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#恋愛小説が好き
映画のような恋愛小説ってやっぱり好き
梅谷百さんの『星降るシネマの恋人』という小説を読みました。
映画好きのヒロインがタイムスリップし、激動の時代を生きた大好きな俳優と恋をする…そんなあらすじに惹かれ、発売前からとても気になっていた1冊です。
『星降るシネマの恋人』感想熱海のレトロな映画館で働く主人公・雪がタイムスリップしたのは、戦時中の日本。そこで雪は、彼女が大好きな俳優「三峰恭介」こと千秋さんと出会い、歓喜します。だけど千秋さ
私たちが星になるには100年早い!(櫻いいよ:『星空は100年後』)
記事を読んで頂きありがとうございます。
今回紹介する本は、櫻いいよさんの『星空は100年後』というライト文芸作品です。
今作はスターツ出版文庫版も出ていますが、私は数ヶ月前に発売された単行本版で読みました。スターツ出版文庫って他レーベルのように単行本から文庫という作品ももちろんありますが、最近は今作のように文庫から単行本という逆パターンの作品も増えていて、思わぬ傑作に出会えることもあって面白いで
エンドロールの後も人生は続く(一条岬:『嘘の世界で、忘れられない恋をした』)
一条岬さんの『嘘の世界で、忘れられない恋をした』(メディアワークス文庫)という青春小説を読みました!
今作は難病を抱え、余命わずかとなった主人公・誠が映画制作を通して、彼が片想いしている女子・翼との仲を深めていく物語となっていました。
大切な人を失った悲しみを読者も驚くようなアイデアで乗り越えていくところが一条さんの作品の魅力だと思うのですが、それは今作でも健在でした。
「泣ける」系の恋物語は
どんな形の恋であっても、相手を「理解」することは大切だと思う。(藤野恵美:『初恋写真』)
角川文庫が募集していた『初恋写真』という小説の読者モニターに当選したので、先日読んでみました。
男子校に通っていたのもあり、女子への耐性がなかった星野と、過去のトラウマから男性が苦手になってしまったまい。今作ではピュアだけど、どこか脆さもある大学生2人の恋愛模様が描かれました。異性への苦手意識が強かった2人が写真部の活動を通して惹かれ合い、コツコツとお互いを理解していく過程が最高にエモかったです
「身代わり」として生まれた存在が、「本当の自分」に出会う物語(榛名丼:『レプリカだって、恋をする。』)
榛名丼さんの『レプリカだって、恋をする。』(電撃文庫)というラノベを読みました!
素直は、幼少期から「レプリカ」と呼んでいるもう1人の自分を生み出すことができます。レプリカを利用し、嫌なことから逃げる日々を過ごす素直ですが、そのレプリカ「ナオ」にもひとりの人間としての感情があります。今作はレプリカのナオの視点で、学校生活や恋愛が描かれていきます。
文芸部で一緒になった真田くんへの恋を通して、素
失恋することも、人生では大切な経験(『わたしを変えた恋』*アンソロジー)
スターツ出版文庫の『わたしを変えた恋』というアンソロジーを読みました。
このアンソロジーでは、恋愛によって何かが変わった人々の物語が描かれていました。
これまでにもスターツ出版文庫のアンソロジーは何冊か読みましたが、どちらかというと学生向けのメッセージの作品が多い印象がありました。
でも今回のアンソロジーは王道な青春物語だけでなく、かつて学生だった人にも刺さりそうな物語もいくつかありました。
努力次第で困難は乗り越えられる(森田碧:『余命88日の僕が、同じ日に死ぬ君と出会った話』*よめぼくシリーズ3)
今回の本は、森田碧さんのライト文芸作品『余命88日の僕が、同じ日に死ぬ君と出会った話』(ポプラ文庫ピュアフル)です。今作は『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(以下:「よめぼく」)シリーズの3作目となります。
シリーズとはいえ、既刊とは別の主人公とヒロインなので、今作から入っても大丈夫です。だけど、あとがきで作者が書いていたように2作目を事前に読んでいた方が作中のネタとかわかっ
「今」を受け入れることと、隠された切ない恋(吉月生:『今夜F時、二人の君がいる駅へ。』)
今回の本は、吉月生さんのライト文芸作品『今夜F時、二人の君がいる駅へ。』(メディアワークス文庫)です。
「過去に帰りたい僕たちが見つけた唯一の可能性。ただし、戻れるのは、一人だけ。」という帯のキャッチコピーに魅力を感じ、どんな結末が描かれるのかすごく見てみたくなりました。恋愛色が強めですが、タイムトラベルによって過去の自分を乗り越えていく登場人物たちが心に残る作品です。
また、他の青春・恋愛系
第174回:「倖せ」の意味は、不思議な恋が教えてくれる(葉月文:『この世界からまた君がいなくなる夜に』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、葉月文さんのライト文芸作品『この世界からまた君がいなくなる夜に』(メディアワークス文庫)です。以前紹介した『ホヅミ先生と茉莉くんと。』シリーズの作家さんの新刊です。
今回はライト文芸レーベルからの作品ということで、より葉月さんの魅力が出ていた1冊だったと思います。『ホヅミ先生』シリーズのようなラブコメもあれはあれで好きでしたが、葉月さんの作品はやっぱり純愛ス
第170回:美しいだけじゃない恋の謎(櫻いいよ:『わたしは告白ができない』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、櫻いいよさんのライト文芸作品『わたしは告白ができない』(角川文庫)です。
こちらの作品も「カドブン夏フェア」ラインナップからの1冊となります。昨年からいいよさんの作品をまたぼちぼち読み始めたので、未読作がラインナップに入っていたのは個人的に嬉しかったです。
今作はいいよさんが得意とする青春ストーリーではありますが、「日常の謎」要素も強くてどこか懐かしさもあ
第168回:別れはいつ訪れるかわからないけど…(水沢秋生:『ミライヲウム』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、水沢秋生さんの『ミライヲウム』という作品です。
先日、本屋で見かけてどんな展開なのかとても気になったので読んでみました。
今作は恋愛小説ではありますが、ミステリー的な仕掛けも含まれているので、1冊で2度おいしい内容となっています。(ある程度ミステリーに触れていれば今作の仕掛けはわかりやすいかも?)
心が揺さぶられる物語を求めている人、気軽に謎解きを楽しみたい