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文学部に生息

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  • わかおの日記

    わかおが日々の出来事や思ったことを書き連ねる日記です。太宰治におれはなる!

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    令和の向田邦子、わかおによるエッセイ

最近の記事

わかおの日記307

レポートをやらなくてはいけなくて、クソあちーざますなのに頑張って祖父の家まで行った。さっさとレポートやりゃあいいのに気まぐれで買った、大前粟生『ピン芸人、高崎犬彦』を1時間半くらいかけて読破してしまった。まあちょっとニヤッとするくらいのもので、大して面白い小説でもなかったし、文章も上手いとは思わなかったので、この程度のものにお洒落な装丁が付くくらいなら、自分もワンチャンあるんじゃないのーとか思って少し嬉しくなったが、だからといってなにか状況に進展がある訳でもなく、書かなくては

    • わかおの日記306

      カレー屋の飲み会があって、結構楽しみにしていたのだが、飲み放題だと貧乏性が出て「いかに時間内に沢山飲むか」ということにフォーカスしてしまうため、結局あんまり他の人と話せなかった気がする。酔っ払って帰宅し、フラフラしながら一応風呂に入って、夜は暑くて寝苦しく、外付けのエアコンがゴミであんまり寝れなくて朝。暑すぎる。そしてカレー屋。 昨日一緒に飲んでいたはずの店長とは、なんだか気恥ずかしくてあんまり話せなかった。暑すぎてあまり客も来ず、それなりに頑張って仕事をこなした。 サラ

      • わかおの日記305

        田村くんとラジオ録る。ラジオ録ったあとなんとなく新宿が嫌で代々木まで歩いて、いい感じの居酒屋に入った。いい感じの居酒屋は果たして本当に素晴らしい居酒屋で、出てくる飯の全てが素晴らしく、ああ、これは本当の商売だと思うなどしていて、その間も田村くんはいろいろあってずっと憂鬱そうだった。でも田村くんが快活だったことなど、出会ってからなかったような気もして、とにかく飯が美味すぎるので、美味い飯を食いながら酒を飲んで幸せだった。 新宿駅までまた歩いて、途中にある鉄緑会のガキたちとすれ

        • わかおの日記304

          彼女とデート。代々木で集合して、うどんを食べて参宮橋まで歩く。ちょっといいところでうどんを食べようとすると、絶対にかしわ天と半熟卵の天ぷらのセットがあって、普通に考えたらそれを食べたら絶対においしいし、間違えなくて済むのだが、それで本当にいいのだろうか?とその時初めて疑問に思った。 少しいいうどん屋に行ったら、必ずかしわ天と半熟卵の天ぷらをつけ続け、死んでゆく人生。それは失敗を避け続け、無難な選択肢を取り続ける慶大生に似ている。 メニューにはもっといろいろあって、うどんは

        わかおの日記307

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        記事

          わかおの日記303

          フロム朝カレー屋。仕込みの時間に余裕があったのでドイさんと話す。 「村上春樹は30歳で初めて小説を書いて、それでデビューしたから、自分はあと9年あるなって言い訳してるんすよね」 「ぼくはもうそこから20年経ったで」 「ドイさんもまだまだっすよ、伊能忠敬は50歳から地図作りだしたんで」 ドイさんに伊能忠敬がハマったらしく、「伊能忠敬はどういう気持ちでリアス式海岸とか歩いてたんやろな」とか「伊能忠敬って、地図作りながら歩いてる時、周りの人たちにどう思われてたんやろな」とか、「

          わかおの日記303

          わかおの日記302

          今日はレポートをやる日なんだいと決めていたので、起きて少しクネクネしたあと祖父の家に向かった。祖父の家に着いたあと、資料を忘れたことに気づいて取りに戻ったりなど、ぐだぐだしながらぼっーとしていると気づけばレポートができていた。 最近なんだか自分の意志で体を動かしている時間が少なくなっているような気がする。バイトしているときとか、日記を書いているときなど、クネクネしている時以外は、自分じゃない誰かが、自分の体を乗り物にしているような感覚だ。こわ。 祖父の家に行く途中の電車で

          わかおの日記302

          わかおの日記301

          noteに何かを書こうとすると、1行目に必ず「ご自由にお書きください。」というメッセージがうっすら表示されていて、1文字でも書くとそれが消えて、ご自由に描けるようになる。300回以上もnoteを書いてきて、そのことにひっかかったのは今日が初めてだったかもしれない。お前に言われなくても自由に書くわ!と思った。っていうだけの話です。 カレー屋。仕事はフツーにこなせるようになっていて、にんじん・じゃがいもの皮剥き、カットにおいては店でも随一の腕前を誇っているのだが、いかんせん電話

          わかおの日記301

          わかおの日記300

          文豪が起床しましたよ、ヨユー。という感じでたっぷり寝て起きた。自分が書いたもので、いろんな人がいろんな気持ちになる。笑ったり感動してくれたらいいが、不快になってくれても全然OKだと思えるようになった。いちばんキツイのは、論外だと思われることかもしれない。論外にならないように書く。 漢文の小テストがあったが、書き下し文と訓読の違いが分からずダメだった。田村くんも分かっていなかったので、多分教室にいたみんなも分かっていなかったのだろう。まあいいやと切り替えて、彼女と図書館でレポ

