林田直樹

音楽ジャーナリスト・評論家。著書「そこには、音楽と言葉があった」「音響設計家・豊田泰久…

林田直樹

音楽ジャーナリスト・評論家。著書「そこには、音楽と言葉があった」「音響設計家・豊田泰久との対談 コンサートホール×オーケストラ 理想の響きをもとめて」他。音楽之友社社外メディア・コーディネーター。クラシック音楽専門インターネットラジオOTTAVAプレゼンター。

最近の記事

AIR-G' FM北海道の長寿クラシック音楽番組「朝クラ!」のパーソナリティ高山秀毅さん(右)と。私の近著2冊についてはもちろん、今年の札幌PMFやクリークホールの話題など、熱く盛り上がりました。7/28(日)朝5~6時の放送。ラジコプレミアムなら地域問わず1週間聴取可能です。

    • 札幌のCREEK HALLでの講座「人はなぜ、その音を『いい』と感じるのか」(7/22)が無事終了。盛況でとても楽しい会でした。路地裏のプライヴェートな音楽ホールで、平時はカフェ&ギャラリー。中の様子を動画撮影したのでご覧ください。 https://youtu.be/GSdAxzImgno?si=WRWFA_i8j4OM4mGO

      • 7/21札幌PMF2公演。ウィルソン・ウン指揮札響/PMFアンサンブル。前者は細川俊夫「開花の時」(アンドリュー・ペインhrn)の繊細さ、後者はアカデミー生によるクセナキス「プレイアデス」より『ポー』の迫力が印象的。それにしてもkitaraは世界最高のホールの一つだと改めて実感。

        • たまたま寄った、くまざわ書店ACADEMIA港北店(センター北)にて。一般書の新刊コーナーに「コンサートホール×オーケストラ 音響設計家・豊田泰久との対話」(アルテスパブリッシング)が平積みに。音楽書がこのような扱いになるのは珍しいこと。本当にありがたいです。

        AIR-G' FM北海道の長寿クラシック音楽番組「朝クラ!」のパーソナリティ高山秀毅さん(右)と。私の近著2冊についてはもちろん、今年の札幌PMFやクリークホールの話題など、熱く盛り上がりました。7/28(日)朝5~6時の放送。ラジコプレミアムなら地域問わず1週間聴取可能です。

        • 札幌のCREEK HALLでの講座「人はなぜ、その音を『いい』と感じるのか」(7/22)が無事終了。盛況でとても楽しい会でした。路地裏のプライヴェートな音楽ホールで、平時はカフェ&ギャラリー。中の様子を動画撮影したのでご覧ください。 https://youtu.be/GSdAxzImgno?si=WRWFA_i8j4OM4mGO

        • 7/21札幌PMF2公演。ウィルソン・ウン指揮札響/PMFアンサンブル。前者は細川俊夫「開花の時」(アンドリュー・ペインhrn)の繊細さ、後者はアカデミー生によるクセナキス「プレイアデス」より『ポー』の迫力が印象的。それにしてもkitaraは世界最高のホールの一つだと改めて実感。

        • たまたま寄った、くまざわ書店ACADEMIA港北店(センター北)にて。一般書の新刊コーナーに「コンサートホール×オーケストラ 音響設計家・豊田泰久との対話」(アルテスパブリッシング)が平積みに。音楽書がこのような扱いになるのは珍しいこと。本当にありがたいです。

          「西行 歌と旅と人生」(寺澤行忠著、新潮選書)。孤独と自然と旅を愛し、草庵に質素に暮らし、自己と対峙しながら精神の自由を求めた西行の歌と人生をわかりやすく解説。思いやりと人懐こさにあふれた素顔も伝わる。「願わくは花の下にて春死なむ」に象徴される死生観についても理解を深められる。

          「西行 歌と旅と人生」(寺澤行忠著、新潮選書)。孤独と自然と旅を愛し、草庵に質素に暮らし、自己と対峙しながら精神の自由を求めた西行の歌と人生をわかりやすく解説。思いやりと人懐こさにあふれた素顔も伝わる。「願わくは花の下にて春死なむ」に象徴される死生観についても理解を深められる。

