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海のまちに暮らす日々。 旅の記憶と、美しいものについて

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海のまちに暮らす日々。 旅の記憶と、美しいものについて

マガジン

  • 𝙳𝚎𝚊𝚛.

    親愛なる日々と、あなたへ

  • 𝚂𝚘𝚞𝚟𝚎𝚗𝚒𝚛.

    旅の記憶 Ⅲ( Mar.2023~ )

  • 𝚂𝚘𝚞𝚟𝚎𝚗𝚒𝚛.

    旅の記憶 Ⅱ( May 2022~ )

  • 𝚂𝚘𝚞𝚟𝚎𝚗𝚒𝚛.

    旅の記憶 Ⅰ( Apr.2022~ )

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歩くこと、綴ること│ Spring journey

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逆打ちにて 四国遍路を歩いて、もう45日。
とうとう 結願が目前となりました。

長く歩けば歩くほど、強い雨、風、吹雪…
そんな天気や、険しい山を歩く日もありました。

ここまで辿り着くことができたのも
今日までに出会ってくれた、全ての皆さまのおかげです。
心から感謝を伝えます。

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旅の記憶、巡礼│On the Same Journey

Jan.2024 2023年 は、自分自身にとって あまりにも 大きな試練によって 幕を開けた。 決定的に身体を壊したことによる健康面の大きな問題、それに伴う仕事面・金銭…

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白百合のあなたへ│Mount of Beatitudes

31th Dec.2023 暗闇へ進もうとする わたしの手を引いてくれたのは 双子の姉のようなひとだった。

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停滞期の日に│Fluctuat nec mergitur.

Sep.2023 時々 訪れる『人生の停滞期』が、1年ぶりに やってきた 。 とはいえ、数年前までは(とても頻繁に)思い煩うことが あったのだと思い出せば、それが " 1年に…

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7か月前
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愛のありか│ルーブル美術館展

Jul.2023 今年の夏は、随分と酷暑だった。 風は すこしずつ 秋めいているように思えるけれど、 夏の終わりは、まだ見えない。 四季のなかで、「終わる」と 表現され…

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8か月前
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1年振りの、東京へ。│ マティス展

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親友、 そして愛しい日々│Riverside.

Oct.2021 " 親友 " って 、なんだろう 。 幼い頃には 難しかったことだけれど、大人になって 「一生付き合えるだろう」と思える友人たちと、 たくさん 出会えるように …

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my sea.│ 海の記憶

Jul.2023 おひさしぶりです 。海です 。 祖母の 一周忌を 無事に終えて、 瀬戸内に 戻ってくることが できました。 すっかり 季節は 夏になって、あれから もう一年…

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死を想い、今日という日の花を摘む │ Les Archives du Cœur

Oct.2022 ボルタンスキーに はじめて出会ったのは、2019年。 国立新美術館で 開催された、展覧会でのことだった。 響き渡る咳の苦しそうな声、遺骨入れを思わせるブリ…

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10か月前
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" 旅をして暮らす生き方 " を選ぶ 原点になった、1年前の5日間の旅のことを、ようやく書き終えることができた。自分の納得できる文章を残すことは むずかしいけれど、とても大切な習慣だと思える。旅をしてきた思い出に、いつも書くスピードは追いつかないけれど、ただ粛々と綴っていきたい

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Day5. 神様に出会う旅 │長野県立美術館

May 2022 東山魁夷に初めて出会ったのは、2018年の東京 国立新美術館での 回顧展だった。 会期は わずか 39日間。 日本画も観たことがなかった当時、この展覧会に足を…

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ひさしぶりに、直島へ 帰ってきました。

お遍路を通して 繋がった方とお会いしたのですが
驚くことに、以前 note で わたしの記事を読み、
声をかけて下さった方だったのです。

『 see.さん… 海さんですよね!』と。
この世界は、素敵な縁に満ちていると
感じる日々です。

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四国遍路4日目にして、すでにヘトヘトです。歩くのはこんなに時間がかかるものなのか… と思うけれど、たくさんの出会いと助けによって、毎日を無事に終えることができています。また歩き出そうと淹れた珈琲のティーカップに、夜明けの星を見た朝のこと。大好きなオーナーさんの営むゲストハウスにて

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Jun.2023 お久しぶりです、 海です 。 昨夜 また 、 あたらしい 海のまちに やってきました。 いつも note を 読んでくださる方、また 偶然みつけて 読んでくれたり、…

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7th Jul.2023

note を ひらく。『 今日のあなたに 』から、知らない誰かの文章を読むたびに、顔も知らないその人が、とても素敵な 文章を書く人なのだと知る。

その数を考えたことがなかったけれど、note で 文章を書いている人は、どうやら たくさんいるらしい。なかには、きっと一度も出会うことがない人もいるだろう。

その 広大な海のなかで、文章を書くことで偶然出会うことができると

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歩くこと、綴ること│ Spring journey

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Apr.2024

お久しぶりです、海です。

note を はじめて書いた日から、
いつの間にか 2年 の月日が 経っていました。

東京を離れる 少し前に、はじめて書いた note 。
そして その一年後、移り住んだ 直島を離れることになり、先のことが 何ひとつ決まっていないときも、
自然と note を 書こうと思いました。

身体を壊して 島暮らしの生活と仕事が難しくなり、

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逆打ちにて 四国遍路を歩いて、もう45日。
とうとう 結願が目前となりました。

長く歩けば歩くほど、強い雨、風、吹雪…
そんな天気や、険しい山を歩く日もありました。

ここまで辿り着くことができたのも
今日までに出会ってくれた、全ての皆さまのおかげです。
心から感謝を伝えます。

旅の記憶、巡礼│On the Same Journey

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Jan.2024

2023年 は、自分自身にとって
あまりにも 大きな試練によって 幕を開けた。

決定的に身体を壊したことによる健康面の大きな問題、それに伴う仕事面・金銭面の危機、そして当初の予定とは大幅に異なる、引っ越し先の 壊滅的な住居環境 …

何をとっても八方塞がりで、どんなに手を尽くしても、それが 一つずつ潰えていく。少しずつ退路を絶たれ、とうとう状況を打破する手立ても な

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白百合のあなたへ│Mount of Beatitudes

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31th Dec.2023

暗闇へ進もうとする わたしの手を引いてくれたのは
双子の姉のようなひとだった。

停滞期の日に│Fluctuat nec mergitur.

