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からあげ串のち歴史の終わり

シエスタののちに軍隊が来て星空を奪っていった。
マカロンのために命をかけてアフリカに到達人がいた。
トニックの炭酸を抜くために赤紫色の原料を密輸した。

二階の床が抜けて世界地図を敷いたら大洪水が迫ってきた。
何もかもが嫌になってベットに潜ったら猫アレルギーが治ってしまった。

雨が言葉をどんどんと削ぎ落とし排水溝から人々の「囀り」が聞こえるようになった。

代わりに鳥が理性と感情を持って寝起きするようになりグローバル化を推進する運びとなった。
だから人間は鳥たちの目覚まし役を買って出ることになった。
コンビニで買った唐揚げ串がいけないんだって思いたかった。
こう思ったところまでで僕の自我が消滅した。

こうして禊は済んだから、雨も降り止み
言葉も文字も全部消えてなくなった。
電子化され記録されたもののみが人間の歴史として只々即物的にそこにあり続けるだけになった。
鳥たちはキーボードを叩くという文化を根こそぎ否定した、否定すらせず無関心だった。
否定という概念は既にそこになかった。

鳴き声だけが空へ放たれる世界構造が誕生した。

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