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記事一覧

生きているぞ〜

生きているぞ〜

国民保険料を払った。

引き落とし口座の登録が面倒だからという情けない理由で毎月保険料をコンビニで納めている。

毎月期限ギリギリに保険料を支払う。提出物はいつもギリギリだ。

こうして保険料を払ったり、家賃や電気代が引き落とされた口座を見ると生を実感する。

生きているだけで驚くほどなお金がかかる。

家賃や電気代はまぁ使っている実感が湧くけれど、保険料なんて生きているだけで発生している支払いだ

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恋をしたいと思っているけど

恋をしたいと思っているけど

30歳になった人に、20代のうちにしておいた方がいいことは?と聞いてみた。

そしたら、「恋愛」って言ってた。

30代になるとやっぱり結婚とかも考えるし、恋愛のベクトルが変わるらしい。それに人生における恋愛が占める割合や、恋愛の重要度も変わるのだろう。

たしかに、20代になってみて、10代みたいな恋はもうできないなぁと思う。10代なら好きだけで一緒にいられたけれど、20代になったら将来も考えて

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ゴンゴンと、うち。

ゴンゴンと、うち。

この記事をシェアしたら、一番古い友達から連絡が来た。

ちょっと鬱陶しいけれど、ちゃんと読んでくれちゃうあたり、私への愛が溢れていて草。

せっかく読んでくれているみたいなので、この友達について書いてみることにした。

✳︎ ✳︎ ✳︎

彼と私は小学校の同級生だ。それ以外に関係がないことに今更気づいて驚いている。私たちが通った小学校は、1学年10人ほどの、小さな田舎の小学校だった。無論、クラ

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これはつまり幸せということであって

これはつまり幸せということであって

いつもよりちょっと高めのアールグレイを買った。これはつまり幸せを購入したということであって、私の人生に欠かせないことである。

サーモンとキノコのバター醤油のホイル焼きをつくって食べた。これはつまり幸せの包み焼きということであって、こちらも私の人生に必要なことである。

移動販売のメロンパン屋さんがあったから、メロンパンを買った。メロンパンをレジ袋に入れてもらってぶら下げながら歩いて帰った。これは

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自分という人間について

自分という人間について

自分という人間について、正直に書いてみようと思う。

私は、あまり可愛くない。だけど、着ている服は可愛いと思う。
そうは言ってもファッションセンスは少し、ずれていると思う。おしゃれと思ってくれる人もいれば、変だと思う人もいると思う。流行を追っているタイプではない。万人受けするタイプではない。背は低いし、スタイルがいいわけでも、華奢なわけでもない。
だけど、自分に似合う服を着ることができるているよう

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次に恋をするなら

次に恋をするなら

次に恋をするなら、
混ざり合ってしまわない人がいい。

例えば私が赤でその人が青だとして、

二人で紫になってしまうような恋じゃなくて、

ただ私とその人が、それぞれの色のまま、

そのままずーっと続くような恋がいい。

人は、赤と青を足して紫になることを、

そうやって混ざり合うことを、

幸せと呼ぶのかもしれない。

それでも私は赤でありたいと思う。

恋人には青であって欲しいと願うのだと思う

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好きとか嫌いとか、どうでもいいとか。

好きとか嫌いとか、どうでもいいとか。

秋の空を見ると、そこに文字を書きたくなる。

おいしい焼き芋を食べたいとか、
あざとい女になりたいとか、
毎日ケーキを食べたいとか、
目覚ましをかけずに寝たいとか、
欲望をそのままに。

カバの蒲焼とか、
アイスコーヒーのホットとか、
まぐろの踊り食いとか、
意味を持たない言葉たちを。

今日も文字を書きたくなるような空だなぁと思いながら歩く。

いま、私の頭の中にあることといえば、空の様子と晩御

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僕には僕のハッピーライフ

僕には僕のハッピーライフ

このところ、毎日がエブリデイ。幸せがハッピーで、人生がまるでライフ。馬から落馬して頭痛が痛くてたまらない。

こんな意味のないことを言ってしまうくらい、近頃毎日がハッピーだ。だけど、僕のライフを見て幸せそうだと思う人はまずいないだろう。

恋人もいないし、友達もそんなに多くないし、どこにも遊びに行かない。親ともそこまで仲良くもないし、お兄ちゃんとも必要に迫られない限り喋らない。部活もしてないし、サ

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僕が住む地球というところには雨が降る

僕が住む地球というところには雨が降る

雨の日

今日も電車に揺られながら
谷川俊太郎さんの詩集を読む

晴れの日に読んだら
木漏れ日みたいに優しくて
柔らかくてまるい
あたたかい そんな言葉だったのに

雨の日に読んだら
それはまるで恵みの雨で
少しひんやりと
こころを湿らせる言葉になる

雨が降ったら
低気圧が頭を痛くするし
なんとなくブルーになるけれど

やっぱり雨もいいじゃない

屋根にパチパチ雨粒が跳ねて賑やかで

湿気と辺り

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僕の住む地球というところの話

僕の住む地球というところの話

僕は今日も電車に揺られている

朝の柔らかくて細い
太陽の光が私の顔を照らす

その柔らかい カーテンのような陽の中で
敬愛する谷川俊太郎さんの詩集を読む

谷川俊太郎さんの詩を読むと
いつも思うことがある

僕が思っているよりも
この世界は悪くないんじゃないかって

僕が思うほど
この世界は悪くないんじゃないかって

この太陽の光も
僕を運ぶ電車も
谷川俊太郎さんも
谷川俊太郎さんの詩も

面倒

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あなたの3分ください

あなたの3分ください

12月から毎日投稿を始めました。

心のうちをツラツラと
自由詩やエッセイを書いています。

詩やエッセイと呼んでいいのかはわからないですが、とにかく散文を書いてます。

この前初めての創作をしてみました。

色々な形の文章を書いているのですが、その時に大事にしていること。

3分で読める文章を書くこと!

たった3分で読める
心の文章を書いています。
というわけであなたの3分をください。

私の

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匂い

匂い

ガトーショコラを焼いた。

部屋中に立ち込める、チョコレートが焼ける独特の甘くて香ばしい匂いに心がムズムズする。

外は雪が降っているのに、お兄ちゃんは半袖を着ている。目に映る夏と冬に脳が混乱する。

半袖のままのお兄ちゃんがお茶を沸かしている。我が家には、何種類ものお茶っ葉がストックされている。ほうじ茶だけでも3種類はある。意志が弱くて優柔不断なお兄ちゃんに「1番高いほうじ茶で」と偉そうに命令す

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サンダル

サンダル

梅雨が明ける匂いがした今日、サンダルを買った。

夏の匂いはまだしてはいなかった。

カーキ色のサンダル。紐で編み上げられていて、ヒールがある。

デニムに合わせても、スカートに合わせても、可愛くなりそうだ。

私は今日、サンダルを買った。

プレゼントとして。

靴をプレゼントとして贈ると、それを履いてどこかへ行ってしまうから、縁起が良くないらしい。

今まで私は誰にも靴を贈ったことはないし、そ

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タイムリミット

例えば明日死ぬとして、やり残したことはないだろうか。

結婚したかったとか、子どもを産みたかったとか、先生になりたかったとか、そういうことは置いておくとして、やり残したことはないだろうか。

きっと後悔や心残りは山ほどあって、明日というタイムリミットが迫る前に解決できるような量じゃない。
悲しいことに。

いつかは訪れるタイムリミットまでに、いくつの後悔を消すことができるだろうか。いくつの心残りを

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