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アラスカのUtqiaġvik/Barrowという町で次に日が昇るのは来年の1月23日。

アラスカのUtqiaġvik/Barrowという町で次に日が昇るのは来年の1月23日。



アラスカのUtqiaġvik/Barrowという町では、11月18日の正午(12時54分)に太陽がのぼり、13時29分(35分後)に日が沈んだ。来年の1月23日の13時9分までは日が昇ることはない。
さぁ、ハッピー・ライトをつけて、ビタミンDを摂って、家族と笑って、エクササイズをして、北国の光を楽しむ時が来た。でも、一人でいる時間も忘れないで。自分の中の静かな場所に心を寄せることを学ぶのだ。じ

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「米国の障がい者運動のいま」#使い捨ての命なんてどこにもない連合はトリアージ差別に反対する 1/2

「米国の障がい者運動のいま」#使い捨ての命なんてどこにもない連合はトリアージ差別に反対する 1/2

以下は札幌いちご会発行のいちご通信No.209(2020年8月号)に寄せた翻訳原稿『コロナ禍でも自分の権利を知って戦略を!「#使い捨ての命なんてどこにもない」連合からの提案』だ。(原文:https://nobodyisdisposable.org/know-your-rights/

いちご会の小山内美智子氏のところでヘルパーをしながら、障がい者とそのコミュニティについて考えるような翻訳もしてい

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「犠牲になるべき人はだれ?」人工呼吸器を使用するアジア系アメリカ人の障がい者による、ゆたかさへの問い

「犠牲になるべき人はだれ?」人工呼吸器を使用するアジア系アメリカ人の障がい者による、ゆたかさへの問い

「これからのゆたかさ」は、障がい者のコミュニティからはどう見える?
脊髄性筋萎縮症を持って生まれ、日常生活に人工呼吸器を使用するアリス・ウォンは、障がい者の人権活動家。彼女たちにとって「コロナ後の世界」はなく、「まったなし」の今がせまっている。コロナ禍での訪問医療への移行や、トリアージにおける「生活の質(QOL)」規準の適用は、障がい者のコミュニティ全体への脅威となる。ウォン氏は自らの体験や、全米

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メキシカン・プロレスの選手は、医療用マスクを縫いながら、コロナと闘っている

メキシカン・プロレスの選手は、医療用マスクを縫いながら、コロナと闘っている

新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で、3月30日にメキシコは国境と都市封鎖に踏み切った。メキシコの伝統プロレス「ルチャ・リブレ」の会場も、全て閉鎖され、興行は休止している。ヒホ・デル・ソベラーノ選手は、医療用マスク製作を通して、「ルチャ・リブレ」文化を届け続けている。

原文: NPR "A Mexican 'Lucha Libre' Wrestler Is Sewing Masks To

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外食産業の未来?アートセンターで温室を利用した実験が始まった(アムステルダム)

外食産業の未来?アートセンターで温室を利用した実験が始まった(アムステルダム)

新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で、外食産業はビジネスモデルの変革を余儀なくされている。アムステルダム市のアートセンターでは、川岸に面した敷地内にガラス製の温室を設置し、野菜食中心の食事提供を実験的に始めた。1.5メートル幅の小さな空間から、たべることの未来を探る試みだ。

原文および写真提供:wander lust (2020年5月1日掲載)

メディアマティックは1983年から活動し

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コロナの空気を読みながら:富裕層の家庭で働く5人の乳母による証言

コロナの空気を読みながら:富裕層の家庭で働く5人の乳母による証言

コロナ禍で「ステイホーム」が推奨されるなか、ほんとうに家の中だけで生活を成り立たせることができる人は少ない。今回は、富裕層の家庭に乳母として従事する5人への聞き取りを日本語訳した。雇用主との圧倒的な階級差を感じながら、毎日の生活の中であらゆる交渉と選択を余儀なくされる乳母たちの言葉だ。2020年4月28日にThe Cutに掲載された。
ライター: Anna Silman
原文: https://t

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かつてボスニア難民だった女性は、コロナ禍のNYで何を想うのか。

かつてボスニア難民だった女性は、コロナ禍のNYで何を想うのか。

インディペンデントのウェブマガジンPopulaに、90年代半ばにボスニアから難民としてカナダに移住したライターSejla Rizvicの手記が掲載された。
一度危機や恐怖を生き抜いた人にとって、今回のコロナ禍はどのように感じられるのか。2020年4月9日に発表されたものを日本語訳した。
ライター: Sejla Rizvic
原文: https://popula.com/2020/04/09/ref

