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わかおの日記292

朝からやる気がなく、もう大学にいくのはやめようと思ったものの、17時に大学近くの床屋の予約を取ってしまったため、本当に仕方なく嫌々、渋々、やむを得ず大学に行った。

授業をやり過ごしてジムに行き、少し時間が空いたので駅前のドトールに入ってみる。地味にひとりでカフェに行ったのは初めてだったかもしれない。他人との約束がなければ外に出ないからだろう。

自意識が強くてひとりでカフェに入れないとか、そういうナイーブな理由だったらよかったのにと思う。家にずーっとこもって人生が終わりそうな気がする。

めっちゃちょうどいい時間にカフェをでて、めっちゃちょうどいい時間に床屋についた。ビジュアル系バンドのベーシストみたいな髪型をした血色の悪いおじさんがやっている床屋は、安いのとちゃんと切ってくれるのと、会話をする雰囲気がないのが好きで通っている。

ベーシストおじさんには若い女の子の弟子がいて、いつも2人で店を回している。こないだまではシャンプーしかやらせてもらえていなかった弟子が、とうとうバリカンを任されていた。自分が最後に来てから約2ヶ月、きっとこの弟子はバリカンを担うために努力を重ね、ついにベーシストおじさんに認められたのだろう。

バイト先でずーっとにんじんとじゃがいもを切って、皿を洗っているだけの自分と比べ、勝手に落ち込んだ。

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