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文学部に生息

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    わかおが日々の出来事や思ったことを書き連ねる日記です。太宰治におれはなる!

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    令和の向田邦子、わかおによるエッセイ

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わかおの日記278

昨日はカレー屋だった。春の陽気に釣られて人がやってきて、そしてサラダを頼んでゆく。サラダを頼む人は嫌いだ。サラダを頼まれると心がキュッとする。自分が生野菜を好まないから、それが好きな人のことも好きになれないし、仕事が増えるのが普通にムカつく。コーヒーとかチャイはまだ美味しいから腑に落ちる。腑に落ちないものを金のために作るのがムカつく。サラダを頼む人の顔が意地悪そうに見える。 それをドイさんに言ったら、「それは偏見やね!」と笑っていた。そんなドイさんも、開店前から抗議活動のよ

    • わかおの日記277

      何はともあれ新学期なので、キャンパスに行った。もう三田も3年目なので新鮮味はない。いつもと同じ駅。いつもと同じスーツの大人たち。いつもと同じ大学前の信号の混雑。 今日は彼女と一緒ではないため、童貞感丸出しでキャンパスを歩いていると、いつにもまして居心地が悪い。何だこの違和感は。 おれは最高学年なのだぞ!!1番偉いのだぞ!!チミたちのように週に4日も大学に通わなくて良い身分なのだぞ!!と思いながら、周りを見渡していると、違和感の正体がわかってきた。 春だからなのだろう。男

      • わかおの日記276

        普通の就活なんてハナからする気がないのだが、かといって普通の就活みたいなことをできるのも今のうちなので、安全圏(むしろ危険かもしれない)から必死な就活生を見物してやろうと思い、大学の生協がやっている合同面接会にオンラインで参加した。 口角を上げながら話す練習や、じっと座りカメラを見つめる練習などを人材派遣会社の人にさせられたあと、面接会がはじまる。 この人材派遣会社の人たちは面接のプロらしく、実際彼らの面接テクニックは半端ない。1度「それでは私が話してみますね、内容は適当

        • わかおの日記275

          昼過ぎ彼女が家に来て、チンしたファミマの冷凍まぜそばをかきこむと、すぐにリビングでズームの企業説明会を受けはじめた。 保険会社の説明会で、広報の人が「弊社では保険人(ほけんびと)という言葉を大事にしています」と熱弁していた。保険人(ほけんじん)と読んではいけないそうだ。社会人(しゃかいびと)、野球人(やきゅうびと)、巨人(きょびと)、芸能人(げいのうびと)……語呂が悪い。 終わって色々したあと、犬の散歩に行った。彼女はモチモチ文句を言いながらついてきたが、結局散歩が楽しく

        わかおの日記278

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          わかおの日記274

          朝からカレー屋。書いて思ったが、朝からバイトしてる日記が多すぎると思う。なぜかバイトがあった日に日記を書きたくなるのだ。多分ちょっと疲れてる日のほうが筆が走るんだと思う。その理屈でいくとバイトの日以外は寝てるだけだから、春休みは最悪だ。 平日にしては客の勢いがよく、みんな馬鹿の一つ覚えみたいにコーヒーを頼むので、溺れそうになったが持ち前のインテリジェンスで乗り越え、パプリカの切り物をした上にサラダ用のレタスまで用意して退勤した。 彼女がロフトでコスメを漁っている間、カレー

          わかおの日記274

          わかおの日記273

          昨日はカレー屋が大混雑して、その後も彼女とカラオケに行ったり飲酒など。阿波踊りこそ踊らなかったが、全てを使い果たしてから寝たので、ぐっすり眠れて寝起きがよかった。 朝起きて間もなく騒音トラブル(弟のこと)と母親が家を出たので、午前中は自室にこもりレコーディングをした。その間父親はリビングで韓国ドラマを見ていた。 レコーディングを終え、お腹が空いたので冷蔵庫にあるもので適当に焼きうどんを作って父親と食べた。父親はビールを飲みながら韓国ドラマを見ていた。 腹を満たすと眠くな

          わかおの日記273

          わかおの日記272

          絶対に太った。絶対というのは、絶対かどうか確定していない時に使う言葉で、本当に太ったのならただ一言、太った。と潔く言えばいいのだが、少しの自尊心がそれを許せない。体が抱えきれる肉の量を少しオーバーしていて、その部分が歩くたびに揺れる。 なんで太ったのかというと、運動をせずに食べ過ぎたからで、運動をせずに食べ過ぎたのは彼女の誕生日で長野の松本に行ったからだ。ドーミーインでの朝食に始まり、昼飯、カフェでの糖分摂取、そしてディナー、酒、ということをしていたら当たり前のように太った

          わかおの日記272

          わかおの日記271

          起きて家庭教師に行った。今日が受験本番前最後で、最後になんかいいこと言って爪痕を残そうとしたのだが、なんとなくぼーっとしながらタバコを吸いつつ歩いていたら家に着いてしまい、なにも考え付かなかった。 まあよく勉強したので受かったっていいはずだと思う。自分は何にもしていないけれど、師匠か何かにでもなったような気持ちになっている。ベストキッドみたいに「イエス•センセイ‼️」と返事をさせればよかったと今になって後悔している。 その後ジム。調子が悪かったし、室内履きのつもりでズルし

