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アイデアノート23 ヴァイオレット組織にとって重要なアート

まえがき

ヴァイオレット組織に関してこれまで考えてきたアイデアノートです。

ヴァイオレット組織についてはこの本が、説明しております。

アートを手に入れるには

しかし、ここでいうアートは小説、絵画、漫画、アニメーション、映画、ゲームなど、そのものを指すわけではない。
これらに共通するデザインや直感のことを指す。これまでのパラダイムでは、あくまでアートは、そのものを作る場合のみ関わっていた。これが、越境型パラダイムではクラフトやサイエンスに携わる職業であっても無視できない要素となる。逆も然りである。命題の達成のためには、これらの越境が避けられないことを知る。そして、大きな事実にも気付く。
本来は、もっと多くの人がアートとサイエンスに携わりたいと思っている。しかし、アートやサイエンスでは、その分野の専門家でないと食べていけないので、専門家でなくても生きていけるクラフトに人が集中した。アートとサイエンスは非常に優れた人でないとやっていけない厳しいものに見えた。特にアートは稼げなければ無賃であり、ボランティアや同人活動、趣味でさえ相応でないと他人に見向きもされない。
こうした問題があって、クラフトとサイエンスと比べても、アートは乖離したものになってしまった。もっと多くの人が、アーティストや学者になりたかっただろうに、ホワイトカラーやブルーカラーにならざるを得なかった。

またホワイトカラーの中でもイノベーションに参加したくとも、そもそも職場の制約(アンバー型組織)などから、イノベーションに参加できない状況があった。

そうした者の多くが、人間関係を代わりの生きがいの源泉としてきた。
この気付きこそが、可能性を生むことをヴァイオレット型で知る。
ホワイトカラーやブルーカラーだからといってアートを無視していいのだろうか?これらの会社が全てアートを取り入れれば、より多くのことが生まれるのではないだろうか?
このように考え、アートとクラフト&サイエンスの越境を行うことが、インディゴ組織に更なる飛躍をもたらす。これができるのも、ティール型で事務作業員などのJOBの壁が越境できるようになり、ターコイズ型で誰しもがイニシアチブになれたおかげである。

直感・図・ストーリー

インディゴ組織では、存在目的を命題として数学を用いるようになった。

インディゴ組織の図。インディゴ組織では、証明したい大きな中心の命題から
個人の命題へと命題を分解していく。

ここで得られたものは、命題をより確かに究明することだけではない。二つの関係を図表にしたことである。アートが示せるようになると、この表に、ストーリー、イメージ、デザインを追加できるようになる。これがあると、専門家でないと味気なく見えた関数が、誰にでも直感で分かるストーリーに還元されるのだ。物語があれば、子供にも分かる上に、発達段階に依存せず相手にイニシアチブ(知の先駆者)としての示唆を与えられる。

さらには、内容をより深く相手に伝えることができるのだ。これこそが、陳腐化である。ヴァイオレット型では、イニシアチブとして必要な印象にも着目する。デザインや印象も、内容と同じくらい重要であることをとめどなく理解する。受けがいいからという承認欲求や、そういう表現が好きだからという自己実現欲求の昇華活動とは違い、真に究明したいからこそアートを積極的に活用する。理論の陳腐化にアートほどうってつけの手段はないから、アートを積極的に利用するのだ。サイエンスで証明し、アートで伝えたいと思うのだ。

あとがき

CAIサイクルにおけるアートの関係。

アートとは生きがいを協力させることである(協力のための生きがい)。

そして、成功はアート、失敗はサイエンスとされている。今後の時代は、失敗回避よりも大きな成功に挑む時代だ。

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