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情報:R.シュトラウスのヴィラ内部、写真を中心に

今年はリヒャルト・シュトラウス生誕160年、没後75年です。

2年前になりますが、ガルミッシュ=パルテンキルヘンにあるR.シュトラウスのヴィラについて投稿しました。

https://note.com/chihomikishi/n/n194acaa0a6e4

このヴィラはR.シュトラウスの子孫が持っており、非公開ですが、内部を見学することができました。
案内はリヒャルト・シュトラウス・インスティテュート所長Dr. Dominik Šedivýさん。素晴らしい、詳細な説明でした。

ここでは写真と簡単な説明を投稿します。

敷地への門
ユーゲントスティールのヴィラは現在誰も居住していません
玄関
まず入ったところです
廊下
マイセンやヘレンドなど
妻パウリーネは几帳面でした。もちろん女中さんがまとめたクロス類です
食堂兼居間
食堂から数段上がったところにあるトランプ・ゲーム用テーブル。
R.シュトラウスはとりわけ「スカート・ゲーム」が好きでした。
2階にある仕事部屋
イーバッハ社製のピアノ。ザイドルがデザインした特製です。
ヴェルディからの手紙
《ばらの騎士》第二幕、オクタヴィアンの衣裳スケッチ。有名ですね!


R.シュトラウスが亡くなったベッド。もちろんオリジナルです。
この筐はR.シュトラウスが亡くなったベッドの向かい側にあります。
R.シュトラウスは荼毘にふされました。遺灰はこの筐に30年間保管されていたそうです。

まだまだあるし、詳細な説明が必要だと思うのですが、機会があれば、そしてご希望があれば、改めて投稿したいと思います。

私自身は想像をはるかに上回る経験でした。

これまでいろいろな作曲家や芸術家の生家、住居、亡くなった部屋などを見学しましたが、これほど驚いたことはありません。

ザルツブルクのモーツァルトの生家はオーバーツーリズムで、ただただ人・・・
ヴェネチアのワーグナーが亡くなった宮殿は非公開なので、メールのやりとりをして特別に見せてもらったことがあるのですが、何もなく・・・それでもある種の感銘を受けました。

今回は「見学」というより、「訪問」という感じで、R.シュトラウスがスコアを持って、ヒョイと廊下に現れそうな、そしてお行儀に厳しかったパウリーネの声が聞こえるような(聞いたことはないのですが)、そんな錯覚を起こしそうでした。

ある種の酩酊状態に陥り、まるでR.シュトラウスの音楽を聴いている時、オペラを観ている時のような気分になりました。
確かにスコアに音符がひしめいているのと同様、ヴィラの中はモノ、モノ、モノ・・・しかもガラクタのようなものといろいろな意味で価値のあるものが肩を寄せ合って所狭しと並んでいるような、これには結構ほっこりしました。

素晴らしい経験でした。

FOTO:(c)Kishi

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