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ちるの日記vol.4 あの日徳島遠征で会った彼らに僕はお礼を言いたいのだ

ディフェンディングチャンピオンのヴィッセル神戸に、アウェイの地で見事ウノゼロ勝利!!!素晴らしい!!!
前半のボコボコ具合から一転、後半オウンゴールで得た虎の子の1点を守りきるという戦いぶりに「勝ちに不思議の勝ちあり…」みたいな慣用句が頭に浮かんだのも事実だが、この過密日程で3バックを仕込んだ城福監督の手腕とか、「前半0で抑えることが大事」と試合前に発した言葉をしっかり実行してくれた選手たちの姿を見るに、これを「不思議」で済ませるのは彼らに失礼だと思った。むしろ不思議なのは見木の化け物スタミナだ。中3日の試合で13km走るって、お前。あと、優安はほんとにお大事にね。せっかく立場を勝ち取った今シーズン、こんなところで躓いてしまうのはつらすぎる。

そういや、試合後に「神戸に勝ったぞ!!!」って文面を、全身でXジャンプして喜びを爆発させる黒◯監督の画像とともにツイッターに投稿したら、フォロワーがちょっと減ってた。ヴェルディサポ、黒◯監督嫌いすぎて草です(自分の投稿センスのなさを棚に上げながら)。

遠征に行かれた皆様もお疲れさまでした。自分も神戸に行くかどうか迷ってたのだが、6月に広島遠征、7月には福岡遠征、あと野球の話になるが今週末に北海道のエスコン遠征も控えているということで、今回は泣く泣く断念した。みんな神戸牛とか551とかおしゃれスイーツとか食べて、サウナ入ったりピアノ弾いたりして、勝ち点までゲットしてきやがって。おめでと。ずるいぞ。こっちは家でツイッターをポチポチしてフォロワー減らしてたというのに。
遠征というのは不思議なもので、神戸だったらまだ諦めがつくのだけれど、これがもうちょっと遠方、たとえば徳島や愛媛あたりだったら、僕は逆に「絶対行かなきゃ!行きたい!!」ってなってた気がする。それはただ単に僕が四国好きなだけかもしれないし、J2に染まりきった人間は「政令指定都市への遠征は遠征にあらず」みたいな歪んだ価値観を持っているのかもしれない。

アウェイ遠征といえば、過去にこんなことがあった。

2017年の開幕戦、ロティーナヴェルディの初陣がアウェイ徳島戦だった。僕はなけなしの貯金を切り崩して四国に向かった。
鳴門駅にぼっちで降り立った僕は、アウェイサポに大人気の海鮮料理店「あらし」でお昼をいただくことに決め、片道20分歩いてお店に到着した。だが、そこはさすが人気店、順番待ちの人間が店外に溢れ、長蛇の列をなしていた。グルメも大事だがヴェルディの開幕戦はもっと大事だ、途方に暮れる緑のユニを着た僕を見て、男性2人組が「よかったら相席しましょうよ、試合間に合わなくなるよ」と優しく声をかけてくれた。彼らもヴェルディサポーターだった。あの日サッカーの話をしながらごちそうになったヒラメのお刺身の味を、僕は忘れない。どの食事もあれだけ美味しく感じたのは、決してあらしが名店だからという理由だけではなかっただろう。それどころか、食事を終え、これから歩いてスタジアムに向かうつもりなのだと告げた僕に「なんだ、それなら車に乗っていきなよ」と彼らは言って、ポカスタまで同乗させてくれた。
聞けば、2人は昔からの友人で、ハンドルを握っていた方は名古屋から車を飛ばしてここまで来たとのこと。記憶が定かではなく申し訳ないが、もう一方の方は関西住みじゃなかったっけな。とにかく、彼らのおかげで僕はあらしのお魚を堪能し、大事な試合のキックオフにも間に合ったのだ(ちなみに、ヒゲブログのしーなさんに声をかけていただいたのもこの試合)。コミュ障な僕はその場でうまく伝えられなかったけど、その心遣いがとにかく身に沁みて、とてもとても嬉しかった。試合は0-1で負けた。

あの後、同じ2017年の別の試合で彼らを偶然お見かけしたが、しっかり話をすることはできなかった。そして、それ以降は一度も会えていない。

昨日の神戸戦をDAZNで観戦しながら、もしかしたら彼らはまた名古屋から車を飛ばして、ノエスタのゴール裏にいたのかもな、なんて、7年前のことをふと思い出していた。そりゃ距離はあるけど、徳島に行くよりは近いし。
顔もぼんやりとしか覚えておらず申し訳ないけど、いつかまた彼らに会えたら、しっかりとお礼をしたい。あれから僕もスタジアムに通う頻度が増えました。こんなnoteやブログを書いてます。久々のJ1、心から楽しんでます。あなたたちは、どうですか。なにかの拍子にこの想いが彼らに届いてくれたらとても嬉しい。直接伝えるすべがなくてとてももどかしいけど、インターネットがもたらす偶然みたいなものにちょっとだけ期待して、雑な文を残しておく。こんな零細アカウントじゃそんなことが起きる確率はとても低いけど、少しでもその可能性を増やしたいとは思っていて、だから僕も黒田監督の画像を投稿してツイッターのフォロワーを減らしてる場合じゃないのだ。



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