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イケア、DIYの食料自給栽培システム図面を無料公開

イケア、DIYの食料自給栽培システム図面を無料公開

コロナ禍で、イケアが2017年に発表した自家栽培システムThe Growroomが注目を集めている。DIYで安価に組み立てられ、都市部でも近隣に開かれた形で自家栽培ができるデザインが設計図も含めて無料公開されている。
オンラインメディアのEarth Without Povertyに寄せられた記事をもとに、日本語訳を組み立てた。読みやすさを考えて、章立て等は変えてある。
ライター: Hemley G

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「業界全体を見てほしい」: 有名シェフは、米国の外食産業全体の救済を求め、保険会社を訴えた。

「業界全体を見てほしい」: 有名シェフは、米国の外食産業全体の救済を求め、保険会社を訴えた。

ウェブマガジンのFast Companyに連載中のRestaurant Diariesシリーズでは、食品業界に生きる人々が、コロナウィルスの時代をどう生きぬいているかを取材している。今回はトップシェフのトーマス・ケラーへのインタビュー。コロナ禍の中、彼はNPOを設立し、保険会社に対して訴訟を起こしている。彼らが求めるものは、自分の店につながる農家や関連産業全体への救済だ。ヤスミン・ガグネによる記事

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「黄禍論の再来だ」:コロナ禍で米国の中華レストランが直面する外国人嫌悪

「黄禍論の再来だ」:コロナ禍で米国の中華レストランが直面する外国人嫌悪

ウェブマガジンのFast Companyに連載中のRestaurant Diariesシリーズでは、食品業界に生きる人々が、コロナウィルスの時代をどう生きぬいているかを取材している。今回は米国全土に展開するアメリカン・チャイニーズ料理チェーン、Panda Expressの創始者へのインタビュー。コロナ禍での外国人嫌悪に向き合いながらも、最前線労働者を支援する体験談(2020年4月7日掲載)を日本語

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コロナ禍のNYで、高級レストラン料理長は、自分の店を閉じ、看護師や警官向けのコミュニティ・キッチンに変えた。

コロナ禍のNYで、高級レストラン料理長は、自分の店を閉じ、看護師や警官向けのコミュニティ・キッチンに変えた。

ウェブマガジンのFast Companyに連載中のRestaurant Diariesシリーズでは、食品業界に生きる人々が、コロナウィルスの時代をどう生きぬいているかを取材している。今回はニューヨークの高級レストランのオーナーで、料理人のダニエル・フムへのインタビュー。ミシュラン・ガイド三ツ星認定のレストラン11 Madison Parkが、閉店し、スタッフの全員解雇を経てコミュニティ・キッチンへ

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「咳がとまらなくても休めない」: セントルイスのマクドナルドの店員は、ストライキに参加した

「咳がとまらなくても休めない」: セントルイスのマクドナルドの店員は、ストライキに参加した

ウェブマガジンのFast Companyに連載中のRestaurant Diariesシリーズでは、食品業界に生きる人々が、コロナウィルスの時代をどう生きぬいているかを取材している。今回はコロナウィルス流行以前から、体調に不安を抱えてきたマクドナルドの店員が、ストライキ参加を決意するまでの経緯を話した記事を日本訳した。
ライター: Yasmin Gagne https://www.yasminga

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「これがニューノーマル?」:ペンシルベニアの小さな町の精肉店は、コロナ禍で販売方法を変え、売上を伸ばしている。

「これがニューノーマル?」:ペンシルベニアの小さな町の精肉店は、コロナ禍で販売方法を変え、売上を伸ばしている。

ペンシルバニア州で精肉店を営んでいるトッド・オーマン氏は、コロナウィルスの流行で店自体は以前より繁盛しているが、仕事のやり方で試行錯誤している。2020年4月10日にthe Counterに掲載されたサム・ブロックによる電話インタビューを日本語訳した。
原文: https://tinyurl.com/y7xbfe4a

かつてはみんなが集う店だった。
今は誰も来ない。
でも商売は予想外に繁盛してい

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「トイレも使えないから、仕事は前倒し」 コロナ禍で、トラック運転手にもしわ寄せ

「トイレも使えないから、仕事は前倒し」 コロナ禍で、トラック運転手にもしわ寄せ

カリフォルニア州で青果トラックの長距離運転手として働くジェイ・シンは、COVID-19感染拡大の中で、物流をつなげるために働いている。彼とその仕事を取り巻く環境について、サム・ブロックがインタビューしたものを、日本語訳した。(2020年3月26日 The Counterより)
原文: https://tinyurl.com/y9r48qh2

配達をやめたら、一般家庭の冷蔵庫も空になる普段はほと

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