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Midnight Jazz
そう言えば先々週
親父死んだんだっけ
三十年前の記憶
今のオレより若いオヤジの
顔しか思い出せない
死に際に行かず
火葬場にも行くつもりはない
せめて
献杯ぐらいはしよう
この世じゃ
親であり息子だったからな
生き下手で
傷だらけの人生だったチェティ
なのに
奏でるトランペット🎺は
棘の無いヴェルベットサウンド
優しく呟く声が絡む…たまらん
日帰りで湘南から日本海へ 一般道シバリ(山越え編)
御坂峠を降りきりジャンクションを左折する
甲州街道に出る
待っていたかの様に朝日が背後を照らす
広がるバイパスに向かいアクセルを開ける
バタタタタァ
まばらな車列を軽快にすり抜ける
モリワキのマフラーが力強く唸る
赤信号
隣のクルマに目をやる
青信号で引き離す
赤信号
少し遅れて同じクルマが並ぶ
そんなこと繰り返す
気づけば甲府の街
郊外型店舗が立ち並ぶ中を突き抜ける
バタタタタァ
甲斐
日帰りで湘南から日本海へ 一般道シバリ(スタート編)
午前三時半
246のベリックのお店を右に曲がり須走に向かう
道の気温掲示板は6℃
山中湖は相当寒いはず
途中ゴルフ場を突き抜ける一直線の登り
モヤが立ち込め街頭もない暗闇
ヘッドライトのヒカリが白く丸く映る
アクセルを開ける
次々と丸い白を突き抜けグングン走る
現世からワープするような錯覚に陥る刹那
GROMの排気音が現実に引き戻す
猛烈に寒い
客の居ない深夜のコンビニに立ち寄る
真冬みたいに凍
コミュニケーションの話し
母親との会話。
シルバーで派遣されてる障害者支援施設で、商品陳列を教えてもなかなか上手く出来ない障害者がパニックで泣き出す。丁寧に教えてもラチがあかない…
今まで生きて来た他人とのコミュニケーション能力を思い知らされているのです。健常者どうしは、じつは互いに思い込みがあり、分かったようなフリができる。しかし、知的障害者は思い込みが無い。よって、自分の考えを相手の脳にできるだけ正確に投影する必要
生と死とはざまの快楽
渋滞抜けて裏道に。
アクセル開ける。
渋滞のフラストレーションが加速に換わる。
リアタイヤが背中を蹴飛ばしフロントタイヤが軽くなる。
右コーナーが迫る。
ギリギリまで右手首は戻さない。更に迫る。
死を感じる刹那右手のグリップを一気に離しブレーキを握る。
フロントが沈む。
リアタイヤが浮きABSが軽い振動でフロントブレーキのリリースを知らせる。
シートの右側の縁に背骨の軸をずらす。
上半身を右斜め前