Hota

20代の会社員 【趣味】 ・クラシック音楽の演奏会通い ・読書(主に人文系)  ht…

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20代の会社員 【趣味】 ・クラシック音楽の演奏会通い ・読書(主に人文系)  https://booklog.jp/users/pompeii 【愛好する芸術家】 マーラー/ブルックナー/ワーグナー/ベートーヴェン/T.マン/小林秀雄/レオナルド・ダ・ヴィンチetc...

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    旅には何があるのか、いや何もないのか。そんなことを日々振り返りながら綴っていきます。

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記事一覧

【演奏会感想】日本フィル×カーチュン マーラー9番

本日はこちらの演奏会へ。 プログラムの発表時から楽しみにしていた演奏会。マーラー9番は最も好きな曲の一つ。そして指揮のカーチュン氏も4年ほど前に神奈川フィルとの共…

Hota
2か月前
1

濃密極まりない今後の演奏会予定

いよいよ3月。冬が終わりつつあり、春の囀りが微かに聞こえてくる。そしてどうやら私の演奏会通いも冬眠を終えるようだ。 ずっと楽しみにしていた公演たちが荒波の如く押し…

Hota
5か月前

【演奏会感想】富士山静岡交響楽団×高関健・ブルックナー8番

今週は富士山静岡交響楽団×高関健さんのブルックナー8番を聴きにオペラシティへ。貯金生活を送っているため演奏会通いは極力控えているが、ブルックナーの傑作はやはり聴…

Hota
5か月前

手段を楽しむ

ここ数ヶ月間、余暇の多くを来年の欧州生活のために充てている。ドイツ語の勉強(並行して英語も再勉強中)、読書(主に独・日の文化学習)がメインだが、自分が決めた目的によ…

Hota
5か月前
2

人生の伴侶「ドラえもん」

忙しない日々の中、アニメ「ドラえもん」を観ることはそういった日常から解放される手段の一つになっている。アニメのストーリーを追わずとも、ただキャラクターの声と馴染…

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6か月前
1

ヴァイオリン協奏曲の魅力に気づき始めた話

長らく私にとって「ヴァイオリン協奏曲」というジャンルはどうも苦手で、実演であろうと録音であろうと感動することはほぼなかった。ただ、昨年PMFオーケストラの演奏会で…

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6か月前

充実した2024年1月7日の記録

昨日はかなり充実した一日だったのでメモ代わりに書き留めておこうと思う。 一日の流れはこんな感じ。 上から順に詳細を書いていく。 自宅で語学学習 ここ半年ちまちま…

Hota
6か月前
5

素敵な接客をしてもらった話

鼻炎なので薬局に行った。薬を手に取ってレジに行くと、「ポイントカードはありますか?」と聞かれてアプリのバーコードを提示した。するとアプリ内でくじ引きが実施中で、…

Hota
6か月前
5

今年の演奏会を振り返る

クラシック音楽にハマってから早くも4,5年が経った。その熱は年々冷えているどころか、寧ろより高まってきているように感じる。 演奏会に行く頻度も増えていて、今年は少…

Hota
7か月前
8

祖父の死

先日祖父が亡くなった。85歳だった。 ※以下祖父のことを呼び慣れた「じいちゃん」と書いていきます。 ある日の昼間、入院していたじいちゃんとの面会を終え、家で夕飯を…

Hota
7か月前
3

会話による自己成長

今日は結婚式に参列してきた。長年お世話になっている大学の先輩の晴れ舞台に立ち会うことができて大変幸せだった。 披露宴が始まりしばらくすると、一緒に参列していた友…

Hota
7か月前

風光明媚な京都

今回は京都の美しい景色を何枚か載せながら先日の旅を振り返る。

Hota
7か月前

読経に宿る美

読経は聞いていて退屈なものだと長らく思っていたが、最近はそれを大変美しい「祈りの音楽」だと確信するようになった。 きっかけは高野山の金剛峯寺での出来事。境内を散…

Hota
8か月前
1

関西は親切な人が多い?

