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雑記

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#気づき

知識のひけらかしについて

教養は上手く使えば善く生きる最高のツールになる一方で、それに付随する知識をひけらかして優越感に浸る危険なツールにもなり得る。教養主義は後者に使われることによってよく批判の対象になる。

僕もよく「この知識を使ったらひけらかしになるよなー...」と考えたりする。先日も友人と美術館に行った時にも美術史的な観点で話を振ろうとした時も躊躇した。知識を然るべきタイミングで使うことは非常に難しくて最近悩んでい

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昼下がりの電車

平日の昼間に電車に乗るとご年配の方々で溢れている。朝の通勤ラッシュ時と歴然として違う点は、皆さん何もされていないということだ。スマホをいじるわけでもなく(恐らく持っていないのか)、本を読むわけでもなく、誰かと話すわけでもなく。
今丁度目の前に座ってらっしゃるおじ様は、小指で耳をほじり始め、リュックサックの上で耳垢を丁寧に並べている。
そんな方達は目的地まで何を見て、考えているのか。そういうことを考

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日々世界の見え方を更新する

本を読んでいると、誰かと話していると、SNSを見ていると、その瞬間までの自分の常識が一変する。最近ではストア哲学を勉強して宇宙の理法にしたがって生きる方法を知ることができたし、友人との対話から自分の常識を見直すことができた。

昨日も授業で「言語はこの世界の全てを伝えることができない。言語は一部分を切り取って伝えるツールだ」と教授が言っていたのを受けて、言語に対する意識が変容した。言語は限られた範

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Totally Different

アメリカ大統領選を経て、ジョー・バイデンさんが次期大統領になることが決まり、その初スピーチを昨日ライブ配信で視聴した。(正式には選挙人による投票によって大統領は最終決定となるが)

スピーチは厳かなものではなく、もはやお祭り。音楽は流れるし歓声は止むことを知らない。またスピーチの内容も家族への感謝や祖父からのメッセージを大切にしていたというバイデンさんの個人的エピソードが話されるなど、家族第一主義

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パーカーの香り

欧州を旅して1年になる。昨年の今頃はルーブル美術館の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」のチケットを取れるか否か焦燥感に煽られていたと思う。(丁度昨日から映画『ダ・ヴィンチ・コード』を観ている)

そんな旅をしている中で忘れられないのが一着のパーカーだ。バックパックの荷物を極力積めないために、毎日このパーカーを着て過ごしていた。理由は分からないが、このパーカーには元々独特の香りがあり、旅路で毎日鼻を突き

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つまらないのは関心がないだけ

よく「大学の授業はつまらない」という声を聞く。たしかに、個人的な経験としても教授の声はボソボソしていることが多く、自己啓発を生業としている人がハキハキ話すのに比べて、聞き手の惹きつけ度合いは大きく劣るだろう。

ただこれは授業の内容を考えていない場合に限った話だ。その内容が面白かったり、好奇心をくすぐられるものであれば、たとえボソボソと話されようとも積極的に聴講するのではないか?と僕は思う。

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現実世界から自分を逃す術

毎日ダンテの『神曲』を1歌ずつ読んでいる。『神曲』は全100歌あり、100日分楽しめる。(一応概要を貼っておきます https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%9B%B2 )

本を開いた瞬間、ダンテが描く地獄・煉獄・天国の世界に飛び込むことができると同時に、『神曲』を書いている時のダンテを思い浮かべながら読むことで、当時のイタリアの情勢に思いを馳せること

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自然と言葉が出てくるよね

10月から大学の授業を受け始めて2ヶ月が経とうとしている。最初はそれも全力で受けていたが、流石に面白い授業とそうでない授業がはっきりしてきた。多種多様な授業を取ることは自分の興味を知るいい機会になる。

面白い授業を受けていると先生に質問したくなる。(去年の自分に「1年後の君、先生に質問してるぞ」と伝えたら驚きのあまり卒倒するんじゃないかな笑)つい先ほどの芸術論の授業では、芸術が美術史家の存在意義

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独学は限界か...

僕は基本的に独学で勉強している。読書はその一つだが、一人で読むだけでは自分の読み方を相対化できないので、誰かと同じ本を読んで感想を語り合う必要性は常々感じていた。それを解決してくれるのが読書会だと確信!

昨日、マルクス・アウレリウスの『自省録』を題材に記念すべき第一回の読書会を簡単に行った。これはかなり面白かった。お互いに読んでいる中で印象的に感じた箇所は違うし、相手の解釈に疑問をぶつけてみるな

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きんにくつー

昨日投稿した通り、久々に運動(テニス)をしたことで全身が筋肉痛だ。どこを動かしても痛い。
面白いのが、首の奥や指の付け根、脇の裏まであらゆるところが痛む。運動する時には普段使っていない筋肉を総動員していることが分かる。これは筋肉痛にならないと分からない。
まるで筋肉痛は、本来ご主人様が運動をして使ってくれるはずなのに、全く使ってくれないことに対して悲痛の叫びを上げているようだ。飼われてる犬が全く散

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スポーツの秋(?)

昨日は4人で11年ぶりのテニスで遊んできた。思ったよりも鈍っておらずめちゃくちゃ楽しかった。おかげさまで全身筋肉痛の中記事を書いている。笑

何よりも新鮮だったのは暫く会っていなかった中学の友人と打ち合ったことだ。当時の思い出を頭で、そして懐かしのテニスを通じて身体で振り返る濃密な時間だった。

最近はずっとPCとにらめっこしていて、それが終われば本を読んでいるため一切運動していなかった。ただやっ

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みんな生きててスゴイ!

パスカルの『パンセ』を読んでからというもの、人間の生き辛さというのは普遍的なものだという考え方が染み付いてしまった。一国の王も資産家も庶民も基本的には同じ悩みを抱えている。みんな、死に向かって一歩ずつ歩み進めている絶望を何とか忘れようと"気晴らし"を必死になって探す。それぞれの悩みには若干の差異こそあれ、基本的には同じだ。

みんな、そんな生き辛い世界で毎日嫌な仕事をし、色んな悩みを抱え、他人に嫉

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夢はとことん自分に誠実

先日、自分への祝い事があった。もちろん大したことではない自分の中で完結させられる程度の些細なことだとしか思っていなかった(はずだった)。

その晩寝ていると夢の中に、昔自分を大事にしてくれ、また自分も大事に思っていた人が現れそのことを祝ってくれた。たとえ夢の中でも、大変嬉しかったと感じたことは不思議と色鮮やかに今も記憶されている。意識的には大したことではないと思いながらも、無意識的には大切な人に祝

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自分の中に自分を持つこと

好きな音楽ジャンル、あるいは曲というのは人それぞれ千差万別だ。K-POPが好きな人もいれば、洋楽が好きな人、クラシックが好きな人など様々だ。その中でも多くの人に愛されている曲やアーティストはいる。テイラー・スウィフト、エド・シーラン、あいみょん、BTS、米津玄師など挙げればキリがないが、大人気アーティストは多数存在するし、曲を出すたびにトップチャートを席巻する。

そうすると、「トップチャート=み

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