Oda’s Kammer

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JugendStilJp Administrator. WunderKammer.Biedermeier.Absinthe.Cocktails.Surréalisme.MagicRealism.Philosophy.建築史#1860s〜#1920s.🌞♍️×🌝♏️

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翠玉の霊酒・シャルトリューズとは何か(旧ブログから転載:2019/05/26付記事)

本来であれば、美術について、ユーゲントシュティールとは何かについて纏めている予定の項なのだが、「様式」を相手に文章を書こうなんて、一筋縄ではいかぬ。インプットが…

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ヘミングウェイとcocktail『午後の死』

三年ほど前、吉祥寺の古本屋、確かあそこは南口方面のよみた屋であったろうか、『ヘミングウェイ 美食の冒険』という題の古書を見つけてひとり唸り声を上げたことを覚えて…

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からあげ串のち歴史の終わり

シエスタののちに軍隊が来て星空を奪っていった。 マカロンのために命をかけてアフリカに到達人がいた。 トニックの炭酸を抜くために赤紫色の原料を密輸した。 二階の床が…

黄土の精酒・スーズ小史〜パリのエスプリの薫り〜(旧ブログ2019/06/19付記事転載)

我がエスプリを震わせてやまない美酒たち。 それは即ち、アブサンであり、幾色ものリキュールであり、《殊更に強調しよう》エリクサーとしての起源をもつ女王シャルトルウ…

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Elsàssの「生命の水」(2019/02/01旧blog記事転載)

フランス北東部はアルザスそしてロレーヌ地方。 まだ訪れたことはないが、悠久の時を自由往来することを認める水色の教科書を見開きする度に、幾度も目にした偉人たち、即…

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『チェコ・あぶさん』

「モルダウの流れのように、ユーゴスラヴィアも悠大な歴史を持つべきなのだ。 ―ヨシップ・ブロズ・ティトー 八重洲地下街で買ってきたチェコ・アブサン。 化学調合だと…

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【早まった読書感想文、規制から生まれる狂気の末路ーパノプティコンを凌ぐシノブティコンの現代へ緑の魔酒を注ぐー】

『ドラッグの誕生 十九世紀フランスの〈犯罪・狂気・病〉』を読んでいる道中。読了まで我慢できなくて綴る。読了後に感想文を書こうというものなら、軽く一万字は書かせら…

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「スコレー世代」の綴る文章 『片仮名の力』

今は昔、『構造と力』なんぞより未だに力を持ち続ける『近代文学の起源』を著した柄谷行人は、世紀末にその『終わり』について語ることになる。ゆとりないし「スコレー」世…

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未だ漆黒の「驚異の部屋」に踏み込む前に。敬礼などしないが、アドルフに告ぐ。

いつものことなのだが、執筆、と大それた表現を振り翳すつもりは毛頭ないが、の意欲が激減している。これは僕にとっては本当にもう茶飯事で、その勾配の差の歴史が我が人生…

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急に天体観測したい。とりまスピカを肉眼で。

「広く含窒素有機化合物」をアルカロイドと定義。生合成的には、アミノ酸を出発物質とするアミノ酸経路によって生成される真性アルカロイド(モルヒネ、アトロピン、キニーネ、コカイン)と、非アミノ酸由来のプソイド(シュード)アルカロイド(エフェドリン、アコニチン、ソラニン)に分類される。

梅毒トレポネーマ。すごいなまえだ。

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市場のイドラ・劇場のイドラ(F=🥓の概念)が蔓延しつつあるように僕の色眼鏡を通して見えてしまう顔本がなんかアレダ。『ソーシャル・ネットワーク』とゆー映画見て、顔本の初まり方がどだったか知ってみそ。そこから異常発展(?)してる。笑 遊心からここ作ったマーク君天才。※画像はひっかけ

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思考回路道中のフィジカルな意味において、『アブサン』と『文学』はまだまだ【遠い】。。。それもまた文學のかほりなり。。。やはり本は、イイ。多くを語らず沈黙は力だ。外向を内向にする術をこの雨水の音から身付ける。そこと、ここに、文に雨も晴れもない。アマもプロもない、その懐の深さに酔う。

『ストラトキャスター・シーサイド』という曲を教えてもらってから、今日だけでマジで30回は聴いてる。guitarがよすぎるなこれ。簡単に3分間だけインスタントでコンスタントに30界分だけ西海岸にトリップしてheadbangingしてた、控えめに言って。これとモンキーマジック、今日は

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最近はモンキーマジックにハマっています。ゴダイゴの2006年バージョンも無論いいですが、そっちではなく。空はまるで 青い方のつまり若い方の、多国籍の、どっちも英語はうまいですが。

ちぇんじ!

