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わかおの日記2

昨日までぼくは京都にいた。そして今日は旅の疲れを癒すべく、家でごろごろしていた。今日はフジロックの2日目だったらしく、YouTubeで配信がされていたので、それを見ていた。豪華な面々が出演していたが、ぼくの目当てはただ一人である。そう、カネコアヤノだ。

カネコアヤノはシンガーソングライターである。ライブでの圧倒的な声量と、独特の歌声は、インターネットでは「声デカしんちゃん」と形容されている。ぼくは彼女の歌が、ひいては彼女のことが大好きだ。初期の彼女の可憐な風貌も、なかなかに素晴らしいものだったが、最近の彼女は無印良品の擬人化のようなさっぱりとした風貌で、余計にその歌に迫力が増しているような感じがする。

彼女が書く歌詞は、とてもやさしい。ダメな人間を見捨てないおおらかさと愛を感じる。ぼくは彼女の歌詞のそのあたりに魅力を感じているのかもしれない。

この「愛のままを」の冒頭「ばかみたいだなあ めんどくさいって そういうときもあるよ」という歌詞に、ぼくがどれほど救われたことだろうか。受験期など、「ばかみたいだなあ めんどくさい」と思うことの連続だった。そんなとき、カネコアヤノはぼくに寄り添って、「そういうときもあるよ」と言ってくれるのだ。天使である。

あとこの「恋のしかた」の歌詞、「遊んでもいいからさ 捨てたらやだよ」もいじらしくてたまらない。カネコアヤノを差し置いて、他の女と遊ぶような男が果たして本当にいたのだろうか。もしいたとしたなら、ぼくはそいつを許さない。

今日の彼女のライブを見た後のぼくは、彼女の圧倒的なかっこよさとやさしさに、呆然としてしまった。全くMCを挟まずに、裸足でギターをかき鳴らしながら1時間近く歌い続ける彼女の姿、そして最後に「ありがとう」とだけ言い放って去っていくさまは、まさにロックンロールであった。3分の2がアフロヘア―という、いかついバンドメンバーに囲まれながら、鬼気迫る表情で歌う彼女は、まぎれもなく天使である。

追伸 普通にサンボマスターのライブで泣いちゃいました



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