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超常現象に関する本のレビュー集

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超能力、UFO、幽霊などの心霊現象、未確認動物(UMA)、超古代文明、魔術など、オカルト的なことに関する本のレビューを集めてあります。
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#妖精

フランス田園伝説集

フランス田園伝説集

フランス田園伝説集

 フランス中部のベリー地方に伝わる民話や伝説を集めた本です。
 薄い本ですので、すぐに読めます。

 ベリー地方は、著者のジョルジュ・サンドが居を定めた所です。彼女は、十九世紀のフランスに生きた文学者ですね。
 サンドは、自ら創作するだけでなく、民間伝承を収集することにも努めました。本書は、彼女の労作です(^^)

 表紙に『フランスの「遠野物語」と言うべき貴重な作品

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天使たち妖精たち―精神世界の霊的存在

天使たち妖精たち―精神世界の霊的存在

天使たち妖精たち―精神世界の霊的存在

 最初に書いておきます。ルドルフ・シュタイナーの思想を理解したいと思う人以外は、本書を読む必要はありません。

 ルドルフ・シュタイナーは、二十世紀の初めに活躍した、偉大な思想家です。一般的には、「シュタイナー教育」の人として、知られるでしょう。
 偉大な思想家だからといって、すべての人が、彼の思想を理解しなければならないわけではありません。むしろ、大部

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大人になった少女たちへ! My Birthday (実用百科)

大人になった少女たちへ! My Birthday (実用百科)

 一九七九年から、二〇〇六年まで発行されていた少女向け雑誌、『マイバースデイ』の特別復刊号です。二〇一二年の十一月に出ました。
 これ一号限りの予定だったようですが、二〇一三年の十一月に、『大人のマイバースデイ』として、再び復活を果たしています。

 『マイバースデイ』は、創刊時から一貫して、「愛と占いの情報誌」がキャッチコピー

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アジアもののけ島めぐり―妖怪と暮らす人々を訪ねて

アジアもののけ島めぐり―妖怪と暮らす人々を訪ねて

アジアもののけ島めぐり―妖怪と暮らす人々を訪ねて

 アジア各所の妖怪や魔術について、紹介した本です。
 少なくとも、本書が書かれた一九九〇年代までは、アジアのそこらじゅうで、「妖怪や魔術が実在する」と信じられていました。
 本書は、その様子を、レポートしたものです。

 紹介されているのは、インドネシアのバリ島、マレーシアのランカウイ諸島、日本の琉球(沖縄)、マレーシア領部分のボルネオ島で

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心霊の次元 (1985年) (超科学シリーズ〈7〉)

心霊の次元 (1985年) (超科学シリーズ〈7〉)

心霊の次元 (1985年) (超科学シリーズ〈7〉)

 二十世紀初期の心霊研究家、ナンドー・フォドーの著作です。
 彼は、欧米では、非常に有名な心霊研究家です。けれども、日本では、まったく知名度がありません。
 彼の著作で、日本語に訳されているものは、私の知る限り、これ一冊だけです。

 ナンドー・フォドーの著書では、"An Encyclopedia of Psychic Science"

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エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術

エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術

エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術

 西洋の魔術について知りたいなら、まず、本書を読むことをお勧めします(^^)
 手品という意味の魔術ではありませんよ。ファンタジーに登場する「魔法」のことです。

 西洋(ヨーロッパ)の魔術、魔術師、錬金術、占い、魔女裁判、幽霊、怪物、妖精などについて、簡潔に、わかりやすく、解説されています。
 こういった怪しいものに関心があるけれど、知識がない初心者

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ソモフの妖怪物語 (ロシア名作ライブラリー)

ソモフの妖怪物語 (ロシア名作ライブラリー)

ソモフの妖怪物語 (ロシア名作ライブラリー)

 群像社の『ロシア名作ライブラリー』の一冊ですが、著者は、ウクライナ人です。
 ウクライナの民話を基にした、小説の短編集です。原版は、なんと十九世紀の前半に出ました。

 著者のオレスト・ミハイロヴィチ・ソモフは、ほとんど忘れられた作家でした。日本で彼の作品の翻訳が出たのは、これが初めてだそうです。

 本書は、十九世紀前半の、ロマン主義時代の雰

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