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じぶんを守るということ

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「自分を守る」というテーマの文章を集めています。自分のものも、他の方のものも一緒に並べております。
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別に怒ったっていい〜心と体を大事にしたいなら〜

別に怒ったっていい〜心と体を大事にしたいなら〜

いい気分でいることで、それが周りに波及するのはわかる。
楽しそうにしていることで、周りも自然と行動する、のももちろんわかる。
困っているから助けてって穏やかにお願いできたら、気持ちよく応じてくれるのもわかる。

だけど。だけど。
家族の間で、長い間「どうせしてくれるだろう」「私は学校の勉強があるし」「風邪ひいてても家事してくれたことあるし」っていう思いが定着してたら?
優しさや穏やかさが、結局は「

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自己肯定感を回復させるには、とにかく何かを信じてしまうしかない(できれば苦労しないのだが)

自己肯定感を回復させるには、とにかく何かを信じてしまうしかない(できれば苦労しないのだが)

回復の記録を残すことも、自分との出会い直し

私はしばしば「久しぶりに自分の本心に向き合えた」とか「認識や記憶の力が回復した」と書くが、そういうときは、それまで何重にも自分を覆っていた薄い膜が剥がされたような感じがしている。その膜は弱い自分を守っていたもの、あるいは自分を外に向けて開くのを阻んでいたもの。膜が剥がれたらダメな自分がむき出しになって生きていけないと思い込んでいたのだと思う。

物事の

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これが「力が抜ける」ということか

これが「力が抜ける」ということか

「ひとりの時間がほしい」と強く思った数日後に熱が出て、束の間だけど、家で寝るという形で願いが叶った。家族が帰宅するまでの数時間だったし、本当は活動したかったけど、ただ寝ているしかない、そんな一人時間が実現。

夜少し楽になった時、一日休んだだけで翌日の仕事は忙しくなるのに、と気持ちが重くなった・・・とその時。
「緊張しようが、気合いを入れようが、仕事の量はそう変わらない。基本的な効率化はもうできて

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恐る恐るドアを開けて

恐る恐るドアを開けて

扉の向こうに行けないのは、自分が扉を開けないで、今いるところに留まろうとしているから。

今いるところが苦しくても、未知の世界に行く怖さの方が勝ってしまうというのはよくあること。
こういうのもいわゆる「引き寄せの法則」で ちょっと視点を変えて説明することができる。こんなところは嫌だ、別の世界に行きたい、と強く願うことが実は「今ここにいる」状態を強化してしまう。

だったら、もう扉を壊すなり開けるな

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守られているという状態に気づく

守られているという状態に気づく

 守られている、と思えることで 人は自分の体の重みも受け止めることができるのかもしれない。そのことに気づけない時は、自分自身の存在を許せなかったり、あるいは自分の存在自体を実感できなかったりする。
 そういう意味で、人は他者によって生かされているといえるのかもしれない。

 かつて、私は終始「闘う」モードで生きていて、家で過ごせる休日は長時間死んだように眠る、という暮らし方をしていたことがある。そ

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生き方を選ぶ

生き方を選ぶ

自分がどんな気持ちでいるかで、世界は変わる。最近何度も書いていること。自分の親は、感情の上下が激しかったり、ブランドなどにとらわれる傾向が強かったりして、子ども時代の私は「安心する」という感情を長い間実感したことがなかった。今でもついつい不安の中に身を置きたがるところがある。

ちなみに最近は、更年期なのか、けっこうムシャクシャ!したり、疲れ切っていたり、職場で私だけが暑がっていて複雑な思いになる

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時間こそ生命〜むやみに溶かされないように意識する〜

時間こそ生命〜むやみに溶かされないように意識する〜

夜コーヒーを飲むのをやめ、スマホのニュースを見るのをやめ、早く就寝。これで翌朝の目覚めの感覚が劇的に変わる。
キャパを超える仕事を引き受けるのをやめる。通常の業務の質が上がる。これらのことが結果的に、目の前の業務への集中力アップにもつながり、他人の声や雑音に気が散るということも減ってきた。

