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僕のNSC(お笑い養成所)日記

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漫画家をやりながらお笑い芸人に挑戦した日々のコミックエッセイです。
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#NSC

漫画家芸人 〜2話〜 「お笑いの学校ってなに?」

漫画家芸人 〜2話〜 「お笑いの学校ってなに?」



(前回のつづき)

迷い人が通うのは、ワタナベエンターテイメントスクールという恵比寿にある学校らしい。彼を無事に大鳥神社へ送り届けた僕は、連絡先を交換し、ちかぢか専門学校内で行われるというライブへ行く約束をして別れた。

家に帰った僕はお笑い学校についてさっそくネットで検索、、、

あ、これが彼の行ってる学校だな。ふむふむ、あの芸人さんも卒業生なのか。なるほどねぇ。カリキュラムはどんな感じかな

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漫画家芸人 〜1話〜 「ある日突然に芸人に」 ノンフィクション

漫画家芸人 〜1話〜 「ある日突然に芸人に」 ノンフィクション



【27才でお笑い芸人に挑戦した漫画家の僕がよしもとNSCに入学し3年後にフジテレビ人志松本の○○な話ですべらない話を受賞するまでのノンフィクション】

2007年秋。漫画の仕事は少しずつ増加。担当者からは「絵が下手だ!」とよく怒られていたが、「練習すれば上手くなるさ!」と、僕は常にポジティブだった。

夢は

「日本一有名な漫画家になる!」

その夢に向かって、アイデアを練る、作品を描く、絵の

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(※ショック!最終回です)僕のNSC日記 その12「後輩になるということ!」

(※ショック!最終回です)僕のNSC日記 その12「後輩になるということ!」



よしもとの上下関係は正直めっっっちゃくちゃ厳しかったです涙!
ただし、もちろん何もしていないのに怒られたりはしません。怒られるのは、礼儀が間違っていたり、ルールを守れない時。

僕は学生時代に体育会系でもなかったし、就職したこともなかったので、礼儀やマナー、組織のルールを全く知らなかったんですよ。
だから最初は本当〜によく怒られた。(卒業する頃にはあまり怒られなくなっていたよ☆)

「挨拶する

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僕のNSC日記 その5 「授業前の口臭検査!」

僕のNSC日記 その5 「授業前の口臭検査!」



つづく

最初に口臭チェックを受けた時は本当にビックリしたけれど、臭かったらファンもつかないだろうし、仕事相手に嫌がられるし、芸人の学校においては極めて大切な教えの1つだったと思う。

実際よしもと芸人のフリスク常備率は異常に高く、ニオイに関する相手への配慮が行き届いていた。なにせ毎週あのチェックを受けていたからな笑

そういえばボイスの先生が、過去最も声が良かった生徒はハリセンボンの箕輪はる

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僕のNSC日記 その4 「一人で入学するのは嫌だ!」

僕のNSC日記 その4 「一人で入学するのは嫌だ!」



つづく。

というわけで僕はNSCに高校の同級生と一緒に入学しました。でもね、いざ入ってみたら、友達と一緒に入学する人って各クラスにせいぜい5組くらいしかいなかった。ほぼ全員が1人で入学。すごい勇気だよね。そしてだんだんと皆がコンビを組んでいく。

最初はみんな「おじさん」とか、「すごく太っている人」とか、「ハーフ」と組みたがるんだけど、半年もすると、とにかく面白い人が大人気で、みんな面白い人

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僕のNSC日記 その3 「すでに1度卒業している同期生!」

僕のNSC日記 その3 「すでに1度卒業している同期生!」



つづく。

じつは、ネタ見せを1度もしないでやめていく人はかなり多い。1年間で400人以上(もっとかも)が辞めたのですが、その中で1度もネタ見せをしないで辞める人って30人はいた。

あと、1回だけネタ見せをして辞める人もすごく多い。ハッキリ言ってみんな素人なので最初は誰もウケないんですよ。小中高とクラスの爆笑王だった人が、

「俺だけはウケるぜ〜♪お前らとは違うぜ〜」

と自信満々でネタを披

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僕のNSC日記〜よしもと芸人への道〜その1

僕のNSC日記〜よしもと芸人への道〜その1



NSCの上下関係は本当に厳しかった!漫画で描いた通り、よしもとでの上下関係は年齢ではなく芸歴(これはよしもとに限らず芸能界はどこもそうなのかな?)

当時の僕は27才。ランドセルを背負った先輩ができるなんて夢にも思わなかった笑!通常のNSCお笑いコースとジュニアコースは完全に別のカリキュラムなんだけど、校舎は同じだったんだよね。

僕に関して言うと、年下の先輩に敬語を使うことにはすぐ慣れた。な

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