私の生活圏は関東なので、大阪・京都に行くと色々と文化や人々の行動様式の違いに驚く。 中でも一番思うのが、親切な人が多いということ。今回のわずか一週間の旅でも、思…

Hota
8か月前
1

京都での愉快な思い出

先週から紅葉狩りとオペレッタ鑑賞のために京都にきている。京都は昨年5月から定期的に訪れているが、毎度新たな発見があり本当に楽しい。京都特有の、真冬の突き刺すよう…

Hota
8か月前
6

大きなショックを受けた話

昨晩は銀座のバーで飲んだ。しかもそのバーは銀座の中でも社会のヒエラルキー的に上層の人たちが集まるお店らしい。 どうして私のようなしがない会社員がそこで飲んだかと…

Hota
8か月前
3

【演奏会感想】日本フィル×カーチュン マーラー9番

本日はこちらの演奏会へ。

プログラムの発表時から楽しみにしていた演奏会。マーラー9番は最も好きな曲の一つ。そして指揮のカーチュン氏も4年ほど前に神奈川フィルとの共演でベートーヴェン7番を聴いて以来、その生命力溢れる音楽作りに惚れ込んでいる大好きな指揮者である(「生命力溢れる」というのは極端に例えれば、踊り食いをしている時のような、まざまざと「生」を突きつけられる感覚、と言えばいいか)。

弦の厚

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濃密極まりない今後の演奏会予定

いよいよ3月。冬が終わりつつあり、春の囀りが微かに聞こえてくる。そしてどうやら私の演奏会通いも冬眠を終えるようだ。
ずっと楽しみにしていた公演たちが荒波の如く押し寄せてくる。以下のラインナップを見ると文字通り荒れ狂っている。波にのまれぬよう、相当な忍耐力が求められることは間違いない…!

今回はこの高揚感と、荒波に立ち向かう決意を表明するために、今後のスケジュールを列挙してみる。

・2/28(木

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【演奏会感想】富士山静岡交響楽団×高関健・ブルックナー8番

今週は富士山静岡交響楽団×高関健さんのブルックナー8番を聴きにオペラシティへ。貯金生活を送っているため演奏会通いは極力控えているが、ブルックナーの傑作はやはり聴かないわけにはいかなかった。

初めて聴く楽団だったのでどんな響きなのかドキドキしていたのだが、そんなのは杞憂だった。アンサンブルの細かい乱れも全く気にならないほど、全力で奏でる楽団員さんの姿と、そのサウンドには終始圧倒された(むしろ一部見

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手段を楽しむ

ここ数ヶ月間、余暇の多くを来年の欧州生活のために充てている。ドイツ語の勉強(並行して英語も再勉強中)、読書(主に独・日の文化学習)がメインだが、自分が決めた目的によって動機づけられた学習というのはこよなく楽しいものだ。

他にも重要なのはやはりお金。精神を豊かにするための遊びや学びに対する支出はやむおえないが、そうでないものについては極力節約をしている。これまで全くしてこなかった節約というものは一

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人生の伴侶「ドラえもん」

忙しない日々の中、アニメ「ドラえもん」を観ることはそういった日常から解放される手段の一つになっている。アニメのストーリーを追わずとも、ただキャラクターの声と馴染み深い音楽や効果音に耳を傾けるだけでいい。本当に心地がいい。「ドラえもん」は幼少期に熱中したアニメなので、今それは童心に帰るための媒介になっている。童心はその頃の記憶を蘇られてくれるし、その頃の目線でいま直面している現実を見つめ直させもする

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ヴァイオリン協奏曲の魅力に気づき始めた話

長らく私にとって「ヴァイオリン協奏曲」というジャンルはどうも苦手で、実演であろうと録音であろうと感動することはほぼなかった。ただ、昨年PMFオーケストラの演奏会で、金川真弓さんが弾くメンデルスゾーンを聴いた時にその認識は一転した。冒頭からその音色に度肝を抜かれてしまい、名演間違いなしと確信。極限まで澄み切った清らかな音色から、抑制された猛々しい咆哮まで表現の幅がとても広く、終始圧倒されてしまった。

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充実した2024年1月7日の記録

充実した2024年1月7日の記録

昨日はかなり充実した一日だったのでメモ代わりに書き留めておこうと思う。
一日の流れはこんな感じ。

上から順に詳細を書いていく。

自宅で語学学習

ここ半年ちまちまドイツ語を勉強している。この本で文法を学習しているのだが、練習問題が多く、次第に知識が定着していることは感じているものの、問題をひたすら解くスタイルなのですぐ疲れてしまい、どうしても学習自体が楽しくない。まぁそろそろ一周目は終えられそ