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翠玉の霊酒・シャルトリューズとは何か(旧ブログから転載:2019/05/26付記事)

翠玉の霊酒・シャルトリューズとは何か(旧ブログから転載:2019/05/26付記事)

本来であれば、美術について、ユーゲントシュティールとは何かについて纏めている予定の項なのだが、「様式」を相手に文章を書こうなんて、一筋縄ではいかぬ。インプットが追い付いていない。

そこで、この「青春様式」は一先ず棚に押し上げて、片手間に、今尚現在進行形で私の「青春」である洋酒についての事柄を何か、語ることとしよう。

緑色をした美酒がこの上なくわが身のエスプリを痙攣させる。一つは、「緑の妖魔」に

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ヘミングウェイとcocktail『午後の死』

ヘミングウェイとcocktail『午後の死』

三年ほど前、吉祥寺の古本屋、確かあそこは南口方面のよみた屋であったろうか、『ヘミングウェイ 美食の冒険』という題の古書を見つけてひとり唸り声を上げたことを覚えている。

一介のアブサニストからすればヘミングウェイといえば「アブサン」なのだが、一度この手にした本を開けば、出るわ出るわでいかにヘミングウェイが「酒豪」であったか、その範疇・守備範囲に驚かされることであろう。

とはいえ、当方興味があるの

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からあげ串のち歴史の終わり

からあげ串のち歴史の終わり

シエスタののちに軍隊が来て星空を奪っていった。
マカロンのために命をかけてアフリカに到達人がいた。
トニックの炭酸を抜くために赤紫色の原料を密輸した。

二階の床が抜けて世界地図を敷いたら大洪水が迫ってきた。
何もかもが嫌になってベットに潜ったら猫アレルギーが治ってしまった。

雨が言葉をどんどんと削ぎ落とし排水溝から人々の「囀り」が聞こえるようになった。

代わりに鳥が理性と感情を持って寝起きす

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黄土の精酒・スーズ小史〜パリのエスプリの薫り〜(旧ブログ2019/06/19付記事転載)

黄土の精酒・スーズ小史〜パリのエスプリの薫り〜(旧ブログ2019/06/19付記事転載)

我がエスプリを震わせてやまない美酒たち。
それは即ち、アブサンであり、幾色ものリキュールであり、《殊更に強調しよう》エリクサーとしての起源をもつ女王シャルトルウズであった。

ここに、この度は、スーズを加えることとしたい。
この機知に満ちた酒は最早説明など要らぬと存ずるが、何を隠そう、我が敬愛してやまない史上最大の個人陶酔者、偏執狂、油彩王であるサルバドール=ダリと、並々ならぬ創作欲と精力を持ち続

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Elsàssの「生命の水」(2019/02/01旧blog記事転載)

Elsàssの「生命の水」(2019/02/01旧blog記事転載)

フランス北東部はアルザスそしてロレーヌ地方。

まだ訪れたことはないが、悠久の時を自由往来することを認める水色の教科書を見開きする度に、幾度も目にした偉人たち、即ち、グーテンベルク、カルヴァン、ゲーテ、モーツァルト、パストゥールなど、彼らの〝疾風怒濤〟の人生のうちのひと時を過ごしたとされる地域だ。彼の地を思い浮かべ、時間を忘れてしまうことも、全く刹那的なものではない。

