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記憶の改ざんは起こるのか後編

お待たせいたしました。闇の心理学シリーズ後編です。

記憶改ざんの後編です。少々科学的な話もありますが最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

目次

・科学的にわかっている記憶改ざんの現状とメカニズム

・記憶改ざんの方法

・まとめ

科学的にわかっている記憶改ざんの現状とメカニズム

まず脳に記憶を残すために脳組織に物理的な変化を起こします。これを「記憶痕跡(エングラム)」と呼んでいます。ちなみにこの痕跡は脳の一領域ではなく神経組織に広く飛び散るように存在していることがわかっています。これは、五感で情報を得ているので様々な領域が関わってくるからなんです。

米マサチューセッツ工科大学に在学中の2013年、ラミレス氏は研究パートナーのシュー・リュー氏と共に大きな成果を上げました。彼らはマウスの脳内でひとつの記憶痕跡を形成している細胞群を操作し、誤った記憶を作りだすことに成功しました。このときの実験では、脳への特別な刺激によって、足に電気刺激が与えられるという恐怖を、そのときにマウスがいた実際の場所ではなく、記憶の中にある別の場所と結びつけて覚えさせました。


カナダ、トロント大学の神経科学者、シーナ・ジョゼリン氏は、これとは別の技術を用いて、マウスから恐怖の記憶を完全に消し去ることに成功しました。ジョゼリン氏のチームは、ある記憶痕跡と関連している細胞群を特定した後で、それらの細胞内にあるタンパク質が、マウスが通常は抵抗力を持っているジフテリア毒素(名前はどうでもいい)の影響を受けやすいようにしました。毒素を注入されると、それらの細胞群は死滅し、そのマウスは恐怖を感じなくなったのです。


理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、マウスの海馬の特定の神経細胞群を光で操作して「嫌な出来事の記憶」を「楽しい出来事の記憶」にスイッチさせることに成功し、その脳内での神経メカニズムを解明しました。この発見は、うつ病患者の心理療法に科学的根拠を与え、将来の医学的療法の開発に寄与することが期待されます。

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とまあいろんな国で科学的に記憶を改ざんさせることは可能になってきているんです・・・

記憶改ざんの方法

前編で紹介したロフタスさんも実行していましたが人間はすでにある正しい記憶の中に埋め込むことで間違った記憶も正しく解釈することがあります。そしてその正しい記憶と間違った記憶を強く結びつけることが改ざんの上で大切なのです。

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