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介護の仕事

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#思い出

仕事のはなし(新卒)

仕事のはなし(新卒)

#私の仕事

たまには仕事の話を書いてみようと思います。

介護の専門学校を卒業後、地元の特別養護老人ホームに就職した私。当時二十歳でした。

振り返ると、学生気分が抜けてなくてチャラチャラした新人だったと思います💦

しかし、何故か先輩たちには可愛がっていただき、仕事が嫌になることはありませんでした。

同じ専門学校の友人の中には介護の厳しい現実を知り、早々と介護の世界から離れていく人も何人も

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特養での思い出②

特養での思い出②

新卒一年目、特養での思い出①はこちらです。↓

初めて就職した施設では、想像以上の状況が日々起こり、衝撃を受けていた私。

「あー、人間って認知症が進むとこうなるんだ。」様々な利用者様と接して、始めはコミュニケーションもまともに取ることができません。言ってることが支離滅裂だし、混乱してしまいます。

「私はこの仕事やっていけるんだろうか?」悩み、苦しんでいるときに先輩が声をかけてくれました。

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特養の思い出③

特養の思い出③

私が勤務していた施設は、かなり派手に納涼祭を毎年行っていました。

駐車場にやぐらを組んで、厨房スタッフが出店を出してと準備も大掛かり。

盆踊りを踊って、最後に打ち上げ花火を上げてと一年のうちの一大イベントでした。

地元の住民の方々にもお馴染みで、来られる方が多くいらっしゃいました。

今まで勤務した施設は複数ありますが、初めて就職した特養が納涼祭は一番派手でした。

職員も利用者様もはっぴを

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特養からデイケアへ。

特養からデイケアへ。

特別養護老人ホームにて、数年勤務した私でしたが、別の施設も経験してみたい。と考えるようになりました。

介護の世界は、経験を積んで数年で転職する人が多く、ずっと同じ所で勤務される人は少ないのです。

「私も新たな環境で挑戦してみたい。」一大決心した私は、同じ介護でも特養とは全然違う「デイケア」に行くことに決めました。

デイケア(英: day care)とは、福祉・医療関係施設が提供するサービスの

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デイケアって?

デイケアって?

十年以上前。新たにデイケアで働くことを決めた私。

でも当時は「デイケア」って?「デイサービス」みたいなもんなの?リハビリがあるか無いかの違いだけ?

こんな調子で、何も分からずにいました。

デイサービスは、介護保険サービスで「通所介護」という名前で呼ばれているサービスです。利用者は、日中の一定時間施設に通い、食事や入浴、機能訓練といった介護サービスを受けます。利用者は、老人ホームなどに入居する

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心機一転。デイケアの仕事①

心機一転。デイケアの仕事①

いよいよ特別養護老人ホームを退職し、介護老人保健施設内のデイケアでの勤務がスタート。(こちらは過去のお話です。)



新しい職場に行くのって、期待と不安が入り混じって、初日のドキドキは今も忘れません。

初日は、申し送りの後送迎には行かず、施設での待機の業務を教えてもらいました。

入浴の準備、施設の車椅子やシルバーカーなどを使用する方が決まっているので、名札を付けて玄関前に並べる。

その他

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複雑怪奇。デイケアの仕事②

複雑怪奇。デイケアの仕事②

私が勤務していた介護老人保健施設内のデイケアは定員60名。登録は150名以上いらっしゃいました。

それまで50床の特別養護老人ホームにいたので、とにかく利用者様の顔と名前を一致させるのに必死。

しかも、日替わりで利用者様が変わるのでメモを取りながら頭に叩き込みました。

その甲斐あって、利用者様の把握ができるようになったのですが、今度は送迎業務が始まりました。

先輩が運転するワゴン車に同乗し

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運転デビュー、デイケアの仕事④

運転デビュー、デイケアの仕事④

いよいよワゴン車の運転練習が始まり、緊張感MAX。

利用者様を乗せず、空運転で慣らしてからデビューとなります。

車の感覚に慣れるまでは、左折の際の内輪差が分からずヒヤヒヤです。特に、バックはなかなか上手く行かず先輩から「ハンドル右に切って!」「はい、まっすぐ!」と助言頂き、ようやくといった具合でした。

やっとの思いで、運転デビューとなりましたが、始めは難易度の低いところから行きます。

高齢

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はじめてぎっくり腰になった話

はじめてぎっくり腰になった話

生まれてはじめてぎっくり腰を経験したのは、約十年前デイケアに勤務していた頃です。

午前中、入浴介助をしていて腰に違和感を覚えました。

「ん?」という感じから、時間の経過と共に激痛になりました。

これは、まずいやつだ!そう思い看護師に報告すると受診の予約をするから休憩室で横になってなさいと言われました。

息も絶え絶えで、着替えて休憩室で休ませてもらいました。

老健のとなりに病院があったので

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大失敗!デイケアの仕事⑤

大失敗!デイケアの仕事⑤

ワゴン車の運転に慣れてきたころ、それは起きてしまいました。

車を擦ってしまったのです。

入り口の狭い路地で、左折する際にやや早くハンドルを切ってしまい、左後方を擦ったのです。

頭は真っ白になってしまい、胸がドキドキしています。

同乗者の異常はなく、一度下車し、ぶつけた部分を確認してから送迎を続けました。

職場へ戻り、上司に状況を報告して謝罪。あまりの私の焦燥した様子からか、「皆、擦ったり

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続く試練、デイケアの仕事⑥

続く試練、デイケアの仕事⑥

ワゴン車をぶつけて落ち込む私でしたが、落ち込み続ける暇もなく、色々な仕事が舞い込みます。

運転に次ぐ試練は、「レクリエーション」でした。

どちらかというと、冷めた性格で全力で盛り上がったりお祭り騒ぎが苦手でした。

だから、レクリエーションでははじっこの方で「わー!すごーい!」とか言うのが精一杯。

しかし、レクリエーションの補佐からそろそろレクリエーションリーダーを任されることに。

リーダ

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工作レク、デイケアの仕事⑦

工作レク、デイケアの仕事⑦

久しぶりのデイケアの仕事についてです。

レクリエーションは、身体を動かすものや、頭を使うもの、色々ありますが手先を使う工作も行っていました。

職員は3、4人のグループで一ヶ月交代で担当し、企画から必要物品の準備、その他のスタッフへの手順の申し送りを行います。

季節を感じられる大きな壁画や、ウェルカムボード、お神輿、フェルトを使って毎月使えるカレンダーを作ったりしました。

作品が出来てくると

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外出レク、デイケアの仕事⑧

外出レク、デイケアの仕事⑧

レクリエーションの中でも、一番大がかりなもの。「外出レク」の企画は、今までたくさん立ててきました。

デイケアに通われている利用者様は、元気な方が多かったので、「○○に行きたい」「○○が食べたい」などの希望がありました。

その声をもとに、企画を立て送迎時にご家族様へ声掛けし、承諾を得ます。

また、デイフロアにポスターを掲示し、参加者を募ります。当日利用日でない方も、行きたいと話があればご家族様

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