停滞期の日に│Fluctuat nec mergitur.

Sep.2023

時々 訪れる『人生の停滞期』が、1年ぶりに
やってきた 。

とはいえ、数年前までは(とても頻繁に)思い煩うことが あったのだと思い出せば、それが " 1年に一度 " に なったのだから、充分なのかもしれない。

1年前の ちょうど今頃、小豆島を 旅していた。

夏の終わりの 美しい棚田の道を歩きながら、「来年オーストラリアに行く」のだと、いきいきと出発の準備をしていた、大

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愛のありか│ルーブル美術館展

愛のありか│ルーブル美術館展

Jul.2023

今年の夏は、随分と酷暑だった。

風は すこしずつ 秋めいているように思えるけれど、
夏の終わりは、まだ見えない。

四季のなかで、「終わる」と 表現される 季節は
" 夏 " だけなのだと、誰かが 言っていた。

もっとも 生命力に 溢れる季節で ありながら 、
どこかに ずっと、死の影を 孕んでいる 。

忘れていたものを 思い出し… そしてまた、別れる

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1年振りの、東京へ。│ マティス展

1年振りの、東京へ。│ マティス展

Aug.2023

「 あなたが はじめて行った、展覧会を 憶えてる? 」

会社からの帰り道に立ち寄った古本屋で、偶然 美しい図録を手にしたときに、その答えを思い出した。

2012年 、『 大エルミタージュ美術館展 』。
国立新美術館で開催された この展覧会が、記憶の限り
わたしが最初に 足を運んだ展覧会だった。

親友、 そして愛しい日々│Riverside.

親友、 そして愛しい日々│Riverside.

Oct.2021

" 親友 " って 、なんだろう 。

幼い頃には 難しかったことだけれど、大人になって
「一生付き合えるだろう」と思える友人たちと、
たくさん 出会えるように なった。

けれど 彼・彼女たちを、わざわざ『親友』と呼ぶことはない。とくに名前をつけることはないけれど、心から大切だと思える 友人たちだ。

そんな わたしには、たった一人だけ『親友』がいる。

my sea.│ 海の記憶

my sea.│ 海の記憶

Jul.2023

おひさしぶりです 。海です 。

祖母の 一周忌を 無事に終えて、
瀬戸内に 戻ってくることが できました。

すっかり 季節は 夏になって、あれから もう一年、
季節が 巡ったのだなと 感じます。

直島にやってきた日のことを思い出していたのですが、バタバタしながらも、島暮らしをはじめた日のことを ちゃんと記録に残していました。

色々なことがあったけれど、こうして

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死を想い、今日という日の花を摘む │ Les Archives du Cœur

死を想い、今日という日の花を摘む │ Les Archives du Cœur

Oct.2022

ボルタンスキーに はじめて出会ったのは、2019年。
国立新美術館で 開催された、展覧会でのことだった。

響き渡る咳の苦しそうな声、遺骨入れを思わせるブリキ缶、ホロコーストを彷彿とさせる、積み上げられた衣類の山… その会場には、" 死の気配 " が充満していた。

人間の不在。かつては " そこにいた " という 気配。

そんな 異様な雰囲気でありながらも、ひとつひと

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" 旅をして暮らす生き方 " を選ぶ 原点になった、1年前の5日間の旅のことを、ようやく書き終えることができた。自分の納得できる文章を残すことは むずかしいけれど、とても大切な習慣だと思える。旅をしてきた思い出に、いつも書くスピードは追いつかないけれど、ただ粛々と綴っていきたい

Day5. 神様に出会う旅 │長野県立美術館

Day5. 神様に出会う旅 │長野県立美術館

May 2022

東山魁夷に初めて出会ったのは、2018年の東京
国立新美術館での 回顧展だった。

会期は わずか 39日間。
日本画も観たことがなかった当時、この展覧会に足を運ぼうと思ったきっかけは、何だったのだろう。

ただ、『 行かなければならない 』という思いに駆られて、電車に乗ったことだけを覚えている。

ひさしぶりに、直島へ 帰ってきました。

お遍路を通して 繋がった方とお会いしたのですが
驚くことに、以前 note で わたしの記事を読み、
声をかけて下さった方だったのです。

『 see.さん… 海さんですよね!』と。
この世界は、素敵な縁に満ちていると
感じる日々です。

四国遍路4日目にして、すでにヘトヘトです。歩くのはこんなに時間がかかるものなのか… と思うけれど、たくさんの出会いと助けによって、毎日を無事に終えることができています。また歩き出そうと淹れた珈琲のティーカップに、夜明けの星を見た朝のこと。大好きなオーナーさんの営むゲストハウスにて

綴ることも、旅することも

綴ることも、旅することも

Jun.2023

お久しぶりです、 海です 。
昨夜 また 、 あたらしい 海のまちに やってきました。

いつも note を 読んでくださる方、また 偶然みつけて
読んでくれたり、コメントをして下さったりする方々。
いつも、 心から 嬉しく 思っています。

普段は 旅の記憶や、何気ない日々のことを note に 書いているのですが、先日 わたしの誕生日に、はじめて自分自身に向けて、手

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