          わかおの日記271

          わかおの日記270

          生活習慣が後ろ倒しになっていて、2時くらいにねて10時過ぎに目覚める暮らしをしていてよくない。 ジムに行った。胸筋のマシンの隣がジジババのダンスレッスン場で、今日は太極拳をやっていた。インストラクターの指示に合わせ、一斉に数十人の高齢者がおもむろにこっちを向くので、面白くて力が抜けそうになる。 彼女が友達とエアビをするというから、そこに顔を出した。彼女はぼくの友達と結構仲がいいので、その逆をしてみたいと思ったのだ。彼女以外の一軍慶應女子とまともに話をするのは初めてで、手汗

          わかおの日記270

          わかおの日記269

          彼女と一緒に授業を受けたあと、高円寺のラブホテルで阿波踊り(隠語)をした。阿波踊りをした後は「じゃぐら」で豚骨味噌ラーメンを食べるのがルーティンになりつつある。 2回も阿波踊りしたので結構クタクタで、ラーメンを食べた後ろくに口元を拭かなかったら、彼女に口の周りが汚いと怒られた。口の周りが汚いことから連鎖して、手の爪がいつも汚いことや、断りなくタバコを吸うことなども怒られた。 「そうちゃんは嫌なところが500個くらいあるけど、好きなところが600個くらいあるからギリギリ許せ

          わかおの日記269

          わかおの日記268

          ゆっくりめに起きて家庭教師をやりに行った。 勉強の合間に「高校に入ったらなにやりたい?」みたいな話になって、教え子はサッカー少年なので、てっきり高校でもサッカーをやるとばかり思っていのだが、彼は志望校のアメフト部にも惹かれているようだった。なんでアメフト?と聞くと、足が速いのを活かせると思うからと言われて、へーと思い、足には自信があるんだと聞いたら 「ぼく足は速いです」と、少しはにかんで彼は答えた。その無垢な自信に自分は気圧されて、本当に応援したくなった。 「ぼく現代文

          わかおの日記268

          わかおの日記267

          母親に連れられて脱毛に行った。これで「脱」デビューは、脱構築でもなく脱資本主義でもなく、脱毛ということになった。 だいたいぼくはどちらかといえば文化系だし、大して見た目にオスっぽいところもないのに(肩幅だけは無駄に広いが)、両の足に生い茂る毛だけは大したもので、夏になると短パンを履くのにも軽い罪悪感があった。 こんなナリで脱毛サロンに独りで突入するのはだいぶ勇気のいることだったので、親が連れて行ってくれてよかったと思う。 もう21年も生きているから、自分の行いのダサさを

          わかおの日記267

          わかおの日記266

          来週はテストだし、せめて今日くらいは授業に出てみるかと思い2限にわざわざ出席したところ、ぼくの完全な思い違いで今日がテストだった。ぶっつけ本番で仏教の思想的特色と、インドから中国を経て日本へ展開した経緯を書かされることになり冷や汗をかいたが、12年間通った仏教校で得た知識をフルに活用しどうにかやりすごした。 放課後、彼女と映画を観に行った。「PERFECT DAYS」は、自分がまさに求めていたような救いのある映画で感動した。 劇中歌がとにかく多く、しかもそれがぼくの知って

          わかおの日記266

          わかおの日記265

          年明け一発目のバイトだった。店長に「あけましておめでとうございます」と挨拶をすればいいのか、もしくは「今年もよろしくお願いします」と言うべきなのか、はたまた折衷案で「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」と丁寧に言ったほうがいいのかとか、色々考えながらバイトに向かった。 しかし考えすぎたのがよくなかったようで、店長が入ってきたときに第一声が出てこず、先にサラッと「今年もよろしくお願いします」と言われてしまった。挨拶が難しい。 仕込みの量が多かったし、

          わかおの日記265

          わかおの日記264

          大晦日だった。大晦日だったといっても、事実として大晦日だっただけで、自分の中では大晦日になりきれなかった。元日のほうが大晦日な気がする。 年末ジャンボが当選する確率を少しでも上げようと思って、渋々家族についていって田無神社に行ったが、結局当たらなかった。こないだ彼女と円覚寺に行ったときも、将来のことなどに目もくれず宝くじのことをお願いしたのに当たらなかった。外れるまでは楽しかったのに。 やることもないので、今年食べたラーメンをすべて書き出してランク付けした。本当はnote

          わかおの日記264

          わかおの日記263

          こんな日に日記を書いているということは、そういうことである。 ↑こんな冴えないアピールで読者の憐憫を集める弱者男性しぐさはよくない。単に彼女がケーキ屋で忙しいだけだ。 昨日のバイトで疲れた。朝起きようとしてなかなか起きられず、10時半に起床という結果になった。起きて30分もしないうちに家を出て、徒歩1分の距離にあるラーメン屋へ向かった。自分と母親はそこのラーメンがとにかく好きで、ポイントカードを何枚もコンプリートするほど足繁く通っている。 今日の限定ラーメンが「鰻出汁の

          わかおの日記263