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創作

500
僕の大切な友達が 言った 「毎日1話書いて1000話まで行ったら 面白い事が起こるよ 俺も毎日1つ作品を作って 1000作った後に 実際そーなったし だから 誰が何を言おうが 1… もっと読む
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#友達

【ハマベと僕】 #1000

【ハマベと僕】 #1000

そう年末のあの日に突然それはやってきた

当たり前に居るであろう人が
当たり前では無くなり
もうこの先二度と会うことは叶わない

まだ死ぬには早い

お別れ

「ヤマさん
ハマベくんが亡くなった」

僕は耳を疑った
なんで?

「なんで?」

「脳やと思う
今日葬儀があるらしいんよ
来れる?」

僕はその時
大阪に帰省しており後輩夫婦の家に泊まっていた
本来であればこの後お寿司を食べに行く予定だっ

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【最強コンビ】 #987

【最強コンビ】 #987

子供の頃には気付かなかった事が
大人になってから随分と分かった

子供の頃
どうしても友達と壁を感じてしまっていた
楽しいが共有できない
好きなモノが共有できない
何処かでいつも寂しさを感じていた

大人になって分かった事

それは自分の家が他の家とちょっとだけ違ったって事

普通お父さんかお母さん
もしくは両親に人間としての
感謝や反省や喜びや悲しみ
そう言った価値観を親から教わる気がするのね

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【風変わりな人気者】 #943

【風変わりな人気者】 #943

多分あまり人には執着していないのだと思う
積極的に友達を作らない
友達と疎遠になっても仕方ないで片付ける
友達が全く居ない訳では無い
居るには居る

彼の言い分とすれば
自分にとって分相応な人だけで良い
無理して関係を続けても自分がしんどくなるだけだし
そんな事までして友達を続けるメリットが分からない

基本的に積極的に動くタイプでも無いので
自分から人を誘ったり
声をかけたりしない
仮に新しく友

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【その前のやわらかな時間】 #810

【その前のやわらかな時間】 #810

私たちの合同葬儀はお葬式だったんだけど
結婚式にしてくれた
壇上に二人の遺影が並び
壇上横にはウエディングケーキがあり
壇上前には二人の遺骨が並べてあった

集まった方は各々白いネクタイも人や
黒いネクタイの人が入り混じっていた 

結婚式というお葬式は
二人を送り出すには充分な演出であった

最後に新郎の父親と新婦の父親が挨拶をし
無事に終了した

新婦であるナオミは元々
ナオミでは無く
ナオヤ

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【悪口ってなに?】 #803

【悪口ってなに?】 #803

仲の良いお友達から普通に接しているお友達の悪口を聞くと引っ張られる事があるので
あまりそう言った事は言わんでもらいたい
なんかまるで「俺はアイツ嫌いやからオマエもアイツを嫌いになれよ」というおまじないをかけられているみたいで
実際大人になって
そーだな20代の頃までは引っ張られ気味だったな

今はあんまり引っ張られる事は少なくなったかな
どちらかと言うと悪口を言ってくる人をとがめたりはしないけど

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【アホに塗るクスリ】 #785

【アホに塗るクスリ】 #785

自分は多分性格が悪いと思う
でも自分では自分の事が分からない

皆んな最初は仲が良いんだ
なのになんだか付き合ってる内に離れていくよ
どうしてなんだろ

だから僕は友達が少ないんだ

でもねでもね
その友達って言ってもね
ホントに本音で話せる友達っていないと思う

なんて言うんだろ
この話はこの人に言えるけど
だからと言って違う話は気を遣って言えなかったりする

これってどうなの?
普通なの?

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【波の無い海岸】 #748

【波の無い海岸】 #748

とてもシンプルな話だ

友人のヤスシからLINEが来た

"明日って時間ある?"

"あるけど"

"昼メシ行かないか?"

"ああ良いよ"

時々突然連絡が来る

彼は基本人嫌いであまり人に会いたがらない

僕はその中の数少ない友達という訳だ

次の日待ち合わせ場所に行ったらヤスシが先に着いていた

「よぉ」

「おっ」

ヤスシは車で来ていたので彼の車に乗り込んだ

ヤスシは黙って車を走り出し

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【ビート】 #744

【ビート】 #744

「ビートが違うんだよ」

僕はいつも思う
合わないだよ
クラスメイトだったり
バイト先だったり
会社だったり

皆さんが笑うところで笑えなかったり
皆さんが怒るところで怒れなかったり
共感ができない

一緒の感覚である事が大切な事なのかしら
話を聞いて「わかるぅ」とか思わん

全米が泣いた的な映画も苦手だし
めっちゃヒットしている音楽も聴かんし
いわゆる話題作とは無縁

人気があるから避けている訳

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【ネズミに砂時計】 #686

【ネズミに砂時計】 #686

自分では普通の感覚なのだが
他の人からしたら僕はそうとう薄情な男だそうだ

僕からすると僕に対し勝手なイメージを作り上げて期待してそういう風にならなかったらガッカリする
僕は別にそんな事するとも何とも言った覚えもないのに◯◯してくれる筈と勝手に決めつけてくるそっちの方がおかしいのでは無いのかと思っているよ

そんな事を言ってると友達無くすよって言われた
大きなお世話だ
よく知りもしない人にそんな事

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【絶対に当たり前は当たり前では無い】 #657

【絶対に当たり前は当たり前では無い】 #657

「ええー知らないの?
皆んな知ってるよ
そんなの当たり前やん」

「そうなん?」

「そうやで
知らんなんてビックリやわ
絶対あり得へん」

友達からそういう風に言われた
私は知らない事を素直に
知らないと言っただけなのに
それをケチョンケチョンに言われた


苦手なんよね
この
「当たり前」とか
「絶対に〇〇」とか

誰でも最初は知らないじゃない
それを先に知ってるからって
偉いの?
知らない

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【という女】 #517

【という女】 #517

「手を離さないで」

「離すもんか」

「私…
死んじゃうの?」

「何を言っているんだ
大丈夫だよ」

「だってぇ」

「大丈夫だから」

「だって
もう良いよ」

「なにを言っているんだ
大丈夫だよぉ
大丈夫なんだって

クソッ…」

その後
彼女は息を引き取った
バックには
感動的な音楽

涙する私

「佐藤さん
検温の時間です」

「はいっ」

私には
このテレビドラマみたいに
彼氏はいな

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【私はまぁまぁ生きている】 #513

【私はまぁまぁ生きている】 #513

私は31歳の派遣社員
普通に小学校に行き
普通に中学校に行き
普通に高校に行き
東京に憧れたが
単に遠いという理由で親が反対し
大阪の専門学校に行き
卒業後は専門学校で習った事とは全く関係の無い大手スーパーマーケットに就職した
28歳になった時に自分の将来と現実の間のギャップに悩み
たまたま見たドキュメンタリー番組に感化され
突然会社を辞めてバックパックの旅に出た

最初はとても新鮮で
出会う街

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【ゲイと友達になりたい】 #512

【ゲイと友達になりたい】 #512

僕はゲイである

知っている人は知っているが
知らない人は知らない

カミングアウトしている
と言えばしているし
カミングアウトしていない
と言えばしていない

別にどっちでもいい

色んな考え方の人がいて良いと思う

ゲイと公表すると
社会的にマイノリティになり
その事を恐れる人もいるし

ゲイという事を隠す
それが自分にとって
精神的に辛いと思う人もいるし

隠す事は辛いけれど
今の社会的な人

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