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読書録

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【早まった読書感想文、規制から生まれる狂気の末路ーパノプティコンを凌ぐシノブティコンの現代へ緑の魔酒を注ぐー】

【早まった読書感想文、規制から生まれる狂気の末路ーパノプティコンを凌ぐシノブティコンの現代へ緑の魔酒を注ぐー】

『ドラッグの誕生 十九世紀フランスの〈犯罪・狂気・病〉』を読んでいる道中。読了まで我慢できなくて綴る。読了後に感想文を書こうというものなら、軽く一万字は書かせられるであろう読書体験中なわけで。

さて、今日も書こう。『岸辺のない海』に漂着した実在しない自分の右手で。

酒精の教皇と、止木場の紳士、敬服せるお二方が共通でお読みになっているというのだから、どうしても鼎談をそのうち成し遂げたい青二才は、

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「スコレー世代」の綴る文章 『片仮名の力』

今は昔、『構造と力』なんぞより未だに力を持ち続ける『近代文学の起源』を著した柄谷行人は、世紀末にその『終わり』について語ることになる。ゆとりないし「スコレー」世代のぼくたちにとって、文学とはすでに、ポスト村上春樹なのであり、以後、それこそリゾーム的に生成した「小説家」は星の瞬く数あれど、「文学者」たる人物として思い浮かぶ人はなく。「文学」が社会equal国家に果たしてきた役割は既にとうに終わってい

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『香水』は小説がよいと即断も我が論。この物語の真髄はいかにもmaniérisme的であるから美麗な映像作品に仕立てようとその本質は死滅せざるを得ない。調香師が思索を畳み掛ける邪旋律の文章は、他戯言の唾棄を喚起させるに十分だ。『読んでいない本について堂々と語る方法』をまずはどうぞ。

寝れないからむつかしいほん読んでいるのか、それとも、むつかしいほんよんだからねれなくなったんか、そもそも、ぼくはどこへ向かおうとしているのか

寝れないからむつかしいほん読んでいるのか、それとも、むつかしいほんよんだからねれなくなったんか、そもそも、ぼくはどこへ向かおうとしているのか

夜も更けてベッドと格闘長期戦ともなれば、スマホ片手にいつもの手法でおべんきょ。

はい、題名はGauguinのあの作品名風ですね。『仏: D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?』

深夜帯いや、最早朝方のトリノコエチュンチュン聞こえてきてやっべぇww っー烈火の如き熱り方をした脳味噌なテンソンで書き連ねているわけで。

今宵は19

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