『香水』は小説がよいと即断も我が論。この物語の真髄はいかにもmaniérisme的であるから美麗な映像作品に仕立てようとその本質は死滅せざるを得ない。調香師が思索を畳み掛ける邪旋律の文章は、他戯言の唾棄を喚起させるに十分だ。『読んでいない本について堂々と語る方法』をまずはどうぞ。

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