅広い展開が期待されます。
(おまけ)ビットコインはサステナブルではない!?
総合商社業界には関係ないのですが、個人的にとても興味があるのは、
ビットコインを始めとする仮想通貨の行方です。
ビットコインはブロックチェーン上の分散台帳に取引記録を記載することで、通貨の送受信が行われています。
そして、分散型台帳への記録に貢献した人には対価としてビットコインが贈られますので、この報酬を求めて世界中でビットコインの採掘(マイニング)が行われています。
マイニングには大型のサーバー(データセンター)と大量な電力が必要になりますので、環境評論家から「エコではないのでは?」と批判を受けています。
テスラ社の支払いにビットコイン決済を導入すると意気込んでいた
イーロン・マスクも環境的負荷を考慮して、先月この計画を取りやめました。
がっつりビットコインの価格が下がりましたね。。
ホルダーとしてはかなり痛かったです(泣)
皆さんは仮想通貨の環境的負荷をどうお考えでしょうか?
硬貨や紙幣を生産するのにもCO2を排出しますし、個人的にはトータルでかかる環境負荷は少ないのでは?と楽観視してしまっています。
データセンターへの再エネ導入も進んでいますので期待ですね!
総合商社を始めとする企業が、ビットコインの欠点を補ってくれることを祈ります。
(コスパは気になりますが…)
まとめ
「サステナブル」という切り口から、環境に優しい、持続可能性のあるビジネスを紹介してきました。
総合商社の例に偏ってしまい恐縮です。
「サステナブル」は企業、政府、投資家、顧客にとって重要なキーワードになってくると思いますので、ぜひタイムリーにチェックしてみて下さい。
特に個人投資家の方はこのトレンドを押さえないと、短期間で資産を失う可能性もありますよ!
本日はここまでにします。
普段は就活対策や総合商社ニュース関連の記事を書いていますので、興味のある方はフォローのほど宜しくお願いします!
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