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seiji_arita
2024年5月24日 21:58
「琥珀のグラス」物事の終わりは いつだってあっけないものだ世界は一定の原理に従い然るべき方向に流れて行く僕は夢の中の彼奴の事を探し求めている夜の闇は当たり前だけど暗いんだ彼の歌う詩は ひとりで聴くには悲しみが強すぎる危うさが勝ち過ぎている琥珀のグラスの中に想い出を留めた僕が大切にしていたものは 彼の記憶だと気が付いた妙にくっきりとした形の月と風の
2024年5月15日 21:40
「夜を忘れた花」儚い程の細い血脈にも生きた赤い血が流れている何処までも繊細で美しい君の最後の声が空に消える熟考は深い沈黙を必要とし夜を忘れた花の傍には眠りと覚醒 現実と非現実の夢が横たわる風や水が流れる様な陰影が僅かに不揃いな図形に映り込む君は居なくなったけど 君はいつでも僕の傍に居る其処にある無言の想いが言葉にならない声になる喪失と喪失
2024年5月12日 13:26
深い混乱の中に均等なふたつの光の存在を探した失われて行く時間の感覚 ある種の衝動が頭上からずれ堕ちて来る僕は夢と想像の中に言葉を探す其れは誰か特定の人に向けられた言葉では無い其処に見える憂鬱な風に包まれた名前を持たない消えかかった田園風景其の僕の中にある無名の場所を埋める為の言葉だ疵痕も残さず切り裂いた刃 大量の現実の血が流されたはずだった夜
2024年5月1日 10:05
「水平線」果てしない偶然性が積み重なり今が形成される理論や整合的な説明は出来ない全ては其の偶然性に支配されている其れを必然と呼ぶのかもしれない其処には言葉に出来る何かは存在しない言葉に出来ないものの中に潜む自己規定幾つかの街が通り過ぎ 鏡の中にお前を見る深い夜と静けさが永遠に続き時を刻み命と死が交差する誰にも解き明かせない唯一が此処にある俺と
2024年4月22日 22:21
「小さな炎」僕の足元に寡黙な陽だまりを作り出す太陽時間は更に緩やかに流れる君は猫の様に暗い穴を覗き込んでいる其の先にあるものは君の瞳にしか映らないその暗い穴には深い暗示が隠されていた「今日死んでしまえば 明日は死なずにすむ」君はそう言葉にして囁く其処はいつまでも君が居る場所じゃない何度も君にそう呼び掛ける僕等はきっと何処かに行く事が出
2024年3月31日 04:21
「月下の詩人と盲目の犬」大きな美質と大きな欠陥が背中合わせに存在する其処には見え透いた理論は無い疑問を背負ったまま僕等は今を歩き続けている一匹の盲目の犬何かに損なわれる事が無い様に僕は其の犬を抱きしめていたその失われた瞳を通して彼はこの世界に現れるそして彼の言葉が僕の意識の領域に着地する時間の歩みすら止まる気がしたソメイヨシノが香る時嘘しか
2024年3月26日 22:14
「魂のドア」神は要らない 其処に欲望はあるか其処にプライドはあるか悔しさで握りしめた拳僕は泣き腫らした眼で信頼できる本当の友を探した魂のドアを開けろ夢はいつか見た 夏の夜の流星ではない
2024年3月8日 21:59
「忘却」無意識の領域から浮かび上がる記憶と欲求割れた雲間から見えた幾つかの星遠く忘却の中に消えた彼奴の言葉はまだ僕の中に残っている彼の意志の力は其処に留まり 星を輝かせる 光と影の複合体が創り出す本当の姿其れは美しさの奥に隠された資質表面上に見えるものが美しくある必要も無い例え醜いものであったとしても僕は彼を正確に理解しその輪郭を描く事が出来た
2023年11月20日 16:43
「モノクロ」言葉の殺人 流れ崩れ落ちる様次元を超えた常識の外側 数々の帳尻合わせ煙の向こう側に消えた時間で支配されたモノクロの世界シラフじゃ超えられない事柄望みを拒む風が壁となり立ちはだかる取り損ねた金 闇に消える灯り 重圧と向き合う日々殴る様に書き続け ひたすらに巻き火を付ける置き去りに出来ないままの言葉が徘徊過ちに染まる過去に学べば自ずと向
2023年10月15日 16:02
「沈黙」孤独の中に属された重い記憶が囁きかける僕等は生き続ける意志を探す語りかけた沈黙 いつか失われて消えていくはずの風だけが吹いてる誰もが皆 静かに死に向かい死が僕等を迎えに来る探していたものは何ですかそれは見つかりましたか性別を超えた優しい光優雅にも感じるその微笑み魂の繋がりと絆 生死を超えた概念答えはきっと僕等の心の中にある僕は ま
2023年9月26日 18:58
「星影」風と月 目覚めた華は夜に舞う瞳に灯した消えない光星影降る夜に耳を澄ませば君の扉が開く音が聞こえる僕等の約束は永遠となり月は囁き 風は詠うたとえ命に限りがあるとしても
2023年9月2日 22:56
幾筋かの線を引き流星が流れ闇を切り裂く満ちた静寂は消えた何もかもが夢で何もかもが現実眠れない夜に微笑むあの娘の様に見えた僕が此処に来たのは 君が僕を呼んだから死んでしまった夢の断片 時間を彷徨い 今 光となり共に歩む
2023年8月10日 00:25
沢山の星を夜毎 皆んなで数えたね無限の輝き 緩やかに風に舞う刹那の夏夜流れ星はきっと涙の色をしてる独り数え続ける星の数黙るなよ 教えてくれよ お前の星をまたひとつ星が流れた俺の想いと願い事眠れずに眺めてた星の空見つけたよ 一等星夏の星座 天の川 俺達の大三角 俺とお前とあの娘の星
2023年8月5日 22:27
「琥珀に溶けた結晶」振り返りまた前を向き 下を向きそして天を仰ぐ充満して行く煙と静脈に溶けて行った半透明の結晶砕き割り粉状にしたコーク 塗り付ける粘膜汚れてるけど綺麗だよ濁ってるけど純粋だ人はいつからだって生まれ変われるなぁ そうだろう そうだったよな星屑だらけの夜空にお前の星を見つけたEvery doors leads to you全ての