チョン・ミョンフン指揮東京フィルのシェイクスピア原作のヴェルディのオペラ「マクベス」演奏会形式(9/17サントリー)。セバスティアン・カターナ(マクベス)とヴィットリア・イェオ(同夫人)が深く豊かな声。各歌手や新国立劇場合唱団も健闘。チョンの指揮は鬼気迫る勢いで悲劇の質を高めた。
ロイヤル・オペラ「リゴレット」(6/25神奈川県民ホール、パッパーノ指揮、ミアーズ演出)は音楽の充実のみならず、視覚面すべてにおいて演劇の国イギリスの底力を発揮する名舞台。話題の初来日シエラは間違いなく旬のスター。可憐でしなやかな声と演技で、ジルダの献身的な愛が痛いほど伝わった。