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バスケ

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#コーチング

「指導してはだめ!」と言われたら見えたもの

「指導してはだめ!」と言われたら見えたもの

「傍目八目」という言葉がある。
意味は「第三者のほうが当事者たちよりも物事をよく見ることができる」というものだ。

これと同じことがバスケットの指導現場にも言える。
そして、そのことをつい最近痛感した出来事があったので、記事にしておく。

その出来事とは「クラブの練習」だ。
私は現在、中学校でバスケを教えているが、外部コーチと協力して指導にあたっている。

外部コーチはとても素晴らしい方で、ヘッド

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バスケ未経験の顧問でもできること

バスケ未経験の顧問でもできること

バスケ部の顧問は約半数がバスケ未経験であるようだ。
となると、半分ほどのチームはバスケの指導に困難を抱えながら日々指導しているということになる。

事実、私もバスケ未経験の顧問だ。
当然バスケ未経験であることのデメリットは多い。お手本を示すことが難しいこともたくさんあるし、バスケの技術の基準が曖昧な場合が多い。

例えば、チェストパス。
正しいフォームでパスが出せていたとしても、バスケの経験がある

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ワクワクが最強

ワクワクが最強

昨日は3年生の練習試合で今日は1年生だけの練習がありました。
同じチームの選手だが、この2つの集団は何から何まで違いました。

3年生が沈んだ雰囲気でダラダラやっているのに対して、1年生は生き生きと明るい雰囲気でバスケットをしていました。
3年生は沈んだ雰囲気でやっているからミスが続き、さらに雰囲気が悪くなる。それに対して、1年生はミスが起こっても互いにフォローし合おうとする。
3年生が浮かない顔

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何をするかよりもどうやるか

何をするかよりもどうやるか

SNSでこんな投稿を見かけました。

その記事は「なぜ八村塁はシュート力が向上したのか」について書かれていました。

背景を説明しておくと、八村塁はNBAに入った当初から3Pの決定力が課題とされていました。
昨今のバスケットにおいて3Pの精度は非常に重要です。シュートが入らないと離されてしまいチームの勝利に貢献することができなくなってしまいます。

しかし、今シーズンの八村塁は高確率で3Pを決めて

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今日の5on5(2022/04/09)

今日の5on5(2022/04/09)

久しぶりの練習試合をしました。相手はミニバス3人を擁するチームでした。

試合前は20点差つくかな?と思っていましたが、結果は10点差。大健闘だと思います。
このままもっと成長を続けてほしいです。というわけで、以下は反省です。

<良かったところ>
・速攻がとにかく決まった。失点後のリスタートをいかに速くするかが鍵。特にウイングへのパスが安定して飛んでいたので、ドライブや合わせのシュートが何度もあ

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今日の5on5(2022/03/31)

今日の5on5(2022/03/31)

今日は久しぶりの練習試合でした。
結果は15点差ついて負け。

いつも通り反省からいきます。

<良かったところ>
・カッティングでスペースを作ってドライブをしかけることができた。
・ハイポストからの展開が多くみられた。
・リバウンドへの意識がこれまでよりは改善された。
・つなぎのパスでのターンオーバーがこれまでより減った。

<改善すべきところ>
・ドライブのフィニッシュの確率が低い。
・キック

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人事を尽くして天命を待つ

人事を尽くして天命を待つ

こんばんは。かえもんです。

昨日の記事に引き続き今日も「ANDの才能」について書いていこうと思います。

皆さんは、「運に頼る」「運に頼らない」のどちらのスタンスに近いですか?

当然「ANDの才能」についての記事なので、この二つを両立させる道を考える必要があるわけですが。

バスケの指導に置き換えて考えてみます。

まず、「運に頼る」とどのような指導になるか。当然、勝つのはくじ運頼みになったり

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より良いコーチングのために(ANDの才能を求めろ)

より良いコーチングのために(ANDの才能を求めろ)

こんばんは。かえもんです。

久しぶりに記事を書いています。さて、今日は3連休で私が受けたエルトラックの講習の内容をまとめようと思います。

 皆さんは「ANDの才能」という言葉を知っていますか?
「ANDの才能」とは一見相反する才能や特徴を獲得する才能のことです。

 例えば、めちゃくちゃ厳しいけど優しい先生。
厳しいと優しいは両立できないのではないかと思われますが、教師をやっているとこういう先

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DFは「やられ方」が大事

DFは「やられ方」が大事

 おはようございます。かえもんです。

 さて、今日はバスケの話。それもDFについてです。バスケットは以前の記事にも書いたようにOFもDFもともに機能させないと上手くいきません。

それでもどちらを優先して指導していくかというとやはり「DF」です。

なぜDF優先なのか 理由は単純で「成果が出やすいから」です。OFはハンドリングや判断力、シュート力などなど様々な要素が絡み合って初めて成果が出るもの

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指導者の言うことは当然選手に聞いてもらえると思ってませんか?

指導者の言うことは当然選手に聞いてもらえると思ってませんか?

おはようございます。かえもんです。

 さて、新年最初の記事は「コーチング」についてです。
昨日エルトラックの講習を受けて学んだことを整理しておきます。

ちなみに講習のテーマは「ルーマンとコーチング」でした。

この講習は教育学者ルーマンの教育に対する考え方が示され、それとコーチングを結びつけるような内容になっていました。

その講習のなかで印象に残った言葉があります。それは

という言葉です。

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弱いチームを勝つチームにしたいあなたへ

おはようございます。かえもんです。

さて、今日は弱いチームをもっているコーチに向けた記事です。

バスケは未経験のコーチ。
また、弱いチームだとしても勝ちたいコーチ。

そんな人の参考になれば幸いです。

結論から書きます。
こういう思いをもっているならば、
【毎年本気で勝ちにいくチームを作らなければなりません。】

当たり前のことですが、掘り下げていきます。

弱小チームが陥る思考基本1回戦負

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【練習紹介】ドリブルなし3on3

【練習紹介】ドリブルなし3on3

こんばんは。かえもんです。

はじめにさて、今日は久しぶりに練習メニューの紹介をしようと思います。

その前に私のチームがどんな状況かお伝えしておきます。

・部員は10名(怪我人が何人かいる)
・カテゴリは中学女子
・全員がミニバス未経験
・サイズ普通(1番大きい選手で163cmくらい)
・運動能力がずば抜けた選手は今のところいない(今後覚醒するかもしれない)
・コロナで例年より3月分くらい練習

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指導者の役割とは?

指導者の役割とは?

こんばんは。かえもんです。

最近呟きばかりでしたが、久しぶりに記事でも書こうかなと思い、徒然なるままに書いています。

さて、今日は「指導者の役割とはなにか。」について書こうと思います。

指導者の役割って何でしょうか。

チームを強くすること。バスケを教えること。

様々な答えが出てくるはずです。

しかし、とある指導者は次のように言っています。

「指導者の役割は課題を選手に与えることだ。課

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細かい部分こそ大事

細かい部分こそ大事

こんばんは。かえもんです。

さて、今日は「細かい部分が大事だ」ということについて書きます。

今日、女バスの練習でフットワークをしました。そのなかでサイドライン間をダッシュで往復するというメニューがありました。

そのなかで1人線を踏まないで切り返してダッシュをしている選手がいました。

直後に私は練習を止めてその選手を指導しました。

賛否両論あると思いますが、私はこれは流してはいけない部分だ

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