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どうしても忘れられない記憶

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数日前、あるいは昨日のことすら記憶が曖昧なのに。 どうしても忘れられない記憶が、きっとみなさんにもあることでしょう。 2人きりで過ごしたあの日のこと。   その時、心が動いて…
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夏って魔物だ

どんなにしんどくて
苦しくて
忘れたい現実と戦った
夏だったとしても

そういう風に
えもーしょなるな気持ちに
させるから

ていうか、
いつか振り返った時に

「あの夏はよかった」

とかって絶対なるから

夏は怖いな。

えも〜しょなるな夏が、はじまりそうな、予感。

えも〜しょなるな夏が、はじまりそうな、予感。


現実と夢のはざま、理想と現実のはざま、
まだ起きていたいけど眠ってしまいそうな時の、はざま。


「はざま」にいるときって、

自分の本当の想いが、
自分の本当の気持ちが、

出やすいのかもしれません。


なんか、4月下旬から、

目の前で起こる現実を

日々過ぎ去っていく現実を、

掴めているようで掴めていない、

つまり自身の身体でなんとかついていこうとはするけど、

思考では理解で

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22歳の自分は

22歳の自分は

疲れ果てていた。

憧れていた場所で働きはじめて、3度目の夏を迎えていた。

私は、夢を、体現しているんだ。

学生時代、5年間も追いかけてきてた、やりたかったことを、やれているんだ。

自分はまだまだだけど。
それでもその夢の舞台で、私は、なんとか。


どこにだって、安心できる場所なんて、なかった。

職場、駅、バス、通勤路、アパート。
ディズニー、イクスピアリ。
ジム、居酒屋、食堂。銭湯

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ショートストーリー「予感」

ショートストーリー「予感」

その日、私たちは佐渡にいた。
カーフェリーで新潟から2時間半。

両津港付近で夜ご飯を食べることにした。
まずはネットで、飲食できる大体の場所を調べて、あとはそのあたりを歩いてみる。
感覚で入ってみたいと思った店に入った。

佐渡のお店ってどんな感じなんだろう。
私だったら選ばない店の名前だったけど、連れが気になると言うから、そこに入ってみることにした。

とはいえ私は、見知らぬ土地でお店に入るこ

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静寂と夜風と半月とふたり

その日の夜、本当は会う気なんてなかった。

だけど自身の気持ちが底のない沼のように沈んでいることを、私は見逃していなかった。

ひとりじゃどうしようもなくて。

会おうって言ったら、お昼も会ってたのに、また、会ってくれた。

22時半すぎ。

月明かりのもと、ただ2人きりで海辺を歩いた。深い悲しみと若干の疲れと共に。

話すことなんてないんだ。

波音が沈黙に響いていた。

歩くこと。

それが

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どこにもいかないように、されているみたい。

どこにもいかないように、されているみたい。

noteにこういうの載せるん初めてかな。
心に残るワンシーンを。

以前から感覚が狂っていまして、現実についていくので精一杯です。

結果、いつもとはだいぶ違う感じに仕上がりました。

ライトな恋愛系ですかね。よろしければお読みください。

〜〜〜

そうがわハイボール酒場で、旅の話をしていた。
互いが1人海外へ旅した時期が近くて、当時互いのことを少なくとも意識していたようだった。

私はどうして

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「うん」って、言えなかった。〜夢を追いかけるために別れを選んだ話〜

「うん」って、言えなかった。〜夢を追いかけるために別れを選んだ話〜

15歳の時に持った夢は、
ディズニーのホテルで働きたい だった。

この本を初めて手にした時、私は、
将来、この本に載るホテルの一つで
働くことができるだなんて、思ってもいなかった。

当時の私は、ページをめくるたびに、
ただただ、心が躍っていた。
可愛いグッズ、可愛いお菓子、可愛いキャラクター。

夢の国。

そんな夢の国も、何回、行ったんだろう。
家族、友人、恋人、仕事の同期や先輩。
共に過ご

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