19世紀後半に燦然と登場し

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『チェコ・あぶさん』

『チェコ・あぶさん』

「モルダウの流れのように、ユーゴスラヴィアも悠大な歴史を持つべきなのだ。

―ヨシップ・ブロズ・ティトー

八重洲地下街で買ってきたチェコ・アブサン。
化学調合だと一目でわかるような、如何にも怪しいエメラルドグリーンの薬草酒。

ドクダミの葉を磨り潰し、そこにアスファルトのひび割れの間から染み出してきた汚水を加えると、こんな代物ができるに違いない。実際味も似たようなものだ。

僕はその時のノリでこ

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【早まった読書感想文、規制から生まれる狂気の末路ーパノプティコンを凌ぐシノブティコンの現代へ緑の魔酒を注ぐー】

【早まった読書感想文、規制から生まれる狂気の末路ーパノプティコンを凌ぐシノブティコンの現代へ緑の魔酒を注ぐー】

『ドラッグの誕生 十九世紀フランスの〈犯罪・狂気・病〉』を読んでいる道中。読了まで我慢できなくて綴る。読了後に感想文を書こうというものなら、軽く一万字は書かせられるであろう読書体験中なわけで。

さて、今日も書こう。『岸辺のない海』に漂着した実在しない自分の右手で。

酒精の教皇と、止木場の紳士、敬服せるお二方が共通でお読みになっているというのだから、どうしても鼎談をそのうち成し遂げたい青二才は、

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「スコレー世代」の綴る文章 『片仮名の力』

今は昔、『構造と力』なんぞより未だに力を持ち続ける『近代文学の起源』を著した柄谷行人は、世紀末にその『終わり』について語ることになる。ゆとりないし「スコレー」世代のぼくたちにとって、文学とはすでに、ポスト村上春樹なのであり、以後、それこそリゾーム的に生成した「小説家」は星の瞬く数あれど、「文学者」たる人物として思い浮かぶ人はなく。「文学」が社会equal国家に果たしてきた役割は既にとうに終わってい

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未だ漆黒の「驚異の部屋」に踏み込む前に。敬礼などしないが、アドルフに告ぐ。

未だ漆黒の「驚異の部屋」に踏み込む前に。敬礼などしないが、アドルフに告ぐ。

いつものことなのだが、執筆、と大それた表現を振り翳すつもりは毛頭ないが、の意欲が激減している。これは僕にとっては本当にもう茶飯事で、その勾配の差の歴史が我が人生と言っても過言ではない。下がるときは下がるのである。そんなときはいつだって、インプットに急ピッチに舵を取るのだが、この度はそれすらも減退気味だ、何故だ、何故なのだ…? やはり、ストリーミング動画&音楽サービスがいかんのである。

読書も「執

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急に天体観測したい。とりまスピカを肉眼で。

「広く含窒素有機化合物」をアルカロイドと定義。生合成的には、アミノ酸を出発物質とするアミノ酸経路によって生成される真性アルカロイド(モルヒネ、アトロピン、キニーネ、コカイン)と、非アミノ酸由来のプソイド(シュード)アルカロイド(エフェドリン、アコニチン、ソラニン)に分類される。

梅毒トレポネーマ。すごいなまえだ。

市場のイドラ・劇場のイドラ(F=🥓の概念)が蔓延しつつあるように僕の色眼鏡を通して見えてしまう顔本がなんかアレダ。『ソーシャル・ネットワーク』とゆー映画見て、顔本の初まり方がどだったか知ってみそ。そこから異常発展(?)してる。笑 遊心からここ作ったマーク君天才。※画像はひっかけ

思考回路道中のフィジカルな意味において、『アブサン』と『文学』はまだまだ【遠い】。。。それもまた文學のかほりなり。。。やはり本は、イイ。多くを語らず沈黙は力だ。外向を内向にする術をこの雨水の音から身付ける。そこと、ここに、文に雨も晴れもない。アマもプロもない、その懐の深さに酔う。

『ストラトキャスター・シーサイド』という曲を教えてもらってから、今日だけでマジで30回は聴いてる。guitarがよすぎるなこれ。簡単に3分間だけインスタントでコンスタントに30界分だけ西海岸にトリップしてheadbangingしてた、控えめに言って。これとモンキーマジック、今日は

最近はモンキーマジックにハマっています。ゴダイゴの2006年バージョンも無論いいですが、そっちではなく。空はまるで 青い方のつまり若い方の、多国籍の、どっちも英語はうまいですが。

ちぇんじ!