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小林栄 旅行館

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【ゆるい旅のエトセトラ】この項目は、神出鬼没の小林栄が「よく集めよく散ぜよ」という精神を誤解しながら身の丈にあった蟹穴主義のもと、訪れた場所を記したり記さなかったりするゆる~い開…
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#俳句

嵐山 寒さに耐えかね かぶりつく うずたかく昇る 肉まんの湯気

嵐山 寒さに耐えかね かぶりつく うずたかく昇る 肉まんの湯気

嵐山 寒さに耐えかねかぶりつくうずたかく昇る 肉まんの湯気 柑咲

(あらしやま さむさにたえかねかぶりつく うずたかくのぼる にくまんのゆげ)

訳:嵐山の花灯籠に行ったはいいものの 寒さに耐えかねて食べた 肉まんの湯気がうずたかく昇っていった あの光景がいちばん印象深い=花より団子

2014年4月10日 制作

それではまたのちほ

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熱中症 倒れて祇園で打つ点滴 夢かうつつか響くお囃子

熱中症 倒れて祇園で打つ点滴 夢かうつつか響くお囃子

熱中症 倒れて祇園で打つ点滴夢かうつつか響くお囃子 柑咲(ねっちゅうしょう たおれてぎおんで うつ てんてき ゆめかうつつか ひびく おはやし)

訳:熱中症でぶっ倒れて 点滴打つ騒ぎを起こした私 まさか朦朧とする意識のなかで コンチキチンを聴くなんて

2014年4月16日 制作

それではまたのちほど(* ̄∇ ̄)ノ

こんなん

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竹林を 行きて目指すは大河内 どこぞにいるやも左膳の旦那

竹林を 行きて目指すは大河内 どこぞにいるやも左膳の旦那

竹林を行きて目指すは大河内どこぞにいるやも左膳の旦那 柑咲(ちくりんを ゆきてめざすは おおこうち どこぞにいるやもさぜんのだんな)

訳:嵐山の竹林を歩いて大河内山荘を目指していると、どこかから 丹下左膳の “左膳の旦那”が出てきそうだなぁと思ってしまう。

「せぇい(姓)は 丹下 名はしゃじぇん(左膳)」

2014年4月16

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由比ヶ浜 伏木にからすてんてんと 言われて気付く源氏旅かな

由比ヶ浜 伏木にからすてんてんと 言われて気付く源氏旅かな

由比ヶ浜 伏木にからすてんてんと言われて気付く源氏旅かな 柑咲(ゆいがはま ふしきにからすてんてんと いわれてきづく げんじたびかな)

訳と解説: 江ノ電に乗って鎌倉へ行く途中 由比ヶ浜を通り(終点「鎌倉駅」の二つ手前が由比ヶ浜) そこへ行く前に、同じ旅で勧進帳(かんじんちょう)の土地 (富山県)伏木を訪れ、さ

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辰巳殿 奥方御殿に感激し 小さき硝子 シルバニアのよう

辰巳殿 奥方御殿に感激し 小さき硝子 シルバニアのよう

辰巳殿 奥方御殿に感激し小さき硝子シルバニアのよう 柑咲(たつみどの おくがたごてんにかんげきし ちいさきがらす しるばにあのよう)

訳:兼六園の中にある成巽閣(せいそんかく)という奥方御殿がとにかく素晴らしく楽しかった! (建てられた当時、)希少とされていたガラスがいっぱいあって かわいかったが、まるでシルバニアかと言

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小矢部川 一目見ようと富山まで 伏木か小松かつづく問答

小矢部川 一目見ようと富山まで 伏木か小松かつづく問答

小矢部川 一目見ようと富山まで伏木か小松かつづく問答 柑咲(おやべがわ ひとめみようと とやままで ふしきかこまつか つづくもんどう )

訳:小矢部川が見たくて富山までやってきた 勧進帳の舞台は(富山県の)伏木か、(石川県の)小松かと未だ続く問答は、まるで山伏問答のようだな…あれ、ちょっと違うか

(小矢部川にて 如意の渡しの

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川をみに 乗り継いできた伏木まで 扇も杖もSに思われ

川をみに 乗り継いできた伏木まで 扇も杖もSに思われ

川をみに 乗り継いできた伏木まで 扇も杖もSに思われ 柑咲(かわをみに のりついできた ふしきまで おうぎもつえも エスにおもわれ)

訳:如意の渡しが見たくて電車 バスを乗り継いで伏木(富山県)までやって来た。ようやく目にした弁慶・義経の銅像を見て (これ、勧進帳知らん人が見たら 杖で叩かれてサドやと思うんちゃう?)とくだらん事を思ってしまっ

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カキツバタ 愛でる指先iPad とおせんぼかなぁ いや通りゃんせだす 曲水の橋

カキツバタ 愛でる指先iPad とおせんぼかなぁ いや通りゃんせだす 曲水の橋

カキツバタ 愛でる指先 iPad とおせんぼかなぁ いや通りゃんせだす 曲水の橋 柑咲(かきつばた めでるゆびさきあいぱっど とおせんぼかなぁ いやおとりゃんせだす きょくすいのはし)

訳:兼六園のカキツバタが美しく(五月頃)愛でていると、隣で年配の団体も愛でている。しかしその愛で方がイマドキで、目ではなくiPadの指先で愛でて

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成人し今更ながらの通天閣 食べるだるまに見られるだるま

成人し今更ながらの通天閣 食べるだるまに見られるだるま

成人し今更ながらの通天閣食べるだるまに見られるだるま 柑咲(せいじんし いまさらながらのつうてんかく たべるだるまにみられるだるま)

訳:(大人になって)今更ながら、通天閣を初めて見た。初めて食べる串かつだるまは美味しかったけれど、店の隅に本物のだるまが置いてあって、ずっとこっちを見ていた。(※串かつだるまの本店は、通天閣

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