          わかおの日記300

          わかおの日記299

          朝からずっと緊張していて、それはなぜかといえば4限にテストがあるのと、5限に提出した小説の講評があるからでした。ずっと奥歯ガタガタしながら、テストを受けて煙草を吸って松屋に行って煙草を吸って田村くんと慶大生を眺めながら「こいつらにはオーラがない」と悪口を言って、そろそろ時間だと思って小説の授業の教室に向かった。 褒めてもらった。控えめに言っても提出作の中ではぶっちぎり1番というような感じで、もちろん天狗にはなるのだが、「リアルと想像力の間でせめぎあった向こう側」が見たいとい

          わかおの日記299

          わかおの日記298

          今日はテスト勉強をしなくてはいけないと思っていて、それに一日費やす覚悟でいたのだが、アマゾンで取り寄せた教科書を少し読んだら、大体こんな程度でいけるだろうというラインが分かってしまったので早々に暇になった。社会と風向きが合わないし、気が利くわけでもないし、器用でもないが、お勉強はやはり得意なようだ。お勉強が得意なだけでは生きられないのが悲しい。 犬の面倒を見に、祖父が家にやってきて、それはよかったのだけれど、あまりにも沢山屁をこくので屁の香りが部屋に充満してしまい、なかなか

          わかおの日記298

          わかおの日記297

          早起きしてカレー屋さんのおしごと。火曜日はドイさんと一緒で、それがもう当たり前になっているけれど、ドイさんは8月の15日で辞めて、地元にお店を開くことになっているので、あと1ヶ月くらいしかドイさんとは一緒に働けない。 「夏休みは(彼女と)どこ行くの?」と聞かれ、そこから結構会話が続いて、松本がいいとか山梨は微妙とか適当に楽しく話した。 「ドイさんは辞めたら旅行とか行かないんですか?」 「行くとしたらハローワークやろ」 「いやいや、お店開くんでしょ!」 「やらなあかんことが

          わかおの日記297

          わかおの日記296

          朝からクネクネ。クネクネしても仕方ないので、映画を観ながらクネクネすることで勉強という体をとる。「さかなのこ」を観た。観る前はエンタメ映画だと思っていたが、すごくしっかりとした、抒情的な映画だった。笑わせる場面のユーモアのセンスがよかった。 映画を観終わったら、またただクネクネしているだけになってしまって、仕方がないのでやるべきことをやる。ネットで買いものするときに、クレジットカードの決済がどうしてもうまくいかなくてイライラしていたのでイオン銀行のコールセンターに電凸した。

          わかおの日記296

          わかおの日記295

          あつすぎた。暑すぎるので家族がみんな家にいて、弟がうるさく、ずっと思考のバックグラウンドに弟に対する殺意が居座っていた。 熱いので蕎麦を食べに行くついでに、みんなで投票に行った。小池百合子が嫌なら蓮舫に入れるしかないみたいなことを聞いていたので蓮舫に入れてみた。別に内野愛里とかAIメイヤーに入れてもよかったが、そこでふざけても誰にもウケないから意味がないと思った。 近所のやる気のない蕎麦屋は久しぶりに行ってもダメで、ロリの陰毛ぐらいの量の蕎麦と、オナラかと思ってこいたら出

          わかおの日記295

          わかおの日記294

          当然のようにカレー屋だった。土曜日の割になんだか客入りが悪くて、13時を回ると結構暇になった。 なぜだか不思議だったが、答えは簡単で、天気が午後から悪くなるからだった。そんなこと全く知らずに家を出たので傘も持っておらず、いやだなあと思っているうちに雨が降り出して、雷も大袈裟に鳴りだしてきた。 レオさんが「ドイさんが家でたからじゃない?」と言った。意味がわからず聞き返すと、「ドイさん、こういうときいっつも『家でた途端に降り出したねん』って言うからね。今日も絶対言うよ」と謎の

          わかおの日記294

          わかおの日記293

          あつすぎる。大学までたどり着くのも一苦労で、息を切らして教室に入ると旧校舎はエアコンが効いておらず、無理だった。プリントをうちわにして体温を下げようと試みてみたものの、そんなの焼石に水もいいとこで、まー授業の内容は頭に入らなかった。 自分がやっているラップのグループが調子いい。相方がレジェンド級のラッパーに無謀にもDMして、当然のように無視されていたのだが、今朝返信が来ていて舞い上がった。なんとなく自分がラッパーになったとこれで言えるような気がして、ラッパーの視点で世界を見

          わかおの日記293

          わかおの日記292

          朝からやる気がなく、もう大学にいくのはやめようと思ったものの、17時に大学近くの床屋の予約を取ってしまったため、本当に仕方なく嫌々、渋々、やむを得ず大学に行った。 授業をやり過ごしてジムに行き、少し時間が空いたので駅前のドトールに入ってみる。地味にひとりでカフェに行ったのは初めてだったかもしれない。他人との約束がなければ外に出ないからだろう。 自意識が強くてひとりでカフェに入れないとか、そういうナイーブな理由だったらよかったのにと思う。家にずーっとこもって人生が終わりそう

          わかおの日記292