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わかおの日記307

レポートをやらなくてはいけなくて、クソあちーざますなのに頑張って祖父の家まで行った。さっさとレポートやりゃあいいのに気まぐれで買った、大前粟生『ピン芸人、高崎犬彦』を1時間半くらいかけて読破してしまった。まあちょっとニヤッとするくらいのもので、大して面白い小説でもなかったし、文章も上手いとは思わなかったので、この程度のものにお洒落な装丁が付くくらいなら、自分もワンチャンあるんじゃないのーとか思って少し嬉しくなったが、だからといってなにか状況に進展がある訳でもなく、書かなくてはいけないレポートは1文字もできていないのであった。

レポートという名のゴミを出力して、家に帰り、外あっちかったな〜と思いながらクネクネしていると、母親に「ゆいちゃんが金目鯛の煮付け持ってきてくれるから受け取りに行って」と命令され、弟と家の近くの駐車場まで行くと、犬の散歩のついでにこっちの方まで来たというギャルと、でっかい犬がちょうど車を降りたところだった。

どうもとお礼を言って受け取ると、デカめのタッパ2つに立派な金目鯛の煮付けが入っていて、それを持ちながら家まで帰っていると、なんか田舎の夏の匂いがアスファルトからふんわり香ってきて、夏、到来しましたゾ!!という、少し軽快な気持ちになったがまだレポート2つある。

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