「24時間戦えますか」というコピーで商品が大ヒットしていた時代を、最近戦慄しながら思い出すことがある。あれ

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本音に蓋

本音に蓋

本当はダラダラするのが一番好きで、そんなに一生懸命働き続けたくない

という本音からずっと目を背けていた。家のことをしたり、本を読んだり、雑誌のスクラップをしたり。生産性がない!と思われる過ごし方が自分には欠かせないと 改めて気づいた。そういえば占いをしても、この点は必ず言われたかも。のんびり自分のペースで趣味を楽しむ時間が大切、と。それでこそ、人としてのバランスを保つことができますよ、と。これを

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生きること

生きること

 ワークライフバランスっていうけど、私の知っている人の生活サイクルの多くは、「ライフ」の「ラ」の字も消えかかっているものが多い。ほぼ「ワーク」。朝から夜遅くまで仕事や勉強、交感神経がフル稼働している状態で、睡眠といえない睡眠の時間をなんとなく「通過」して、万年寝不足のままタスクをこなす日々。いつ「幸せ」とか「穏やかさ」を感じるんだろう。そういうものを感じないために、交感神経を稼働させっぱなしでいる

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自分にしかできないこと 自分だけのものではないもの(追記あり)

自分にしかできないこと 自分だけのものではないもの(追記あり)

自分が頑張ったことを、他の人が気づかなくても、自分がわかってあげられていたら、それでいいと思うんです

ある本でこんな言葉を見てハッとした今年の7月。
今年の夏は、いつもよりゆったりと穏やかな気持ちだ。
就寝時刻が遅くなる日がない。
睡眠時間を確保できている。

ここ数年、8月末は健康診断、それと自分だけで外出する日を1日設けるようになっていた。山や海を眺めて、おいしく昼食をいただくと自分の心のリ

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タスクよりルーティン

タスクよりルーティン

 下の子は、自分の父(私のオット)がかつてサラリーマンだったことを知らないらしい。そう知って、私はびっくりした。彼が転職して十年になったのだと、数日前気付いた。

 私が自分の生活リズムが崩れるのを極端に恐れるのを見て、「そんなにルーティンを守りたいのか」と彼は不思議そうに言う。実際は、彼の生活の方が、平日休日関係なしのルーティンの中で動いているのだが。子どもたちが小さいときに楽しめていた遠出だっ

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手放すことで「持っていた」と気づく

手放すことで「持っていた」と気づく

 社会人歴25年目。資料などの紙もので、手付かずだったものを、2日かけて整理した。まだまだ手放せそう。パソコン兼資料部屋がずいぶんスッキリして、居心地のいい空間になった。今日も続きをしようと思っている。

 以前は、休日になると外出、というのが決まりのパターンだった。家が落ち着く空間とはいえなかったのかもしれないし、地道なルーティンに耐えられないというのもあったと思う。買い物をすることでストレス発

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私たちは物語を求め…させられている

私たちは物語を求め…させられている

 最近、「ここ数日しんどい、疲れやすいな」と感じたとき、自分で身体の声をきちんと受け取ることができてよかったと思えた。
 以前面倒さが勝っていた家事が苦に感じなかったとき、日々の繰り返しの中にいられることをありがたいと思った。

 神戸で文房具を見ていたとき「私たちは商品そのものというより、その商品によって紡がれるであろう物語を買っている」と誰かが言っていたの思い出した。多くの人の心に残る広告は確

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折り合いをつける〜世界はひとつじゃないから〜

折り合いをつける〜世界はひとつじゃないから〜

「心を亡くす」と書いて「忙」という字になる。
以前勤めていたところが、より一層多忙化していることを知った。あれ以上忙しい状況というのが想像できないのだが。つくづく「あそこは私の居場所ではなかったのだなあ」と感じる。何年勤めても、あの雰囲気に適応できなかった。働くことも、勉強することも、生きるための営みも、すべては所詮ポイント獲得の手段に過ぎない世界になっていたんだと思う。そこは、「私が心から見るこ

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