わかおの日記298

今日はテスト勉強をしなくてはいけないと思っていて、それに一日費やす覚悟でいたのだが、アマゾンで取り寄せた教科書を少し読んだら、大体こんな程度でいけるだろうというラインが分かってしまったので早々に暇になった。社会と風向きが合わないし、気が利くわけでもないし、器用でもないが、お勉強はやはり得意なようだ。お勉強が得意なだけでは生きられないのが悲しい。

犬の面倒を見に、祖父が家にやってきて、それはよかったのだけれど、あまりにも沢山屁をこくので屁の香りが部屋に充満してしまい、なかなかヘルだった。ちょっと困ったので外の空気を吸いがてら、久しぶりにラーメンチョップに行った。

店に入るとめちゃめちゃ綺麗な人が接客をしていて、誰かと思えば店主の奥さんだった。沖縄出身の店主は、山伏のような恐ろしげな風貌で、まさに"家系"という感じだったのだが。美女と野獣だ、と思いながら野獣が丹精込めて作ってくれた美味しいラーメンを啜った。汗水垂らして働くことは、かっこいいのである。

新宿まで赴き、レオさんに勧められたので観ようと思っていた映画『ホールドオーバーズ』を観る。いい映画だった。派手さはないが、すごくちゃんと人間を描いていた。そういうものを書きたいと思う。

映画館を出て、西武新宿まで向かう途中に煙草を吸おうと思って伊勢丹に入ったら、日本人はほとんどいなくて、海外旅行のときにいくショッピングモールみたいだった。日本もそういう国になったんだと思ってなんとなく気が沈んだ。