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わかおの日記

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わかおが日々の出来事や思ったことを書き連ねる日記です。太宰治におれはなる!
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2021年8月の記事一覧

わかおの日記12

わかおの日記12

今日は高校時代の友人とキャッチボールをした。彼はぼくの友人の中でも、東京に残留した唯一の人間だ。ぼくと彼は机を並べ、ともに東京大学を目指し、ともに敗れ去った深い仲である。そんな彼と卒業以来初めて顔を合わせたので、とても感慨深かった。

田無には、平時は公園となっている遊水地がある。そこでは僕たちのように暇を持て余した大学生や、草野球に燃える中年たちが、思い思いのスタイルで白球と戯れている。サークル

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わかおの日記11

わかおの日記11

ぼくがサウナに足しげく通うようになったのは、およそ2年ほど前のことである。熾烈になりゆく受験勉強のなか癒しを求めたわかお青年は、ネットで「サウナがいいらしい」という情報を入手したのだ。さっそく友人を誘って「おふろの王様」花小金井店に赴き、サウナと水風呂を3往復すると、ぼくの自律神経は完璧に整えられていた。久しく感じることのなかった精神の調和がもたらされ、そのとき悩んでいた駿台模試のことや部活のこと

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わかおの日記10

わかおの日記10

今日は1日のスタートから最悪であった。お恥ずかしい話であるが、ぼくは未だに弟に対して、本気(マジ)でキレてしまうことがある。

本気で弟を恫喝し、時には手を出すこともいとわない。11歳も下の弟に対して、大人気ないと思われても仕方がないだろう。しかし考えてみてほしい。小学2年生のガキが自らの分をわきまえず、まるでぼくと対等の立場にいるかのような調子で、ぼくのことを侮辱してくるのである

これはなかな

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わかおの日記9

わかおの日記9

あれほど休みを切望していたのに、いざ明日から休みとなると、少し恐ろしいような気もしてくる。週に3回、時間でいうと6時間ほどのアルバイトが入っているが、それ以外は全くの自由である。去年の今頃、取りつかれたように勉強をしていたのが信じられないほどの自由である。友人が少ないことに加え、外界には疫病が蔓延し、日中の気温は35度にもなるという事実が、ぼくをますますアウトドアから遠ざける。自然と室内でできる暇

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わかおの日記8

わかおの日記8

文豪になると宣ったはいいものの、肝心のアイデアが浮かんでこない。「小説の書き方」には、「とにかく習作を積み重ねるべし」とあったが、習作のアイデアすら一文字も浮かんでこない始末である。もともと本当に表現したいことなど、ただ一つを除いてほかにないのだ。このままでは小説家になる前に、ブロガーになってしまいそうである。

この危機的状況の原因は自らのインプット不足にあるとぼくは結論づけた。酔っぱらった父親

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わかおの日記7

わかおの日記7

アルバイトが午後からだったので、何か日記のネタになることをしなくてはならないと思い、ヒップホップ界のレジェンド、エミネムの半自伝的映画である「エイトマイル」を見た。デトロイトのスラム街でうだつの上がらない暮らしをしている白人の青年が、仲間とともにラップで成り上がろうとする物語である。ぼくは見た目に似合わずヒップホップが好きなので、この映画はとても面白いと思った。やはり英語のラップはとてもかっこいい

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わかおの日記6

わかおの日記6

「若い時の苦労は買ってでもせよ」とはよく言うが、苦労などしないに越したことはない。親の脛はかじれるときにかじっておいたほうが、かえって親孝行なのではないか、とすら思うのである。ありがたいことにぼくは小学校から私立の学校に通い、大学の学費も親に負担してもらっている。そのようにして親が整えてくれた土壌のもと、すくすく成長し、ぼくは立派な脳みそを培ったのである。しかしぼくは今、そのありがたい脳みそを時給

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わかおの日記5

わかおの日記5

退屈も辛いものであるが、働くことはもっと辛いことである。ましてやその労働が、やる気のない中学受験生に国語を教えることであればなおさらだ。ぼくは、やる気のない中学受験生に国語を教えるという重労働を、どういうわけだか時給1200円ほどで引き受けてしまったのである。

反射板の貼られたナイスなデザインのリュックサックを背負って、やる気のない中学受験生はやって来る。本当は家でマインクラフトをしたりヒカキン

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わかおの日記4

わかおの日記4

つまりはやることがないのである。誰からも何も強制されず、また「これをしなければ後々困る」といったようなこともないのだ。もともと強制されたことに従う性分でもないけれど、ここまで暇だと逆に困ってしまう。

朝起きてすぐに散髪に行った。家の隣の理髪店は、割合に技術がよく、顔剃りやシャンプーを付けても2000円なので通っている。半年前に染めた髪の毛が、さすがに色を失ってしまったので、染め直そうと思った。

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わかおの日記3

わかおの日記3

今日も今日とて、家でごろごろとしていた。遊ぶ友人もいないうえに、外は灼熱地獄の様相を呈しているので当然の選択であろう。今日もフジロックが配信されていたが、あまり興味のある面々ではなかったので、そこまで熱心に見ることはなかった。しいていえばSTUTSくらいであろうか。彼のライブには、daichi yamamotoやPUNPEEなど、ぼくの好きなラッパーがたくさん出ていたのでとても見ごたえがあった。

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わかおの日記2

わかおの日記2

昨日までぼくは京都にいた。そして今日は旅の疲れを癒すべく、家でごろごろしていた。今日はフジロックの2日目だったらしく、YouTubeで配信がされていたので、それを見ていた。豪華な面々が出演していたが、ぼくの目当てはただ一人である。そう、カネコアヤノだ。

カネコアヤノはシンガーソングライターである。ライブでの圧倒的な声量と、独特の歌声は、インターネットでは「声デカしんちゃん」と形容されている。ぼく

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わかおの日記1

 今日から日記をつけることにした。日記というのは本来秘すべきものであるように思われるが、誰かに見られているという意識がなければ続かない気がしたので、noteに書くことにした。

 そもそもなぜ日記をつけることを思いついたかというと、先日古本市で入手した「小説の書き方」という本に、「日記を書くべし」というようなことが書いてあったからである。そしてなぜ「小説の書き方」なる本を購入したかというと、物を書

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