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作曲家リヒャルト・シュトラウスのヴィラ〜ガルミッシュ=パルテンキルヘン

先日、ジャンプ競技の「フィアシャンツェントゥルネー」に触れました。
第1回のオーバーストドルフに続く2回目はドイツのガルミッシュ=パルテンキルヘンで開催されます。

ガルミッシュ=パルテンキルヘンはウィンタースポーツの中心の一つです。
ここでは1936年、冬季オリンピックが開かれました。最近も開催地立候補の話があったのですが、住民投票で否決されたことが記憶に新しい。


位置はこの地図の黄色でマーキングしたところ。


ただ、クラシック音楽愛好者にとって、ガルミッシュ=パルテンキルヘンといえば、作曲家のリヒャルト・シュトラウスでしょう。
ここにはシュトラウスが住んだヴィラがあるからです。

この町の西部はガルミッシュ、東部がパルテンキルへンとなっており、R.シュトラウスのヴィラの住所はガルミッシュ地区のZoeppritzstrasse 42です。
R.シュトラウスのヴィラは以下の写真の場所にあります。


門扉にはRS(Richard Strauss)のイニシャルが。

このヴィラは1907年から08年にかけて建てられました。
建築家はEmanuel von Seidl です。
シュトラウス一家は1908年から夏の別荘として使っていましたが、程なく本拠地として住みました。
R.シュトラウスはここに約40年住み、この家で亡くなりました。

ベルリン、ドレスデン、ウィーンと旅の多かったR.シュトラウスですが、パルテンキルヘンよりガルミッシュを選んだのは、春から夏にかけて住むことが多く、ガルミッシュの方が影になる時間が長かったからだそうです。
また、R.シュトラウスはここの清澄な空気を愛したそうです。

このヴィラを買えたのは《サロメ》の大成功によるものとされています。
このヴィラで完成させた最初の作品は《エレクトラ》。
この後、わずかな例外を除いて、R.シュトラウスはほとんどの作品をここで完成させています。

1973年10月1日、歴史的建造物として保護の対象になっています。

現在は子孫が保有しており、一般公開はしていません。


横の脇道を通って、敷地の奥の方へ。
上ってきたところで、左側に見えるのがヴィラ。



豪邸には間違いありませんが、しかし、近隣にも豪邸が立ち並び、特別すごい豪邸とは違う気がします。

それにしても、周囲には人影もなく、隙間から写真を撮りまくる私はパパラッチのような気分になりました。


FOTO:©️Kishi

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