          二期会「蝶々夫人」(7/18東京文化/宮本亞門演出/高田賢三衣裳/エッティンガー指揮東京フィル)。第1幕二重唱が真実の愛だということを全ての基点とした演出。ピンカートンは死ぬまで自らの愚行を後悔し、成長した息子が母の愛の軌跡を理解する過程として物語を描く。強い説得力と美しい昇華。

          二期会「蝶々夫人」(7/18東京文化/宮本亞門演出/高田賢三衣裳/エッティンガー指揮東京フィル)。第1幕二重唱が真実の愛だということを全ての基点とした演出。ピンカートンは死ぬまで自らの愚行を後悔し、成長した息子が母の愛の軌跡を理解する過程として物語を描く。強い説得力と美しい昇華。

          古楽アンサンブル「アントネッロ」濱田芳通さん、カウンターテナー彌勒忠史さん、ソプラノ中山美紀さんへのインタビュー記事を、WebマガジンONTOMOに書きました。初期バロックから、ヘンデルやバッハのスリリングな演奏の秘密について。 https://ontomo-mag.com/article/interview/rinaldo/

          古楽アンサンブル「アントネッロ」濱田芳通さん、カウンターテナー彌勒忠史さん、ソプラノ中山美紀さんへのインタビュー記事を、WebマガジンONTOMOに書きました。初期バロックから、ヘンデルやバッハのスリリングな演奏の秘密について。 https://ontomo-mag.com/article/interview/rinaldo/

          「ロートレック作品集」(安井裕雄著、東京美術)を著者からご恵贈いただきました。人間や事物への鋭い視線、ベルエポックの時代のパリの光と影が浮かび上がる見事な作品群。のちにラヴェルが曲を付けたルナール「博物誌」の挿画も。創作の秘密に触れる記述も興味深い。ぜひ美術展にも足を運びたい。

          「ロートレック作品集」(安井裕雄著、東京美術)を著者からご恵贈いただきました。人間や事物への鋭い視線、ベルエポックの時代のパリの光と影が浮かび上がる見事な作品群。のちにラヴェルが曲を付けたルナール「博物誌」の挿画も。創作の秘密に触れる記述も興味深い。ぜひ美術展にも足を運びたい。

          【7/20&22】老舗ジャズ喫茶と新しい音楽ホールで、講座をおこないます。

          お知らせです。 直近ですが、以下二つの講座がありますので、ご都合付く方はぜひ気軽にご参加ください。直接お会いできる数少ない機会になると思います。 ※トップ画像は天王洲時代のOTTAVAが使っていたTMMTスタジオ 1)横断的クラシック講座 : 第21回『祈りと聖なる空間』 日時:2024年7月20日(土)15時30分~ 場所:ジャズ喫茶「いーぐる」(1967年創業、東京・四谷) 参加費:1200円+飲食代 詳細はこちら 店主の後藤雅洋さんと初めて出会ったのは、2014年1

          【7/20&22】老舗ジャズ喫茶と新しい音楽ホールで、講座をおこないます。

          「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番&第7番」ウェールズ弦楽四重奏団。今回も、いまどきの風潮のようにおもねることなく、外面的な効果に走らず、一音一音の意味を考えることを聴き手に促すような演奏。彼らの気骨あるベートーヴェンがリリースされるのをいつも楽しみにしているし応援している。

          「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番&第7番」ウェールズ弦楽四重奏団。今回も、いまどきの風潮のようにおもねることなく、外面的な効果に走らず、一音一音の意味を考えることを聴き手に促すような演奏。彼らの気骨あるベートーヴェンがリリースされるのをいつも楽しみにしているし応援している。

          角野隼斗ピアノ・リサイタル(7/14武道館)。満員で壮観。演奏のみならず視覚的にも洗練されたショウ。「24の調によるトルコ行進曲変奏曲」が特に面白い。現代曲の実績があるのだから、ショパンやリストや自作以外に、変わった作曲家も次は聴いてみたい。アルカン、ブゾーニ、クセナキスはどう?