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素敵な接客をしてもらった話

鼻炎なので薬局に行った。薬を手に取ってレジに行くと、「ポイントカードはありますか?」と聞かれてアプリのバーコードを提示した。するとアプリ内でくじ引きが実施中で、時間はかかるものの、店員さんが「ぜひ挑戦しましょう!」と言ってくれた。結果はハズレだったのだが、「もう一回挑戦できますよ!」と励まされ、再びくじを引いた。すると10%クーポンが当たり、店員さんに感謝した。

会計を済ませると、レジからレシー

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今年の演奏会を振り返る

クラシック音楽にハマってから早くも4,5年が経った。その熱は年々冷えているどころか、寧ろより高まってきているように感じる。

演奏会に行く頻度も増えていて、今年は少なくとも108公演も行ったらしい。約3日に一回のペース・・・!幸か不幸か、東京にアクセスしやすい街に住んでいるため、平日・週末関係なく足が勝手に動いてしまう(最近は欧州渡航計画のために貯金と勉強をしなくてはならないので、そのペースをグッ

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祖父の死

先日祖父が亡くなった。85歳だった。
※以下祖父のことを呼び慣れた「じいちゃん」と書いていきます。

ある日の昼間、入院していたじいちゃんとの面会を終え、家で夕飯を済ませた瞬間に病院から緊急の電話があり、急いで病床に向かった。病院までは1時間程度だったが、その時間はなぜか質量をもっており、鉛のように重く感じられた。病院に到着した後も、駐車場から病床までの道のりは何と長く感じられたことか。

病床に

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会話による自己成長

今日は結婚式に参列してきた。長年お世話になっている大学の先輩の晴れ舞台に立ち会うことができて大変幸せだった。

披露宴が始まりしばらくすると、一緒に参列していた友人との話題も少なくなってきたので、隣に座っていた見ず知らずの女性に話しかけてみた。すると彼女は私と同じ大学出身らしく、それを軸に色々話していたらいつの間にかドイツの話になり、そこからノイシュバンシュタイン城→ルートヴィヒ2世→ワーグナー→

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風光明媚な京都

今回は京都の美しい景色を何枚か載せながら先日の旅を振り返る。

読経に宿る美

読経は聞いていて退屈なものだと長らく思っていたが、最近はそれを大変美しい「祈りの音楽」だと確信するようになった。

きっかけは高野山の金剛峯寺での出来事。境内を散策していると微かに読経が聞こえ、近寄って傾聴したところ、一定の音程に絶えず滑り続ける言葉の響きに酔ってしまった。その上、澄んだ空と逞しく生い茂る木々にも囲まれ、やがて悠久への地平線を見るに至った。

これは見方次第で宗教的体験なのかもしれ

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関西は親切な人が多い?

私の生活圏は関東なので、大阪・京都に行くと色々と文化や人々の行動様式の違いに驚く。

中でも一番思うのが、親切な人が多いということ。今回のわずか一週間の旅でも、思い出せるだけで下記のようなエピソードがあった。

親切かどうか怪しいことはあれど、どれも些細なことながら大変嬉しかった。概して人と人との距離感が近いので、見知らぬ人とでもコミュニケーションをよく取るし、それゆえに相手のことを考えるという習

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京都での愉快な思い出

先週から紅葉狩りとオペレッタ鑑賞のために京都にきている。京都は昨年5月から定期的に訪れているが、毎度新たな発見があり本当に楽しい。京都特有の、真冬の突き刺すような寒さを予感させる気候ではあるが、11月中旬現在は比較的過ごしやすい。
さて、まだ旅の最中ではあるが、今回はその中でも特に印象に残っていることを綴っていきたい。

京都市内にある有名な作庭家の旧居があるのだが、観光用に一般公開されており、そ

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大きなショックを受けた話

昨晩は銀座のバーで飲んだ。しかもそのバーは銀座の中でも社会のヒエラルキー的に上層の人たちが集まるお店らしい。

どうして私のようなしがない会社員がそこで飲んだかというと、私のパートナーが、勤務先のコンサル会社の社長(以下「社長」)と仲がよく、飲むことになり私も混ぜてもらった、という経緯である。

私は社長に薦められるままひたすらウイスキーを飲んだが、どれも絶品でこれまでのウイスキーの常識が刷新され

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