マガジンのカバー画像

雑記

385
運営しているクリエイター

#人生

祖父の死

先日祖父が亡くなった。85歳だった。
※以下祖父のことを呼び慣れた「じいちゃん」と書いていきます。

ある日の昼間、入院していたじいちゃんとの面会を終え、家で夕飯を済ませた瞬間に病院から緊急の電話があり、急いで病床に向かった。病院までは1時間程度だったが、その時間はなぜか質量をもっており、鉛のように重く感じられた。病院に到着した後も、駐車場から病床までの道のりは何と長く感じられたことか。

病床に

もっとみる

ショーペンハウアー哲学の影響

何度かnoteにも書いていると思うが、私の人生観はショーペンハウアーに出会う前後で全く違うものになってしまった。孤独を愛すること、世界の絶え間ない生成に疑念を抱くこと、そしてその生成は「意志」でしかないこと、これらを教えられたのは良くも悪くもあまりにも大きな影響だった。

ショーペンハウアーはカント読後の感想を、白内障の手術後のように世界の見え方が変わった、ということを言っていた気がするが、私のシ

もっとみる

仕事と人生

今勤めている会社にはインターンから入り、その期間も含めると入社4年目になる。何かを根気強く続けていればそれなりに慣れるのが人間だが、この仕事にもようやく慣れてきたらしい(遅い)。ゆえに最近は褒められる機会にも恵まれるようになってきて、仕事の充実度は多少高まったといえる。

とはいえ、決して自惚れてはいけない。評価されているのはこの環境下でのパフォーマンスでしかないし、それはただ企業、もっと言えば資

もっとみる

葛城ユキさんと魂

昨日ニュースを観ていたら、葛城ユキさんがステージ4のガンであること、そして入院前の昨日と今日コンサートを開催することを公表したらしい。僕はニュース越しに直覚した。彼女の魂を。魂の声が聞こえた気がするのだ。彼女にとってコンサートは、そんな魂の叫びなんだろう。

葛城さんはこう言っている。

大変突然なので、自分も周りも大変驚いています。でも、私は歌うために生まれてきております。必ずステージに復復帰し

もっとみる

同じ人生をやり直したいか?

同じ人生を繰り返したいか?

この問いに対し、今幸せの絶頂にいる人は「繰り返したい!」と答えるだろうし、どん底にいる人は「繰り返したくない…」と答えるだろう。僕は考えた末に、繰り返したいと答える。登校が憂鬱だった幼稚園時代、ヤンチャで先生にこっ酷く怒られた小学生時代、高校受験に落ちた中学時代、勉強に没頭した高校時代、ふらふらして何度も落とし穴に落ちた大学時代。これが示すように、たしかに僕の人生は2

もっとみる

理想が現実化すると…

多くの人は「こういう人になりたいなぁ」とか「こういう生き方をしたいなぁ」とか今の自分ではない理想の自分を求めていると思います。

もちろん僕もそういう思いはあります。ただ、理想が現実化すると興醒めするという経験を今まで多くしてきたため、理想を″過度に″追うことはしないというスタンスです。

以前、ヨーロッパを長期間旅しました。この経験は今の自分に多大なる影響を及ぼしており、とても充実した時間でした

もっとみる

一人一人にそれぞれの世界がある

人はみな自分の人生しか生きることができず、他人の人生を生きることはできない。そのため、自分の身近な人や環境以外について考えを巡らせることは難しい。例えば、歴史書に書かれた「〇〇の戦い」を読んでも自分にとっては事実以上のものはない。しかし、その「戦い」は一人一人がそれぞれに思いを抱え、その集積として行われるものである。

アレクサンドロスによるイッソスの戦いも、ローマ帝国とカルタゴのポエニ戦争も、関

もっとみる

どこ住んでも同じだなぁ

ここ3日間、とある会員制の高級旅館に泊まっている。部屋に露天風呂がついていたり、部屋もとんでもなく広い。

普段ボロ家に一人暮らしをしている自分にとっては新鮮で驚いた。でも数時間経つとその空間にも慣れてくる。結局広くて豪華な空間でも、狭くてボロい空間でもやることは基本同じ。

そう考えると、家に対する幸福度って仮に資産家になった時も、現状も大して変わらないんだろうなと思う。その空間で何をするかに左

もっとみる

人生を掌の上で転がす

自分の能力が及ばず、基本的な仕事でも躓いてしまう。ここ最近そんな感じだ。
当たり前だが、仕事が上手くいけば楽しいし、困難に直面すれば辛い。今のところ大きなミスをしてこっ酷く叱られたわけではないが、ちょっとした仕事ができないことで自己嫌悪に陥る。
ただ、やっぱり人生山あり谷あり。浮き沈みがあるもんだ。浮きを信じてこの沈み期間を乗り越える。
浮きが見えないと病んでしまうが、浮きがあることを信じていれば

もっとみる

独自の存在になるって?

自分ってなんだろう?みんな自分のことが一番好きだし、たとえ嫌いでも必死に愛そうとする。その行き着く先は自分はどういう存在なんだろう?と考えることだろう。

自分はこのままでいいのか?周りと同じ人間でいいのか?と思い立って、自分探しの旅なんかをする。私もその一人でヨーロッパを放浪した。

この思考に真っ先に直面するのが就職活動の場面だろう。今までは学校に通って何となく偏差値の高い大学を目指していれば

もっとみる
人生を他人に丸投げすること

人生を他人に丸投げすること

無闇にオススメを聞くことSNSを見ていると自分の考えを盛り込まずにとにかく人に"オススメ"を聞きたがる人が非常に目立つ。個人的には、何も考えずに人にオススメを聞くことは危険だと思っている。

例を2つ。

例①イタリア旅行の場合「イタリア行くんだけど、オススメ教えて!」というメッセージがあるとしよう。受け手は自分の経験や好みをベースに回答するだろう。オペラ、美術館、食、ワイン、イタリア語を話せる環

もっとみる

「最後」は後になってから気づく

ちょっと思い出してみてほしい。

「最後にあの人と話したのはいつだろう?」

「最後にあの場所に行ったのはいつだろう?」

「最後にあの本を読んだのはいつだろう?」

などなど最後に何かをしたことは覚えているだろうし、それが遠い過去だったりする。

例えば、小・中・高・大と学生生活の中で色々な出会いもあるが、同時に別れも経験する。それまで仲睦まじく接していたのに、卒業式を機に二度と会わない人もいる

もっとみる

挫折して、努力して、成功して、成長していく

やたらと向上心が欠如していない限り、誰もが何かしら成長したいと願うものだろう。

成長の起爆剤とは何なのかを考えた結果、一つの解を導いた。

それはタイトルの通り、挫折と成功のサイクルを繰り返すことだ。まず挫折して自分の未熟さを痛感し、泣き寝入りすることなくそれをバネに成功に向けて努力する。その結果成功を掴むことが出来たら、達成感を感じる。ただそこで満足して終わらず、再び挫折を求めて行動してみる。

もっとみる

チャンスを掴むために

チャンスは転がってくるが、それを掴めるかが何よりも大切だと気付いた時のお話。

先日社会人の先輩と飲んだ。社会人生活にも慣れてきた反面、会社での自分の天井が見えてきたという現実味を帯びた話をしてくれた。社会のことをまるで分かっていない学生の僕にとっては興味深い話でもあった。

その話の中で、先輩はTOEICの点数が良かったがために、英語で行う仕事を依頼されたらしいが、英語を話すことができないために

もっとみる