          角野隼斗ピアノ・リサイタル(7/14武道館)。満員で壮観。演奏のみならず視覚的にも洗練されたショウ。「24の調によるトルコ行進曲変奏曲」が特に面白い。現代曲の実績があるのだから、ショパンやリストや自作以外に、変わった作曲家も次は聴いてみたい。アルカン、ブゾーニ、クセナキスはどう?

          素敵なゲストが続々登場。無料で視聴できる、OTTAVAのクラシック音楽オンライン講座

          日本で唯一のクラシック音楽専門インターネットラジオOTTAVA(オッターヴァ)で、ロジスティード株式会社の特別協賛により、ライブ・オンデマンドとも無料で視聴いただけるオンライン講座(ウェビナー)の番組「OTTAVA Accademia(オッターヴァ・アカデミア)」。 私が担当する「音楽とことばの教室」(毎月1回)の第15回までのゲストを以下写真とともに振り返ります。 登録さえすればいずれも無料視聴可能ですので、気になる回をぜひチェックしてみてください。 ※この記事のトップ

          素敵なゲストが続々登場。無料で視聴できる、OTTAVAのクラシック音楽オンライン講座

          「モーツァルト・ストーリーズ」エマニュエル・パユ(フルート)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)。4つのヴァイオリン・ソナタ(K.378/K.379/K.304/K.296)の新たな輝きは魅力的。1799年パリでプレイエル社が編集したフルート用パート譜を使用。歴史的にも興味深い。

          「モーツァルト・ストーリーズ」エマニュエル・パユ(フルート)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)。4つのヴァイオリン・ソナタ(K.378/K.379/K.304/K.296)の新たな輝きは魅力的。1799年パリでプレイエル社が編集したフルート用パート譜を使用。歴史的にも興味深い。

          ウラディーミル・ユロフスキ指揮ロンドン・フィルによる「ストラヴィンスキー作品集Vol.3」(2枚組)。この作曲家の3大バレエ以降、特に晩年の「変奏曲~オルダス・ハクスリー追悼」「レクイエム・カンティクルズ」での研ぎ澄まされた音のセンス、厳粛な祈りの感覚を堪能できる。録音も優秀。

          ウラディーミル・ユロフスキ指揮ロンドン・フィルによる「ストラヴィンスキー作品集Vol.3」(2枚組)。この作曲家の3大バレエ以降、特に晩年の「変奏曲~オルダス・ハクスリー追悼」「レクイエム・カンティクルズ」での研ぎ澄まされた音のセンス、厳粛な祈りの感覚を堪能できる。録音も優秀。

          「ブリテン:ヴァイオリン協奏曲&室内楽作品集」(イザベル・ファウストvn、ヤクブ・フルシャ指揮バイエルン放送響、アレクサンドル・メルニコフp、他)。ファウストもフルシャも来日公演に行けなかったが、その鬱憤を晴らしてくれる凄みある名演。全ての音が精巧かつ強靭。のめり込んで聴ける。

          「ブリテン:ヴァイオリン協奏曲&室内楽作品集」(イザベル・ファウストvn、ヤクブ・フルシャ指揮バイエルン放送響、アレクサンドル・メルニコフp、他)。ファウストもフルシャも来日公演に行けなかったが、その鬱憤を晴らしてくれる凄みある名演。全ての音が精巧かつ強靭。のめり込んで聴ける。

          「ハイドン:音楽時計のための作品集」(塚谷水無子)。可愛いオルゴールのような音だが音色の変化は無限。カチャカチャとしたノイズはケージのプリペアドピアノを連想した。53台の由緒あるトイピアノを集め、曲ごとに複数台組み合わせを変えて演奏。あちこちから異なる音色が聴こえる録音も面白い。

          「ハイドン:音楽時計のための作品集」(塚谷水無子)。可愛いオルゴールのような音だが音色の変化は無限。カチャカチャとしたノイズはケージのプリペアドピアノを連想した。53台の由緒あるトイピアノを集め、曲ごとに複数台組み合わせを変えて演奏。あちこちから異なる音色が聴こえる録音も面白い。